マスロック。あまり聞き慣れないジャンルかと思います。変拍子が多く、インストバンドが多いので、とっつきにくいと思われてる方も多いのではないでしょうか。ボーカルがないと聴く気にならないという人に、声入りのマスロックバンドを紹介します。邦楽と洋楽を混ぜ混ぜでどうぞ。
ポストロックと線引の難しいジャンルなので、定義は少し曖昧ですがそこはご愛嬌下さい。
AppleMusicは、ページ内で読みながら聴けます。
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on vocal mathrock
ポッグカウチナゲット
2004年3月、地元である千葉で結成。2011年4月、数回のメンバーチェンジを経て現体制となる。
ツインギター、ハンドマイクボーカル編成の5人組バンド。
マスロック、ポストロック、エモ、ハードコア等、多ジャンルの音楽を吸収した、インストでも通用するような練り込まれたアレンジの演奏に、ボーカル和田の叙情的な歌詞とメロディーが独特の音楽性を生み出している。
叙情的な歌い方が特徴的。音数が多すぎず、少なすぎず、いいバランスを持っているバンド。メロディもとても綺麗。
Youtubeに音源をもっと上げればきっとじわじわ伸びる気がする。
最近はあまり活動が活発でないのが寂しい。メンバーそれぞれが個人ブログをしていたのだけど、ほとんどが更新を止め、ドメインが情報商材系のリンクになってしまっているのが、なんとも言えない感情になる。唯一生きているのが、スタッフのブログだが、それも2010年に更新が止まっている。ブログ作り直してくれないかな。
AmericanFootball
アメリカでKinsella兄弟に結成されたバンド。ただ一枚「american football」というバンドと同じ名のアルバムを1999年にリリースして解散してしまった。マスロック界の伝説的バンド。
2014年にまさかの再結成され、アルバム「American Football」をリリース。まさかの二枚目も同じ名前。ややこしいったりゃない。リリースをみた時はリメイクかと思ったが、全て新曲だった。ワクワクで一杯だった。
宇宙コンビニ
2015年まで活動していたバンド。スリーピースながら音の数はフォーピースと遜色ない。ギターのだいじろーが気の狂った演奏をするので3人で完成しているバンド。マスロックに珍しい女性ボーカル。
This Town Needs Guns
2004年にオックスフォードにて結成されたバンド。
最高のギターピロピロバンド。アルバム「Animals」の曲はギターのクリーントーンがとても気持ちよい。ボーカルの歌い方が、いわゆる「エモい」部類。少し粘着質でねっとりしているので、それが気にならない方にはオススメ。
ボーカルがあまり映えないようくらい音がなっているけどメロディも良し。
Adventure, Stamina & Anger
Foals
こちらもイングランド、オックスフォードで結成されたバンド。マスロックながら、変拍子はあまりなく、ひたすらノリのいいダンサブルな曲が多い。
この曲やアルバム「Antidotes」はマスロックが沢山でオススメ。UKロックな曲もたくさんあり、全てが全てマスロックではないバンド。いろいろなアプローチをしている様子で、今はあまりこういったオルタナ音楽はしていない。
ハイスイノナサ
2004年に結成された透き通るようなバンド。数々のメンバーチェンジを経て、今の形になっている。どちらかというとポストロックだが、とても良いので紹介。「背水の陣×NASA」でハイスイノナサというバンド名になった。カタカタだらけだが、由来を知れば覚えやすい。
作詞作曲を務める照井順政さんはアイドルグループ「sora tob sakana」のプロデューサーでもある。
去年アニメ化した「宝石の国」のOP「鏡面の波」を手掛けたのもこの人。曲の入りがまんまで驚いた。
JYOCHO
前述「宇宙コンビニ」のギターであり、リーダーであるだいじろーが2016年に立ち上げたプロジェクト。作詞作曲も全て彼が担当。
メンバーは宇宙コンビニから2人増えて5人。だいじろーを除いてメンバーは一新。だいじろー以外のメンバーそれぞれが別に何かバンドに所属している。イメージとしては東京事変やThe HIATUSのようなもの。アーティスト軍団である。
宇宙コンビニのほうがよかったと思う人もたくさんいるみたいで、自分も最初は意識が取り憑かれていたけど、JYOCHOもとても素晴らしいバンド。彼の創る音楽はまさしく情緒に溢れていて、聴く度に色々な情景が浮かぶ。本当に素晴らしい。
マスロックは、冒頭にも書いた通り、とっつきにくい事が多いです。ただ、一度興味を持てれば、面白いジャンルだと思います。ボーカルがあれば聴けるという方がいたり、この記事を機に、マスロックに興味を持つ方が増えるととても嬉しいです。それではまた。