米駆逐艦、南シナ海で航行の自由作戦 中国人工島近く

2018.03.24 Sat posted at 16:25 JST

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(CNN) 米太平洋艦隊司令部当局者は23日、米海軍駆逐艦が中国が領有権を主張する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島のミスチーフ礁近くを航行したことを明らかにした。

南シナ海の軍事拠点化を進めて主権確立の既成事実化を狙う中国に対抗して米軍が打ち出す「航行の自由作戦」の一環とみられる。米駆逐艦「マスティン」が、中国がミスチーフ礁で造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内を航行したとしている。

米太平洋艦隊司令部の報道担当者は「全ての作戦は国際法に準じており、米国は国際法が認める全ての場所で飛行や航行出来ることを証明している」と述べた。

ミスチーフ礁はフィリピンが領有権を主張しているが中国が実効支配している。

一方、中国国防省は23日の声明で、同国海軍艦船2隻が米軍艦船の存在を識別などする行動を即座に起こし、警告し追い払ったと主張。米側の行動は中国に対する深刻な政治的かつ軍事的な挑発であり、中国軍はこれに断固として反対するとも述べた。

米軍は南シナ海で航行の自由作戦を随時実施している。中国の人工島近くの航行の他、上空飛行も行っている。昨年10月には米駆逐艦がパラセル(西沙)諸島近くに接近し、中国国防省は強く反発していた。パラセル諸島では中国とベトナムの主権争いが目立っている。

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