ビリーフとは良いも悪いもいろんな多種多様ありますが、
生き辛くさせるのは24の禁止型のビリーフだけではなく、
5つの命令型のビリーフがあります。
その5つの命令型のビリーフのことを『ドライバー』と呼びます。
禁止型のビリーフが『~をしてはいけない』と禁止するのにたいし、命令型のビリーフは「~をしなければいけない」と駆り立てます。
ドライバーも禁止型のビリーフと同様に幼少期において親との関わりでできることが多いです。
その5つのドライバーとは、
・完全でなければならない…(完璧にこだわる)
・強くなければならない…(身体を強くするというより勝ちにこだわる)
・一生懸命努力しなければならない…(本当は楽ができるのに過度な努力をしてしまう)
・他人を喜ばせなければならない…(無理に人を喜ばせようとする、緊張した場面が苦手で笑ってしまう)
・急がなければならない…(ゆっくりできない。ゆっくりすることを認められない)
です。
実は、この5つのドライバーは親から言われ続けたり、非言語的に伝えられていたことです。
そして親からの愛情をもらうために、その親から言われたことを必死に守っていたことです。
それが大人になっても、ドライバーとなり「~しなければならない」と駆り立てられます。
でも、ドライバーは悪いという訳ではなく、
ドライバーは本当は見たくない禁止型のリミッティングビリーフを隠す役割をしてくれています。
そうすることで、心を守ってくれています。
例えば、テストの点数が100点の時だけ親に褒められていた子どもは
「完璧でなければならない。完璧でなければ『自分には価値がない』」
と決断するかもしれません。
この場合 大人になてから完璧にしなければと駆り立てられますが、
完璧(完全)であれば、
自分には価値がない(重要な存在であってはいけない)のビリーフが発動しないし、
見なくて済むのです。
でも、残念なことにこのドライバーによる頑張りは必ず破綻します。
なぜならば、この5つの
・完全でなければならない
・強くなければならない
・一生懸命努力しなければならない
・他人を喜ばせなければならない
・急がなければならない
は永遠に達成し続けることは不可能だからです。
例えば、
・全てが完璧な人間はいません。
・いつかは負けるときがきます。
・無理に努力し続ければ心が体が壊れます。
・他人を喜ばせ続けることはできません。人の感情は喜びだけではないからです。悲しむときは悲しむし、怒るときは怒ります。
・走り続けることはできません。心と体が壊れます。
そして、ドライバーに駆り立てられて頑張れば頑張るほど、破綻したときのショックは大きくなります。
また、ドライバーをもつ人は他の人にもそれを強要します。
例えば、『完全でなければならない』を持つ人は他の人にも完全完璧を強要しますし、
『急がなければならない』を持つ人は他の人を急かします。
注意点としては、
完璧にこだわること、
勝ちにこだわること、
他人を喜ばせること、
努力すること、
急ぐこと、
がイコールドライバーであるわけではありません。
ドライバーとはどう違うかというと、
完璧にこだわること、
勝ちにこだわること、
他人を喜ばせること、
努力すること、
急ぐこと
を楽しみながらやフラットな気持ちでできていればドライバーではありません。
ただそうしたいだけです。
ドライバーは、完璧にこだわること、勝ちにこだわること、他人を喜ばせること、努力すること、急ぐことをしながら苦しみを感じてます。
見たくない禁止型のビリーフをみないように無理にしているからなんです。