あさイチ「プレミアムトーク 松任谷由実」[字] 2018.03.23
バンザイ!
(一同)バンザイ!
(風太)バンザイ!
(一同)バンザイ!生字幕放送でお伝えします松任谷≫おはようございます。
松任谷由実です。
井ノ原≫うれしい。
おはようございます。
有働≫「あさイチ」のスタジオにユーミンがいる。
皆さんからも早速たくさんのファックスをいただいています。
ユーミンが「あさイチ」に出るなんて信じられない。
50代、愛知県の方は私が記憶している中ではユーミンが朝の生番組に出演するのは初めてのような気がします。
松任谷≫そうですね。
月の裏側ぐらいの時間です。
井ノ原≫どういうことですか。
有働≫生放送にお出になるのは92年の民放のタモリさんがお昼にやっていた生放送。
井ノ原≫「笑っていいとも!」ですね。
有働≫言っちゃった。
それ以来。
松任谷≫そうですね。
井ノ原≫トーク番組というとそれ以来ということで。
有働≫緊張していますか?ということですが。
松任谷≫何が起こっているか自分でもよく分からないんですよ。
井ノ原≫普通に入って来られましたものね。
松任谷≫その延長で、実感が湧くのは終わってからじゃないでしょうか。
井ノ原≫きょうはあっという間なので。
松任谷≫6時ごろに渋谷のハチ公前を通ったんですよ。
人がいないあの交差点を見たのはそれこそ生まれて初めてで。
有働≫ユーミン様?松任谷様?松任谷≫ユーミンでいいです。
有働≫ユーミン姉さんみたいな気持ちで若いころ聴いていましたがユーミンと呼ばせていただきます。
ファックス、メールを募集しています。
質問、メッセージをお寄せください。
皆さん人生相談みたいなものもきているんですがいいですか。
松任谷≫適当に答えます。
有働≫先月、苗場で行われたユーミンのコンサート。
見てくださいこの軽やかなステップ。
そして、派手なステージにも負けない圧倒的な存在感。
フルーツてんこ盛りの帽子がこんなに似合う人、います?ことしデビュー45周年を迎えるユーミン。
これまでに、なんと600もの曲を生み出してきました。
♪「中央フリーウェイ」聴けば、あっという間に当時にタイムスリップできる曲ばかり。
♪「私を許さないで」リグレットだらけの青春もよみがえります。
これまでのアルバムセールス数は3000万枚を突破。
これは、歴代女性アーティストでトップです。
そんなスーパーウーマンユーミンのルーツは老舗呉服店のお嬢さん。
6歳からピアノ、11歳になると三味線を習い始めたというちょっと渋い小学生だったとか。
そして、中学・高校と通ったこちらの学校ですでに、デビュー当時の歌が生まれていたんだそうです。
ここで生まれたのは、あの名曲。
誕生秘話を後ほど紹介。
次々とヒット曲を生み出してきたユーミン。
プライベートはさぞかしゴージャスなんでしょうねと思ったら…電動ママチャリで買い出しに行ったりバスや電車にも乗る、普通の主婦。
もちろん、これも持ってます。
ちなみに、夜道で自転車に乗るときはこの、がに股スタイル。
いったい、どうして?松任谷≫防犯のため。
男のふりをする。
井ノ原≫意外な一面もいろいろお話を聞けそうです。
有働≫あれは防犯なんですね。
松任谷≫イカ足と言っているんですけれどもイカ足で自転車をこぐ。
有働≫夜中に自転車はなんでですか?松任谷≫最近はないんですがアメリカテレビドラマヒットシリーズが「24」のときとか次のものが見たくてレンタルに、公園を横切って間にあったっていうときにね。
有働≫あした見ようじゃないんですね。
松任谷≫ちょっとは身に危険を感じながら。
井ノ原≫気持ちは分かります。
あのパワーは何ですかね。
次に次にというあしたじゃだめ。
松任谷≫違うことに回せばいいのにね。
有働≫電動自転車でスーパーに買い出しに行かれる。
松任谷≫前後に籠をつけて。
有働≫ユーミンが電動自転車よ?井ノ原≫あなたもどこかですれ違っているかもしれない。
松任谷≫そのストロークを楽しんでいるところもあるんですけれどもね。
さっきまでステージでウワーッとやっていたのにさっきまでというのはあれですけれども、きのうはしていたのにきょうは、その辺にいるという。
井ノ原≫それを楽しんでらっしゃるんですね。
有働≫ねぎやら大根やらですよね。
