大阪市西区の土佐堀YMCAでは、原子力発電の問題について訴える著書「生きる力」(ドニエプル出版)を出版した日本ウクライナ文化交流協会(八尾市)の会員、小野山充さんが東日本大震災の日に合わせ記念の講演会(同協会主催)を開いた。
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脱原発を訴えた著書の出版を記念し講演する小野山さん=11日、大阪市西区のYMCA |
小野山さんは1966年、京都大経済学部を卒業。同年住友化学に入社し、住友化学ブラジル社長、住友化学英国社長などを歴任する中、世界140カ国以上を歩いてきた。これまでに「蝶にあそぶ 地球学校から学んだこと」「あなたは幸せですか?日本に再び太陽は昇るか?地球学校から学んだこと」などを出版。
3冊目の今作ではチェルノブイリ原発事故について解説し、昨年訪れた居住禁止区の様子や援助団体の取り組み、避難民のインタビューなどを踏まえ、日本の原発について問題提起。また、インドとマダガスカルの人たちの“生きる知恵”について体験談も交えて紹介している。
講演会では「事故後3日目から多くのバスを用意して、ほとんどの住人を汚染地区から強制的に避難させた」というチェルノブイリに比べ、日本は福島原発事故時の「住民避難のまずさ」などを指摘し「チェルノブイリの教訓が全然生かされていない」と語気を強めた。
さらに、「地震大国」で「自然エネルギーだけで電力の必要量をまかなえる」という日本に「もう原発はいらない」とし、「世界の脱原発をリードする」立場にあるべきと訴えた。
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