外国人からみて日本の民主主義は絶滅寸前だ

森友スキャンダルが映す日本の本当の闇

森友問題が映し出す日本が抱える本当の問題とは?(写真:Toru Hanai/ロイター)

日本のメディアはここのところ、森友学園スキャンダルが世界における日本のイメージに影響を与えるのではないかと懸念している。テレビの政治番組では、海外の新聞数紙に掲載された記事を引用しており、そこには仏ル・フィガロ紙に掲載された筆者の記事も含まれていた。

だが実のところ、森友スキャンダルは外国の報道機関ではほとんど取り上げられていない。この事件を特に取り上げた記事は昨年1年で12本というところだろうか。筆者が見つけた記事では、米ニューヨーク・タイムズ紙で1年に2本、ワシントンポスト紙で1本だった。

日本の国会は「老人ホーム」さながら

自分に関して言うと、ル・フィガロの編集者になぜこの事件に関する記事が重要なのかを丁寧に説明したうえで、掲載してくれないかと頼み込まなければならなかったくらいだ。今日、もしニューヨークやパリの街頭で森友に関するアンケートを行ったとしても、99%の人が、それが何なのか知らないと答えるだろう。

なぜこの事件に無関心なのか、理由は2、3ある。1つには、外国の報道機関における日本関係のニュースがかつてにくらべてかなり少なくなっている、ということがある。日本駐在の外国特派員の数もだんだん減ってきている。森友スキャンダルは、世界のニュースで見出しを飾るほど「面白い」ニュースではない。

また、日本の政治をニュースで扱うのは容易なことではない。これは昔も今も変わっていない。日本の政治家のほとんどが50歳以上の男性で、英語が話せないうえ、外国の要人ともつながりが薄いため、国際的なレーダーにひっかかることがほとんどないのだ。政治家たちのもめごとの多くが個人的なものであり、知的なものではない。外から見ると、日本の国会はまるで老人ホームのようだ。そこにいる老人たちが時折けんかをするところも似ている。

次ページ外国人が本当に驚いているのは
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

  • NO NAMEd72c54835249
    >>パヨクがお漏らし 草
    >>7e6e632a4883
    >>2018/3/23 17:04


    ⇧⇧こいつがネトウヨbad連打の犯人?(笑)
    安倍自民に税金で雇われたネトウヨ(自民党ネットサポーターズor安倍サポーターズ)が東洋経済のコメント欄の監視ご苦労ご苦労(笑)

    自民党ネットサポーターズ、安倍サポーターズでググったら安倍自民に税金で雇われたネトウヨの実態がわかる(笑)
    up96
    down6
    2018/3/23 17:12
  • NO NAME081c889cff5b
    >>パヨクがお漏らし 草
    >>7e6e632a4883
    >>2018/3/23 17:04


    ⇧⇧こいつがネトウヨbad連打の犯人?(笑)
    安倍自民に税金で雇われたネトウヨが東洋経済のコメント欄の監視ご苦労さん(笑)
    up90
    down10
    2018/3/23 17:08
  • NO NAMEbc2df76d4f5c
    >>7e6e632a4883
    >>選挙があり、今の体制を選んでいるのは国民だわな。
    >>2018/3/23 15:45


    ⇧⇧前回の衆院選で自民党が圧勝した要因はいくつかある。
    1.安倍の隠蔽工作で、今回の▼改ざん▼のような決定的な証拠が見つからなかったから、国民の多くが疑問を持ちながらも信じて投票した。
    2.野党(特に希望の党)が自爆した。小池極右組織▼日本会議▼の会員で安倍とは極右仲間だから怪我の功名だな。
    3.自民党は積極支持ではなく消去法で選ばれただけ。今も党支持率は高いが、政権支持率は大暴落。
    4.投票日の台風縦断で全国的に投票率が下がり、組織票を持つ自公が有利になった。

    これだけ有利な条件がそろった状況でも、表面的な歴史的圧勝とは裏腹に、各選挙区では大接戦区が多く、当落は紙一重だった。自民党の絶対得票率は小選挙区で24.98%、比例区で17.49%にすぎなかった。
    up72
    down0
    2018/3/23 17:40
  • すべてのコメントを読む
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
発泡酒、新ジャンルに逆風<br>税改正でビール業界総力戦

ビール、発泡酒、新ジャンル…。従来バラバラだったビール系飲料の税率が段階的に一本化されることが決まった。安さが売りの新ジャンルは先細りに。各社はビール強化に動きだす。