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ライチョウ1羽を栃木に 大町山岳博物館

那須に移送する予定のニホンライチョウの雄=大町市の市立大町山岳博物館で(同館提供)

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 大町市の市立大町山岳博物館は二十七日に、飼育する国の特別天然記念物ニホンライチョウの雄一羽を栃木県那須町の那須どうぶつ王国に移す。環境省が大町や那須など四カ所で進める保護増殖事業の一環で、近親交配を避ける狙い。

 那須に移す雄は、二〇一七年五月に上野動物園(東京都)で産まれた卵から同六月に大町でふ化した。

 二十日時点の体重は四百九十四グラム。那須では、大町で一七年六月に産まれた卵から、同七月に那須でふ化した雌とつがいになる予定だ。

 移送時は段ボール箱に入れられ、那須どうぶつ王国の職員が大町から那須まで、自動車で運ぶ。

 大町山岳博物館の鳥羽章人館長は「那須でつがいになるのは雄も雌も大町にゆかりがある。繁殖に成功してほしい」と願った。

 ニホンライチョウの保護増殖事業では、大町、那須、上野に加え、富山市ファミリーパークの四施設が連携している。

◆人工飼育舎1棟完成

 ニホンライチョウの新たな人工飼育舎一棟が、大町市立大町山岳博物館に完成した。六月に、飼育する複数の個体の一部を移す。繁殖が進むことを視野に、十分な飼育の場を確保するとともに、公開に向けた準備を整える狙い。

 新飼育舎は木造平屋約七百十六平方メートル。飼育室五つのうち、二室は屋内の窓から観察できる造り。二〇一八年度には空気清浄器や監視カメラ、卵のふ化器などを順次、設置していく予定。

 同館では二十二日現在で雄三羽、雌四羽を二棟の飼育舎で飼っている。繁殖を見通し、新飼育舎を受け入れ先の一つに加える考え。

 市は新飼育舎の建設に約四千万円を投じた。二十七日に公開する予定。鳥羽章人館長は「新施設で繁殖を進め、一日も早い公開につなげたい」と話した。

 (林啓太)

 

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