ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第11回「文明崩壊 人類史から学ぶもの」[二][字][再] 2018.03.19

193月 - による admin - 0 - 未分類

豊かな文明を築いてきたヒト。
動物の中でなぜ人間だけがこのように進化したのでしょうか。
この疑問に挑んだのが…自由自在に視点を変えヒトの歩みを探求してきた知の巨人です。
今私たちが抱えるさまざまな問題。
解決のヒントを求め博士が未来を担う若者と行う特別授業です!今回は環境破壊と文明の危機について考えます。
ヒトは気付かないうちに生態系を破壊。
資源を使い果たし自らの文明を崩壊させた事もありました。
今地球規模で進む環境破壊と文明の危機。
私たちは過去の失敗から何を学べばよいのか。
ダイアモンド博士が進化の観点から解き明かします。
(拍手)私たちはこの授業でヒトがどのようにチンパンジーなどほかの動物から進化して言語やアート寿命のメカニズムや農業などで独自の境地を切り開いたのかお話ししてきました。
一方ヒトが動物から引き継いだ行動を殺し合いや戦争集団虐殺まで推し進めた様子も見てきました。
今回は環境破壊を見ていきます。
ではまず皆さんが人生で直面しそうな世界の危機や脅威はどんなものか教えて下さい。
サム。
地球温暖化。
地球温暖化。
そうだね。
エリック。
核戦争。
核戦争。
それもあるね。
ほかには?人口過剰。
人口過剰。
そうだね。
今日最初は地球温暖化などの環境問題を取り上げてみましょう。
まず地球温暖化のほかに私たちの生活を脅かす環境問題にはどんなものがありますか?カリフォルニアの水問題。
水の問題は世界中でありますね。
大気汚染。
大気汚染。
ほかには?海面上昇。
海面上昇。
ほかの環境問題は?サンゴ礁の破壊?サンゴ礁の破壊。
では始めましょう。
私たちが今直面している問題を確認したダイアモンド博士。
環境や生態系の破壊はヒトが登場する前から存在していたといいます。
博士は動物の移動などによって自然が破壊された例を見ていきます。
種の絶滅の例を一つご紹介しましょう。
絶滅を招いたのは一匹のネコ。
ニュージーランドの小島スティーブンス島のお話です。
ニュージーランドには長い間ヒトがいなかったのでとてもユニークな生態系があり珍しい鳥が生息していました。
そこにポリネシア人が到来。
更に1800年ぐらいにヨーロッパ人がやって来てネコやネズミイタチや犬を連れてきたんです。
1880年ごろスティーブンス島には一人の灯台守がいてネコを飼っていました。
その灯台守はネズミのように走り回る小鳥がいるのを見つけたんです。
ニュージーランドにはネズミもいなかったんですがそのかわり島にやって来た鳥が飛ばない形に進化してネズミのようになったんです。
スティーブンス島の鳥は長い間捕食動物がいない環境で生きてきたため飛んで逃げる必要がなく羽が退化しました。
しかし一匹の捕食動物の登場がその鳥の運命を大きく変えてしまったのです。
ある日灯台守のネコが一羽の鳥を捕まえてきました。
スチーフンイワサザイ。
羽が短く飛べない鳥です。
ネコはその後何度もその鳥を捕まえてきました。
そしてある日ネコは鳥を連れてこなくなりました。
ネコがスチーフンイワサザイを絶滅させてしまったんです。
これはヒトが持ち込んだ動物によって動物の種が絶滅した例です。
地球の長い歴史では人間が全く関与せずに種が絶滅したケースもありました。
遠い昔アメリカ大陸で多くの動物の種が絶滅に追い込まれたんです。
アメリカ大陸間大交差という出来事によるものです。
アメリカ大陸間大交差。
アメリカ大陸間大交差。
これはかつて南アメリカが北アメリカとは完全に分離した世界最大の島だった時に端を発しています。
南アメリカは7,000万年もの間完全に孤立した状態だったのでほかの地域では見られないような大型の動物が進化していました。
南アメリカには牛に似た草食の獣トクソドンや虎に似た有袋哺乳動物スパラソドント。
飛ばない肉食の鳥恐鳥類など比較的大きな動物が生息していたと考えられています。
しかし400万年前に中米地域が隆起して北米と南米が陸続きとなり大量の動物が行き来できるようになったのです。
北アメリカの動物が南米に移動。
南米の動物が北米に移動しました。
そしてその移動が収まった時かつて南米で暮らしていた巨大動物が絶滅してしまったのです。
彼らは北アメリカの動物に取って代わられました。
ナマケモノやオポッサムなどは生き残りましたが牛に似たトクソドンや恐鳥類など南アメリカならではの珍しい動物は絶滅しました。
これは北米の動物によるもの。
人間は関係していません。
