特定の植物のエッセンシャルオイル（精油）が胸を大きくする可能性。ただし男性に限る（アメリカ研究）

　エッセンシャルオイル（精油）は、植物が産出する揮発性の油のことで、それぞれ特有の香りを持ち芳香料やマッサージオイルとして利用されている。

　最近発表された研究によると、ラベンダーオイルやティーツリーオイルなど、特定の植物から抽出されたエッセンシャルオイルには、男性を女性化するといった、人のホルモンを撹乱する化学物質が含まれているという。

　その為、子供の頃からエッセンシャルオイルに定期的にさら曝されてきた男性は、乳房組織が異常に膨張し胸が大きくなる「女性化乳房」という珍しい症状のリスクが高まるそうだ。

植物が持つ毒性に警鐘を鳴らす専門家

　エッセンシャルオイルは、植物の化学”エキス”を含んでいるということになる。それは石鹸、ローション、代替医療薬、アロマセラピーオイル、洗剤など、さまざまな製品に使われている。

　これほど一般的なものでありながら、エッセンシャルオイルに含まれる化学物質の中には、毒性があったり、人体機能を撹乱したりと、有害である可能性のあり、専門家は警鐘を鳴らしている。

男性の乳房組織が膨張する「女性化乳房」に影響

　米国国立環境健康科学研究所（NIEHS）の発達生物学者ケネス・コラック氏は、10年前にこうしたことを懸念させる研究に携わったことがある。

　この研究では、ラベンダーオイルやティーツリーオイルに含まれる化学物質が女性ホルモンであるエストロゲンを模倣し、男性ホルモンであるテストステロンを阻害することが明らかにされた。

　この発見は、ヒト細胞をオイルに暴露させた結果を解析したものだが、それだけではなかった。

　研究者は実験と併せて、4歳、7歳、10歳の少年3人の経験をも考察している。彼らには「女性化乳房」という、男性の乳房組織が膨張する珍しい症状の兆候が現れていた。

　これらの事例では、膨張はラベンダーオイルとティーツリーオイルを含む製品の局所使用と併発していたが、オイルの使用を中止すると症状も消えた。

男性を女性化させる内分泌撹乱物質を発する

　今回コラック博士らは、エッセンシャルオイルが少年に有害である新たな証拠を発見している。

　博士らはラベンダーオイルやティーツリーオイルにある数百の化学物質のうち8つを検査した。その結果この8つは内分泌撹乱物質に分類されるもので、エストロゲンのレベルを変化させ、かつ抗アンドロゲン特性（体における男性ホルモンのはたらきを抑制する）があることが明らかとなった。

　その作用の程度はさまざまであるが、いずれも内分泌撹乱物質で、少年の乳腺刺激に寄与することができる。

限定的な研究の為、更なる調査が必要

　
　さらに懸念されるのは、内分泌撹乱物質はラベンダーオイルとティーツリーオイルだけでなく、現在流通している少なくとも他の65種のオイルに含まれていることだ。

　計67種のオイルは幅広い製品で用いられているが、購入するために処方箋は必要なく、FDA（アメリカ食品医薬品局）による規制も受けていない。

　ただし現状ではデータが限定的であることから、直ちにエッセンシャルオイルが危険であるとは断定できないことにも注意してほしい。

　少なくとも研究はまだ第三者の専門家による査読を受けておらず、今後も引き続き調査が必要になる。

References:endocrine / ncbi/ written by hiroching / edited by parumo　

　自然由来、天然素材で体に優しいというイメージがある植物だが、実際にはその毒性も高い。現に花粉をまき散らし、一説には2000万ともいわれる日本人の粘膜に張り付き、アレルギー症状を引き起こす花粉症なんか、植物の大規模バイオテロである。

　簡単に人をも殺せる毒性を持つ植物も存在するし、麻薬成分も植物から抽出されている。やはり地球上で一番怖いのは物言わぬ植物なのかもしれない。

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　ていうか胸が大きくなると聞いてフルフラットな胸がワクワクしたのだが、男性の女性化がメインだったようで、女性のもっと女性化に関してはどうなのよ？そこんところはっきりしてもらいたいんだけど早く！（Amazonのエッセンシャルオイルの商品検索ページを保存しながら
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