松任谷≫切らないでもらっているんですよ。
井ノ原≫そのまま買うんですね。
有働≫お忙しいから家事や掃除とか人任せにしても。
松任谷≫お手伝いさんに手伝ってもらうところもありますけれどもずっと家にいられても落ち着かないでしょう。
井ノ原≫自分でやりたくなっちゃう部分もある。
松任谷≫あとはやっぱり自分で指示を出さないと物事が進みませんから、どうしてもやることがあります。
井ノ原≫絶対に車とかで誰かが運転されて移動されているんだろうなと思ってママチャリを持っていると思っていなかった。
松任谷≫仕事にも1人でスタジオに来ますからマネージャーと現地で待ち合わせて。
初めての方はびっくりしますね。
井ノ原≫1人でいらっしゃったんですか?となりますよね。
松任谷≫きょうもほぼ1人ですよ。
待ち構えてくれていますけれどもスタッフは。
井ノ原≫心配ですものね無事に到着してくれるかどうか。
松任谷≫何なんでしょうね。
心配はないです。
分からないですね。
井ノ原≫分からない?松任谷≫分からないですねふだん、しゃべらなければ。
井ノ原≫しゃべっちゃうとこの声どこかで聞いたってなっちゃう。
松任谷≫モットーはギャラがなければオーラは出さない。
井ノ原≫省エネ。
有働≫オーラはどうやって出すんですか。
松任谷≫動物的に。
声はばれる。
声がさすという感じですけれども。
個室といっても、ただ間仕切りだけだったら意味がない。
井ノ原≫隣にユーミンがいるとなっちゃう。
松任谷≫隣にいるとなっちゃう。
井ノ原≫それだけユーミンの声がすり込まれてる感じがしますよね。
松任谷≫ラジオもずっとやらさせてもらっていますし。
有働≫コンサートの映像先ほど少しご覧いただきましたが歌い踊っていましたがすでに質問がきています。
井ノ原≫これは先月行われたコンサート?有働≫そうですよ。
松任谷≫ダンサーたちがすごいですからね。
井ノ原≫ステージエンターテインメントというかきらびやかなイメージがあります。
有働≫苗場のコンサートはことし38回目ということで。
松任谷≫ギネスものなんですよ。
1つの場所で、同じ。
井ノ原≫毎年やっている。
有働≫質問がきています。
いつもアルバムやコンサートで楽しませてくださってありがとうございます。
40代の男性からです。
コンサートといえばユーミンはどんな衣装でもかっこよく着こなしていらっしゃいますがもとのスタイル、抜群な体型を維持するために意識していることやトレーニングしていることがあったら教えてください。
松任谷≫毎朝15分くらいピラティス的なことをやったり。
井ノ原≫インナーマッスル的なことですね。
松任谷≫最近は筋膜リリースとかそうですねやるとなったらすごくしますね。
井ノ原≫それは毎日ですか?必ず。
松任谷≫毎日やることはそれですね。
それから朝風呂に入ったりとか。
井ノ原≫どれくらい入るんですか。
松任谷≫そんなに長くないです10分くらい。
有働≫ユーミンの朝が知りたい。
朝何時ぐらいに起きてまずピラティス?松任谷≫今、子犬がいてそのぐらいから騒ぎ出すので起きちゃいますね。
井ノ原≫7時くらいですか。
松任谷≫はい。
主人が先に犬のことをやったり私がやったりしながら自分のことになるんですけれどサプリをのむとか体操をするとかお風呂に入るとか約1時間ちょっと朝のアップにかかります。
井ノ原≫それはいつごろから始めているんですか。
松任谷≫7、8年前からですかねそのメニューになったのは。
井ノ原≫きっかけはあったんですか?松任谷≫ちょっと話がそれますけれども、去年は100ステージ以上あったのでそれに備えておととしはそういうメニューではなかったですがもっとトレーニングやケアに充てていたので今、行っているタイムテーブルはここのところという感じですね。
井ノ原≫わりと緩いほうなんですね。
松任谷≫緩い日常の。
井ノ原≫ステージに向けて追い込むとなるともう少しハードに?松任谷≫ステージ自体の運動量がすごいので本当はそこに近いぐらい走ったりしなければいけないんですけれどもちょっと時間がなくて。
有働≫体型の維持や食事制限だったりずっとされてこられたんですか?松任谷≫夜、炭水化物をとらないとか。
井ノ原≫食事制限をされているんですね。
松任谷≫昼まではいっぱい食べちゃいますよ。