一方ヒトの乱獲による絶滅も起きています。
ヒトが新しい土地や大陸に移動した時そこに生息する動物はヒトに対して警戒心を持たないため簡単にしとめる事ができたんです。
ジョン今日最初の写真を出してくれますか。
こちらは世界で2番目に大きな飛べない鳥。
人間によって絶滅に追い込まれた例です。
ニュージーランドのモアと呼ばれる鳥です。
またもやニュージーランド。
この地にやって来たモアは捕食動物がいなかったためキリンのように巨大に進化しました。
今から800年前この地にやって来たポリネシア人たちは人間から逃げていかない巨大な鳥を発見。
彼らはモアに近づき簡単にしとめる事ができました。
そして数百年のうちに全てのモアが絶滅したのです。
このように私たちヒトは特に意図しないうちに環境や生態系にダメージを与えている事があります。
しかし文化人類学者の多くは昔の人が皆環境を大切にし木々を愛していたと思っています。
昔の人は環境に優しかったどころか現代人に負けず環境にひどい事をしてきました。
私たちは実は昔から変わっていないのです。
かつてのヒトも今の人間と同じように過ちを犯していたのです。
振り返って後ろの絵を見て下さい。
こちらは1万3,000年前のカリフォルニアを描いたもの。
もしも1万3,000年前にこの建物を出たら今のカリフォルニアでは見られないような動物たちを見る事ができたはずです。
象やマストドン馬などです。
当時北アメリカには馬がいたのです。
剣歯虎。
虎のようなネコもいて強力な捕食動物でした。
ほかにもマンモスマストドンキャメロップス馬メガテリウムなど巨大動物であふれていました。
そこにアメリカ先住民が登場。
動物たちはヒトに対する恐怖心がなかったのでやはり簡単に捕まえる事ができました。
そして北アメリカにいた大型の哺乳動物は絶滅してしまいます。
ベーリング海峡が陸続きだった1万3,000年前アメリカ先住民の祖先はアジアから渡ってきました。
北アメリカの大型の哺乳動物たちは新しく登場したヒトに殺され気候変動の影響もあって1,000年のうちに絶滅したと考えられているのです。
北アメリカ大陸に生息していた大型の哺乳動物たち。
彼らが確かにこの地で生きていたという証拠を今日の講義の会場ラルフ・B・クラーク自然史博物館で見る事ができます。
26年この博物館に務めています。
皆さんこちらが古代バイソンの大たい骨の一部の骨です。
どうぞ手に取ってみて下さい。
結構重いですよ。
でもよく見ると骨髄の部分が空洞になっているので見かけほどは重く感じないかもしれません。
こちらはマンモスの脊椎の骨。
まさにこの地域で発掘されたものです。
想像してみて下さい。
人間が槍を使ってこの巨大な動物の皮と分厚い筋肉そして骨を突き捕まえる様子を。
槍が骨まで届き貫通しています。
大変な力が必要だったはずですね。
博士は動物やヒトが生存のため気付かないうちに生態系を脅かしてきた歴史を紹介してきました。
ここからは人類が環境を脅かし自ら築いた文明を崩壊させてしまった例を見ていきます。
ヒトはさまざまな形で環境を破壊しました。
動物の移動や森林の伐採などです。
森林伐採による破壊としては太平洋のイースター島の例が有名です。
かつてこの島には世界中で最も背の高いヤシの木の森がありました。
そこに今から1,000年ほど前ポリネシア人が到達。
彼らはヤシの木を次々と切り倒し庭に植えたり有名なイースター島の像を9メートルの高さにまで立ち上げるのに使ったのです。
今日不毛な大地を有名なモアイ像が見下ろすイースター島。
かつてはヤシをはじめとする樹木で覆われていました。
しかしこの地に移り住んだポリネシア人はカヌーを作ったりモアイ像を運ぶために森の樹木を次々に伐採。
無計画な消費が島民の暮らしを危機に陥れたのです。
そしてイースター島の人々は島の木のほとんどを伐採。
島の大地は雨風に浸食されてしまいます。
彼らは自然肥料を持っていなかったので土地が痩せていきました。
農作物を失った彼らは島の鳥を食べ尽くしてしまいます。
彼らは部族のシンボルである像を運ぶ事ができなくなり島民同士で争うようになります。
彼らは戦争に明け暮れ相手の部族の像を引き倒しそして崩壊してしまったのです。
もう一つの例はアナサジです。
北米で最も進んでいた文明でアメリカ南西部の崖に住居を築きました。
こちらはメサ・ヴェルデに残る遺跡。
彼らはアリゾナからニューメキシコの広大な砂漠地帯で農業を営んでいました。
崖ににじみ出る水を集め砂漠で灌漑設備を整えたのです。
アナサジのアメリカ先住民は崖に5階建ての建物を造るなど都市を構築しました。
彼らは雨水を上手に集め飲み水として保存したり農業用水として貯水するなど灌漑の技術を持っていて乾燥地帯で農業を発展させました。
