あるアルパカの知恵

たのしくて、やくにたつ。あと、だれもきずつけない。

社会人の私服選びは時間とお金の無駄

社会人になって数年が経過しました。大学時代はあれほど悩んでいた私服については、今や着る機会が週末の2回しかないです。

引っ越しのたびに服を減らしていた結果、下着、靴下、コートなどを合わせても、全部で100着以下になりました。結果、時間とお金の余裕ができました。

ということで、社会人は私服を断捨離したほうがいいですよー、というお話。

 

 

服を選ぶ時間は無駄

服を選ぶことは、一時期は「楽しみ」でしたが、今は時間の無駄となっています。

 

大学時代の服選びは楽しみだった

大学時代は服を選ぶのが楽しみでした。キャンパスライフは毎日色々な人と会いますし、様々な出会いもあります。

理系クラスなので、女性がいない日はテキトーな格好でいいかとか、サークルで女性がいる日はちゃんとした服を着ようという風に考えていたりしました(笑)

 

とはいえ、毎朝「今日は何を着るか」という問題に遭遇していて、「正直めんどい」と感じることもしばしば。

また、どうしてもファッションというのは組み合わせの問題が生じます。ファッションのセンスってなんだろうという疑問。

私は、なんでも合理化してしまおうと考える性格なので、割と早い段階で「ファッションのロジック」にたどり着けました。この本とサイトに出会えて万事解決しました。

最速でおしゃれに見せる方法

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服を着るならこんなふうに (1) (単行本コミックス)

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社会人の私服選びは時間の無駄

社会人になってからは私服を着る機会が週末の2回しかありません。しかも大学時代のように毎日同じ人と会うわけでもないので、同じ服を毎週着ることも抵抗ありません。その結果、思いました。服選びは時間の無駄だ、と。

そして、きっぱりと断捨離。「引っ越し」という契機があったことが大きかったですね。あと、女性向けの本ですけど、この本に感銘を受けました。影響されやすい私です(笑)

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

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フランス人は10着しか服を持たない2

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そうしたことで、休日はほぼ毎回同じ服。選ぶ時間が一切なくなりました。迷う余地がないのです。時間と選択のエネルギーを節約できました。

しかも、何百パターンとあるうちから「気に入った服」だけを選んでいますから、休日も楽しい気分で迎えられます。

 

断捨離の末に残した服

基本的に先述の「ファッションのロジック」本に書いてあるように「ベーシックな服」が多いです。

黒のスキニージーンズとか、黒い靴下。白いスニーカー、などユニクロに圧倒的に支配された下半身。

また上着も襟のついたシャツや、ゆるく着れるパーカーなど。おしゃれと言われることはないですけど、無難であれば十分かなと思っています。

社会人になってから奇抜な服ってなかなか着れないんですよね。だから、残るのは自ずと色合いが地味なものが多い。今風にいうならノームコア(究極の普通)スタイルですね。便利な言葉だ(笑)

クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのか

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  • 発売日: 2016/04/07
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選択のコスト

人は1日に何1000という選択をしています。その度にエネルギーを小さいながらも消費します。

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

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服を捨てて、選択コストを下げることは、日々の生活に役立ちます。

 

フェイスクブックのマーク・ザッカーバーグはこう言ってます。

「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ」

#AskMark: Why do you wear the same shirt every day? on Vimeo

 

またアメリカのオバマ大統領(元)もこのように語っています。

「私は常にグレーか青色のスーツを着用している。こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね」

Barack Obama to Michael Lewis on a Presidential Loss of Freedom: “You Don’t Get Used to It—At Least, I Don’t” | Vanity Fair

 

「選択」という話でいうなら、マイクロソフトのビルゲイツも毎日ハンバーガーを食べると言っていました。

あと、ハイパーメディアクリエイターとして話題になった高城剛さんも究極のノマド生活で、毎日同じ服です(この本、未来ガジェットもたくさん載っていて、少年心をくすぐります) 

 

LIFE PACKING2.1 未来を生きるためのモノと知恵
 

 

もし「同じ服ばかり着ているね」と言われたら、「マークザッカーバーグとオバマも毎日同じ服を着ている」と言い返すと、面倒臭い奴と思われるので気をつけましょう(笑)

 

使わない空間にお金を払うのはもったいない

私は転勤族なので、田舎に住んだり都会に住んだり全国津々浦々としています。そんな転勤族だからこそ思うことが二つあります。

 

着ない服のために、東京の高い家賃を払うのは馬鹿らしい

はい、東京の家賃高すぎる問題ですね。友人たちと度々話になります。

 

証券会社とか商社の友人は独身寮を出たら、だいたいが千代田区とか港区とかそのあたりの都心部に居を構えている感じです。賃貸でも10万円はざらにします。それでいてワンルームということも普通。(証券会社の友人は家賃補助が5万円くらい出るといっていたなあ、羨ましい)

 

東京の西側の立川や武蔵小杉、荻窪や国立に住む友人もいます。彼らに聞いたら10万円はいかないけど8万円前後でしょうか。ワンルームより少し広いという印象です。八王子まで行けば東京の中でもかなり安いですし、中央線の利便性が高いので地味に便利なんですけどね。

 

総務省のデータによると、東京の圧倒的な高さがわかります。

「1平方メートル1畳当たり家賃・間代をみると,東京都が5,178円と最も高く,次いで神奈川県が4,110円,埼玉県が3,417円,千葉県が3,306円,大阪府が3,204円などとなっている。

一方,青森県が1,827円と最も低く,次いで北海道が1,886円,宮崎県が1,936円,佐賀県が1,952円,高知県が1,963円などとなっており,東京都の1畳当たり家賃・間代は青森県の2.8倍となっている。

さて、この「1畳」に年に数回しか着ない服を残しておくのは必要なことなのでしょうか?

1畳広い部屋を契約して、使わない服を置いておくことって、「外部のレンタル倉庫を毎月5000円で借りて、そこに服を置いておく」のと近いと思います。

そう言われると無駄だなあと思いません?

物をおく場所を確保したいから、広い部屋に住むくらいなら、使わないものを捨てたほうがいいかもしれませんね。

 

ちなみに現在の私もそうですけど、田舎に引っ越すと坪単価をあまり考えないので、そういうことは気にならなくなります。それはそれで物が増えてあまりよくないんですけどね(笑)

 

多くの服は、ほぼほぼ着ない

私は、引っ越しが多いです。一軍の服、二軍の服など使用頻度に分けてダンボールに入れて引っ越しを行います。問題なのは、ダンボールに入ったまま、次の引っ越しに行く服たちがいること。

そうパレードの法則のごとく、全体の中で着る服は2割程度なのです!(もちろん個人差あり)

 

一度買ったものを人間は大切に思ってしまう、という脳の癖があります。また、サンクコスト(途中までかけた労力)を気にして、正しい選択ができない生き物でもあります。

実際のところは、多くの服、ものは必要ないんですよね。買った当初の思い出、感情が残っているから、ついつい残しているだけで。

いっそのこと、お気に入りの服こそヘビーローテーションしてあげたほうがいいよなーと思います。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

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まとめ

ということで、社会人は服を断捨離しましょうというお話でした。

  • 私服を選ぶ時間のに時間とエネルギーをかけないほうがいい
  • 着る頻度が少ない服を残しておくと、場所代がかかる

ちなみに、「趣味」として服選び、ファッションを楽しむのは全然問題ないと思います。

私はミニマリスト思考というか、合理化思考の人間なので、そういう男性の一意見でございました。