井ノ原≫その分動いてますものね朝。
やっぱり毎日やるのは大事ですものね。
松任谷≫7、8年前にあれ?というふうに太ったときがあったので急激に締めたんです。
そのときに朝風呂とかも組み込んだんですけれどもちょっとそのときは急に落としすぎてバランスを崩して転んでけがをしたときもありました。
だから、なんでしょうね。
あまり急にはね。
井ノ原≫急にはよくないんですかね。
有働≫思い立つとがーっとやるタイプなんですか。
松任谷≫そうですね。
今、ここが足りないと思ったら探して、ここをやろうと決めます。
井ノ原≫結構ストイックな感じなんですか。
毎日やる。
松任谷≫ストイック…ストイックの基準が分からないんだけれども。
井ノ原≫毎日やろうと思ってもきょうはやめようかなと思う日もあるかと思うんですけれども。
松任谷≫毎日やれる範囲の。
井ノ原≫少しずつ上げていくというね。
松任谷≫そんなに大したことはやっていないです。
緩いところは緩い。
有働≫常に変わらない活躍をしているユーミンですがデビュー45周年で4月に出すアルバムはユーミンさんが厳選した45曲が入っているということです。
♪「雨のステイション」♪「会える気がして」♪「いくつ人影見送っただろう」♪「あなたに抱かれまわるまわる輪舞曲」♪「涙も夢もめくるめくフィエスタ」♪「もう神様しか二人を離せない」♪「語り継がれるフォルクローレになる」♪「You’resofar,」♪「You’resofaraway」♪「私のうそをみんなひきうけてあなた」♪「離れていくの」♪「銀色のエンジェルが矢を放つ前の」♪「永遠の一瞬が」♪「二人のはじまり」松任谷≫おと姫様のまま。
井ノ原≫あの衣装ですか。
そのあと猛獣使いになる。
松任谷≫ジャケットを着てあのままになっちゃったのでこれが正しいんだと顔の力を入れて。
有働≫本当は衣装が全部脱げるはずが、上がおと姫様で。
松任谷≫下がない。
井ノ原≫失敗したと思われちゃう。
松任谷≫センターステージで360度見られているので逃げ場がないのでこれが正解なんだと。
井ノ原≫押し通す。
有働≫これだけステージをされたらハプニングはたくさんありますよね。
松任谷≫ありますね。
でもさっきのは特筆すべき。
井ノ原≫でもすごいですよね。
いろいろな映像がありました。
有働≫45曲入っているということなんですが今回初めてユーミン姉さん自身が曲を選んだベスト盤ということで選ぶのが大変だったということでコンセプトを選ぶ基準として考えたそうです。
それが「PureEyes純粋さを、捨てない。
」「UrbanCowgirl“私”で、生きてゆく。
」「MysticJourney旅を、やめない。
」。
井ノ原≫これは、どうして思いついたんですか。
松任谷≫悩んだというのはすごくぜいたくな悩みなんですけれども45周年だから45曲入っています。
15曲ずつのディスク3枚。
でも入りきらなかったものもある。
そこで、まず悩みいろいろなキャラクターの曲があるのでどういうふうにしようというときに3つざっくり分けようというアイデア、思いつきでそれぞれがこういう心だというのを明記しました。
井ノ原≫それに当てはめて選んでいく。
15曲ずつということですよね。
松任谷≫多作でしょう?有働≫「純粋さを、捨てない。
」というのはどういうことですか。
松任谷≫子どもでいるということでしょうかね。
井ノ原≫そういう気持ちで作った子ども曲たちということなんですか。
松任谷≫自分で言うのも何なんですけれども作っているときは何も考えていないです、集中しています。
こんなのできましたって言ったあとに人に説明したりプロモーションをしたりどういうふうに伝わっているだろうという気になったりしますけれども無我夢中で曲は作っています。
その純粋さは、なくすと作れなくなるんじゃないかなとそういう好奇心とか。
井ノ原≫それで言うと全部純粋な気持ちで作っていらっしゃると思うんですけれども。
松任谷≫よこしまな曲も純粋に作っています。
井ノ原≫なるほど。
その中でこれを選ぶのは大変だっていうことですか。
松任谷≫そうですね。
有働≫大事にされているんですかご自身の中で純粋さというのは。