しかしアナサジも多層建築などを造るため次々と木を切り倒しました。
そして1118年に始まった干ばつが追い打ちをかけます。
彼らが造り上げた水路は深く削られて畑よりも低くなってしまいます。
ポンプを持たない彼らは畑に水をあげる事ができません。
アナサジの人々は農業を続ける事が難しくなりメサ・ヴェルデを中心とした都市文明を放棄しなくてはならなかったのです。
これは自らが引き起こした環境破壊によって文明を滅ぼしてしまった例です。
成長と発展を目指すあまり無計画に資源を使い果たし自らの文明を崩壊させたアナサジの悲劇。
私たちはこういった歴史から学ぶ事ができるとダイアモンド博士は訴えているのです。
授業の合間博士は生徒たちと語り合います。
今日は高校を卒業したばかりの17歳…専門的な知識と積極的な発言で授業を盛り上げてきました。
君はすごく勉強熱心だね。
何が君の興味をかきたてるんだろう。
僕は学校での2年間の生物学の勉強のほかにインターネットを通じて環境科学を学びました。
博士が今回の授業でお話ししていたエピソードも「あっどっかで読んだ事ある」とすぐに思ったんです。
ジョンは生物学だけでなく陶芸アートにも興味を持っています。
ボーイスカウトでアウトドアで活動する機会が増えてからは自然とどう向き合うべきか真剣に考えるようになりました。
僕は狩猟採集の暮らしをしてみたいんです。
なぜなら自分で生活の道具を作り環境に悪い影響を与えずに生きていくのが理想だからです。
僕は牛肉などの赤肉を食べるのをやめようと思っています。
肉を生産する際に環境に悪影響が出るからです。
現代の大規模農業や消費社会では動物を自分の手であやめてその命を頂く時に生まれる人間本来の感情を失っているんじゃないかと思います。
動物や環境にとっていい事をして生きていきたいと思っているんです。
環境と文明にまつわる過去の悲劇を見てきたダイアモンド博士。
ここからは今私たちが直面する環境破壊について生徒たちと確認します。
それでは今度は現代のお話をしましょう。
皆さんが今日の講義の冒頭で言ってくれたように現在地球上では気候変動が起きています。
そしてそれは人間が起こしているものです。
何が気候変動を起こしているかご存じですか?ジョン。
二酸化炭素とメタンの排出。
二酸化炭素メタン。
そのとおり。
メタンの問題も深刻ですが私たちが大量に排出しているのは二酸化炭素です。
車を走らせ石油を燃やす度必ず二酸化炭素を排出します。
その結果温室効果が起きるという事です。
そして世界はただ温暖化している訳ではなく平均してより乾燥化しています。
しかも地球温暖化は異常気象をもたらします。
暑くなるだけでなく寒さが続いたり暴風雨やハリケーンが頻発します。
化石燃料の消費と地球温暖化は気温上昇と干ばつ以外に何をもたらすでしょう。
リモ。
海の酸化。
海の酸化。
そうです。
二酸化炭素が海に溶け込んで海水を酸化させそれがサンゴ礁を溶かしてしまう。
ほとんどの魚にとってサンゴ礁は餌が豊富な場所なんです。
酸化の問題のほかに海面上昇の問題もあります。
気温が高くなる事で南極やグリーンランドの氷河の氷が解けるのです。
ヒトの活動がもたらした地球温暖化。
博士はなぜ私たちが環境の危機を引き起こす傾向があるのか生徒たちと考えます。
地球温暖化以外にどのような問題が起きているでしょう。
まず魚の乱獲が挙げられます。
魚は漁獲量を調整すれば永遠に漁を続ける事が可能です。
アラスカのサケはいい例です。
しかし私たちは今繁殖のサイクルよりも速いスピードで魚を取ってしまっているため世界の漁場は荒らされ水産資源は崩壊寸前です。
森林の伐採や破壊も世界中で問題となっていますが特にアマゾンなどの熱帯地域で顕著です。
森林伐採によって大地が雨風による浸食にさらされ表土がどんどん失われていくのです。
森林伐採による地表の浸食は中国でも大きな問題となっています。
もう一つは水の問題です。
私たちは通常川などの淡水を飲み水として使います。
しかし世界各地で川はもう限界に来ています。
水なら海にたっぷりあると言いたいところですが化石燃料が枯渇し海水から淡水を作るためのエネルギーがもう残されていないのです。
水を巡る紛争も絶えません。
例えばヨルダンイスラエルシリアレバノンとトルコは同じ水源を巡って争っています。
なぜ私たちヒトは暮らしを脅かす環境破壊を続けるのでしょう。
何か思いつく事はありますか?経済を回していくためでしょうか。
企業を潤すためには化石燃料をずっと燃やし続ける必要があるという政治家もいますから…。
そうだね。
短期的に見れば森の木を切るとお金がもうかる。
