人の相談に乗ることで得られるもの:大きな満足感と建設的な会話
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2月いっぱい、私は米Lifehacker読者からメールで相談を受け付けていました。自分でそうしてくれるように頼んだわけですが、結果は、心から満足のいく体験ができました。
この1カ月で寄せられた相談は、記者会見のやり方、ポッドキャストの宣伝、学術雑誌に論文を掲載する方法、長距離の引越し、ライターとしてのキャリア構築に至るまで、実にさまざまでした。
今回は、私がこの体験から学んだことを紹介したいと思います。
人の相談に乗ると大きな満足感が得られる
もっとも、相談してくれるように私から頼んだわけですが…。メールで相談を受けるのも、実際に会ってアドバイスをするのも、どちらもとても大きな満足感が得られる体験でした。
また、相談内容に合う専門性を自分が持っていなくても、それなりにちゃんとしたアドバイスをすることが可能だということもわかりました。私がしたアドバイスの半分は、ただ、相談者のアイデアをオープンに話すように促すだけのものでした。
この満足感は危険ですらあります。ともすると、自分はどんな人の相談にも賢いアドバイスができると思い込んでしまいます。
ですので、私の専門分野以外の、一般的なアドバイスを求めている人から相談があったときは、専門外であることをきちんと伝えたり、別の人から聴いた賢明なアドバイスを紹介したり、自分がそう考えるに至るきっかけとなった関連事例を示すように心がけていました。
誰にでもアドバイスを求めていいわけではない
今回は私の方から相談を募りましたが、一般的には、誰かに突然メールを送って、キャリアアドバイスを求めたりしてはいけません。少なくとも、インターネットで検索し、友人(あるいは友人の友人)に尋ね、オープンフォーラムで質問し、あらゆる手は尽くしたと言えるようになってから、相談のメールを送るべきです。
本を読んだりインターネットを調べれば答えが見つかるような相談をしようとしているとしたら、あなたはアドバイスを求めているのではなく、人の注意を引きたいだけなのです。
とくに、男性が女性にキャリアアドバイスを求めるときには気をつけてください。このスレッドで非難されている男性のような無礼なメールを送ってはいけません。
相談内容はわかりやすく具体的に
人生相談のコラムを読んだことがあるなら、「あなたの手紙からは少しわかりにくいのですが…」というフレーズを見かけたことがあるはずです。Googleで検索したり、Redditで多数に向けて質問を投稿するのではなく、特定の誰かに折り入ってアドバイスを求めるときは、聞きたいことをできるだけ具体的に話し、背景ををわかりやすく丁寧に説明する必要があります。
相談相手に3分以上の調べごとをさせてはいけません。メールに参考情報のリンクをつけておいてもかまいませんが、それを必ず見てもらうことを期待してはいけません。
私のように、自分から相談をしてくれと頼んだ自己満足のアドバイザーでさえ、あまりに抽象的な相談には答えることができません。「作文のお題」のような相談を送らないでください(1件だけ私が完全に無視したメールがありますが、それが理由です)。
その質問に答えるには本を一冊書かなければならなくなるような質問をしているとしたら、相談内容をもっと具体化する必要がああります。
メールの管理が苦手です
この記事の最初の一行を書いたあと、まだ返信していない相談メールが4本あることに気づき、あわてて返事を書きました。現在、私の受信トレイには、50件あまりのスレッドが残っていて、そのうち10件には重要マークがつけられています。2017年に受信したメールも4件ありました。最も古いスレッドは昨年の7月のものです。そんな私が、どうやってライフハックサイトの仕事を手に入れたのでしょうか? それは誰にもわかりません!
建設的な会話を始めるチャンスに
一度だけ、相談者の1人と実際に会って話しましたが、それはすばらしい体験でした。もっとも、私の場合、すぐに相談内容が頭から飛んでしまうので、会話がスムーズに進んだとは決して言えないのがつらいところですが…。その会合は気軽な面談のような感じになり、当初予定していた時間をはるかに超えて会話を楽しむことができました。今では一緒にお酒を飲む間柄です。
また、相談を受け付けます
私からのアドバイスが欲しい人は、気軽にメールをください。(特に指示がないかぎり、受け取ったメールは米Lifehackerの記事に利用する可能性があります)。ニューヨークに住んでいる人なら、ユニオンスクエア近辺で一緒にコーヒーを飲むこともできます。
すぐに返事ができるとは約束できませんが、いつの日か、お役に立てるか立てないかわからないメールを返信させていただくつもりです。
私からの返事がなくても気に病む必要はありません。米Lifehackerには常設のアドバイスフォーラムがありますので。
Image: Maksim M/Shutterstock.com
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]
訳:伊藤貴之