松任谷≫うわあ大人っぽいと思ったりうわあ、っぽいと思ったりするのはそういう自分が自分の中にいるから子どもだとかっこいいと思えるわけですよね。
80になってもうわあ大人っぽいと思ったりできるんじゃないかな。
井ノ原≫その気持ちを忘れないというのがすごく必要だということなんですね。
松任谷≫どれにも連動しているんですけれども例えば好奇心で「旅を、やめない。
」ということにもなるし純粋さで、自分って何なんだろう私以上でも私以下でもないなっていうところでそこを好きになってくれる人友達やパートナーと一緒にやっていくということにもつながりますし。
井ノ原≫「“私”で、生きてゆく。
」というのはどうですか。
自分というものをものすごく意識することがありますか?私はこうなのに周りは違うユーミンってこうだと言っているでも私はこうなのにっていうときはありますか。
松任谷≫それは常に自分は違うと思っているので個性があると子どものころから思っているので人がこうだからというのは気にしないできましたね。
有働≫バンドを組んでいらっしゃると今以上に男社会だったり何か主張しすぎると最近でこそ、あれですけれども私が入社したときにはあまり女性で、私私って私はこう思いますって言うのはちょっと何か引いてやったほうが得というのがありましたけれども。
松任谷≫有働さんの立場でそういう活躍をされるということが私とかアーティストよりもずっとずっと大変なことだと思います。
女性エグゼクティブの方とかね。
ガラスの天井とか言うじゃないですか。
日本だけじゃなくて世界中で男社会なんじゃないかな。
でも音楽は、そういうの関係ないと思います。
世の中に出ていくときにはねあつれきがある場合もあるけれどもそれは関係ないですね。
有働≫はっきりとストレートに私はこうだということはずっと言い続けて。
松任谷≫そうですね。
主人との関係とかで綱引きはありますけれども。
井ノ原≫例えばどういうことですか?松任谷≫誤解を恐れず言うと服従は支配だと思っているんですよ。
折れるところは折れちゃうほうが得。
先ほどもおっしゃったんですけれどもそうね…尽くしまくったほうが懐柔できるときがあります。
井ノ原≫それはずっと?松任谷≫ずっとではないんですけれども。
有働≫それは正隆さんは分かっているんですか?松任谷≫分かっているかもしれないですね。
井ノ原≫家での関係性とお仕事での関係性は変わってくるものですか?松任谷≫ところが、地続きなのでそこは難しかったですね。
井ノ原≫ステージのことになったりするとそれはちょっと譲れないとかいうことも出てきたりするんですか。
松任谷≫ただね信頼関係って周りもちょっと驚くんですけれども丸投げなところもあります。
でも、おとしまえをつけるのは私だって。
有働≫最後ステージの上でって。
その松任谷正隆さんが演出もされているエンターテインメントショー映像もご覧いただきます。
1999年から始まった「シャングリラ」というツアー。
シンクロナイズドスイミングの。
松任谷≫すごく長いこと一緒にやりたかったんです。
ロシアからたくさんアーティストが来てくれて。
有働≫どのぐらい一緒にこのシーンはこういうステージにしようと話し合われるんですか?松任谷≫「シャングリラ」の場合は1年ぐらいかかっていると思います。
井ノ原≫演出にですか?松任谷≫はい。
井ノ原≫ステージもそれ用に作らなきゃいけないし。
松任谷≫ロシアに実際に行かないといけないしあちらで練習して。
井ノ原≫全部これすべて決まっているわけですものね。
水が出るタイミングだったりとか。
松任谷≫このときに話題になったのは一瞬にしてプールになるんです。
それで一瞬にして床になる機構を。
井ノ原≫どうなっているの?松任谷≫機構をスタッフが開発するんですね。
井ノ原≫すごい。
有働≫どういう感じなんですか?曲を作っていらっしゃったときはピュアにご自分の世界で作られてステージに上がると全然違うシーンですものね。
松任谷≫それが喜びでもありまた創作に入っていくときに孤独な世界だから、どこかでいつか人前で楽しく演じられるかなと思いながら。
井ノ原≫孤独だなと思いますか?やっぱり。
松任谷≫孤独も楽しみますけれどもね。
井ノ原≫今は、1人だなって気持ちを作っていく。
松任谷≫ただどこかでパートナーや仲間がいるっていうのが支えにはなります。