セリーナ。
ヒトはとても欲深い動物だと思います。
自分たちの行動が将来世界のほかの地域にどういう影響を与えるのか全く考えない事さえあります。
共有地の悲劇ですね?共有地の悲劇。
これはセリーナが言った事につながります。
もし僕があのマグロを取らなかったらほかの誰かに取られてしまう。
マグロは絶滅するかもしれないのでその前に自分だけおいしい思いをしておこうという発想。
これが共有地の悲劇です。
こういう悪意のある行動がある一方で私たちは無意識のうちに環境を破壊する事があります。
この中でネコを飼っている人いますか?そのネコは屋内それとも屋外?両方です。
よろしい。
ネコが一年で何羽の鳥を殺すかご存じですか?そうですね…。
大きく。
えっと〜…700羽ぐらいですか?惜しい!300から600の間。
結構な数です。
私たちは鳥を殺そうと思った訳ではありません。
ネコの習性をよく知らなかっただけ。
でも結果的には人間の責任です。
私たちは生態系やエコロジーについて不勉強で無知なんです。
そして結果なんか気にせずにやってしまえという考え方も相変わらず根強い。
ヒトは自分の身勝手と無知から環境を破壊しているんです。
環境破壊は産業革命のあと人間が始めたと考えがちです。
しかし必死に生きていくうちに環境や生態系を無意識に壊してきたのは動物も同じです。
進化を遂げ文明を発展させたヒトは大規模で無計画な消費活動によって環境を破壊。
自分たちの生存を脅かしてしまいます。
地球温暖化の場合その影響はグローバルです。
どうすれば危機を回避できるのか。
博士は生徒たちに問いかけます。
皆さんは持続可能な社会を実現するためにどうすべきだと思いますか?ピアース。
もっと太陽光発電を活用すべきだと思います。
よろしい。
リズ。
個人で頑張る事も大切ですが政治的な決断もとても大事だと思います。
政府は炭素税などを導入する事を考えるのがいいんじゃないかと思うんです。
そのとおりだね。
個人でできる事もあるけど政府レベルで取り組まなきゃいけない事もある。
ほかに何かできそうかな?30年後は皆さんが生きていく時代だからね。
多分人口が多い地域ではリサイクルのルールや政策をきちんと決めていく事が必要だと思います。
リサイクルに積極的な企業もある。
個人も頑張らないとね。
世界は今2頭の馬がレースをしているような状況です。
一頭は環境破壊と文明崩壊に突き進む馬。
もう一頭は環境対策に前向きな馬。
2頭が競走を繰り広げているんです。
でも皆さんが50歳になる頃にはどちらの馬が勝つか明らかになっているでしょう。
そしてその結果が地球のその後を決めてしまいます。
もし崩壊に至る馬が勝ち資源を使い尽くしたら本当に悲惨です。
なので皆さんは友達も巻き込んでちゃんと選挙で投票して政治を選択しそのような事態を避けるようにする必要があるんです。
30年後は今よりもエコロジーについての意識が高まっているだろうからね。
5年前地球温暖化の原因は人間だと言ってもアメリカ人は信じなかった。
でも今ではちゃんと理解しています。
なので希望は持てる。
私たちは大きな問題に直面しています。
しかしそれは私たち自身がもたらしたもの。
だから私たちそして君たちの世代が頑張れば問題は解決できる。
可能性は51%だと思って希望を持って生きていきましょう。
(拍手)2018/03/19(月) 00:45〜01:15
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ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第11回「文明崩壊 人類史から学ぶもの」[二][字][再]

ダイアモンド博士は、「銃・病原菌・鉄」でピュリツァー賞を受賞した進化生物学者。人間の進化によって現代社会を考察する博士の特別授業を12回にわたって放送。

詳細情報
番組内容
今回は環境破壊と文明の危機について。これまでヒトは、気づかないうちに生態系を破壊し、資源を使い果たし、自らの文明を崩壊させたこともあった。地球規模の環境破壊と文明の危機を避けるために、私たちは過去の失敗から何を学べばいいのか。ダイアモンド博士が、進化の視点から解き明かす。
出演者
【出演】進化生物学者…ジャレド・ダイアモンド,【声】糸博

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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英語
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