有働≫曲でいいますと先ほどのベストアルバム改めてご自身の歌を振り返られたそうですが創作当時のことがよみがえった中で特に苦労された曲があったということです。
その歌が生まれたのは高校生のとき。
先ほど、お母さんたちが呼んでいらっしゃったユーミン部屋で。
松任谷≫「雨の街を」という曲だと思います。
ここで作ったと思うんですがなかなか歌えなくて歌手になろうとは全く思っていなかったんですよ。
作曲家にはなろうと思っていたんですけどこの歌だけ何度も何度もやり直しをしてやっととれたボーカルです。
♪〜松任谷≫今より生意気そうですね。
笑い声
井ノ原≫なぜ、歌えなかったんですか?松任谷≫歌唱力以上の曲を作っちゃうから。
井ノ原≫そのときの技術が追いつかなかったということですか。
松任谷≫そうですね。
でも周りは私の歌じゃないと世界観が表せないからどんな上手な歌手の人が歌ったとしても雰囲気が出ないので自分でやりなさいと言ってくれて、というか言われてそういうレッスンにも通いました。
ちりめんビブラートってビロビロっていう声をしていたんです。
それをノンビブラートにする。
腹式呼吸をちゃんとして力でまっすぐ歌うという訓練もしましたね。
井ノ原≫それまではこんな感じじゃなかったんですか。
松任谷≫そうです。
井ノ原≫これは訓練後なんですね。
松任谷≫そうですでも、足りていない。
井ノ原≫いとも簡単そうに歌っている。
松任谷≫やる気なさそうなんですよ、ノンビブラートというのはね感情が入っていない感じで歌い上げる歌い方じゃないからでもかえってよかったかもしれません。
井ノ原≫表情を出さないみたいな感じなんですね。
松任谷≫聴く人のというのかなイメージをね。
有働≫この曲、歌い上げのときにどうしてもうまく歌えなくて何度もだめ出しをされてあるとき正隆さんからプレゼントが。
松任谷≫この歌入れで歌えなかったら発売できないぐらいなデッドのときにスタジオに入ったらピアノの上に牛乳瓶にダリアの花が挿してあってそこにスポットが当たっていたんです。
有働≫スポットまで。
井ノ原≫なんですがそれ松任谷≫それを見てその日は歌えたんですね。
井ノ原≫すげえ。
松任谷≫その前に井の頭公園を散歩してるときに、もうおつきあいしていたので何の花が好き?と聞かれてダリアがいいかなって言ったのでそれで置いておいてくれたのかな。
有働≫すごいロマンチック。
井ノ原≫それで歌えたというのがすごいですね、すてき。
有働≫何歳のときの話ですか。
松任谷≫18です。
有働≫そこからもうずっとお仕事もね。
井ノ原≫そうか。
いい話。
有働≫その曲も入っているということです。
皆さんからもたくさんの思い出の曲をいただいています。
副調整室でもいろいろ準備していますのですぐに出せますよと自慢げに言っていました。
ちょっとテストしてみますね。
20代男性。
「春よ、来い」。
保育園に行くときに見ていた朝ドラですと。
♪〜
(「春よ、来い」)井ノ原≫自慢していたわりにちょっと遅かったですね。
有働≫「恋のシグナル」。
井ノ原≫カミセンの♪〜そう言えば最近♪〜
(「恋のシグナル」)有働≫これはどういうふうにイメージして作られたんですか?松任谷≫カミセンのイメージで。
井ノ原≫そのときにコンサートのVTRもメッセージVTRも撮っていただいていましたよね。
松任谷≫早くも15年ぐらい前ですか。
井ノ原≫もっと前じゃないですかね。
だから僕は出ていないコンサートだったので見に行ったらユーミンからメッセージとかずりいよと思っていました。
有働≫弟分たちなのに。
30代の男性です。
母がずっとユーミンのことが好きで私も小さいころから聴いていました。
幼稚園の送り迎えの車内で繰り返し聴いていた「青春のリグレット」。
僅か3歳でありながら歌いこなすほどでした。
井ノ原≫3歳で歌っていたの?有働≫すごく若い方々からいただいています。
松任谷≫胎教に近いですね。
井ノ原≫おなかの中からかな。
有働≫「やさしさに包まれたなら」を聴くと胸がどきどきしますということです。
井ノ原≫この曲って改めて聴くと全部サビみたいじゃないですか。
全部印象に残っている。
有働≫50代の方。
荒井由実さん、田舎の人見知りだった少女の私にとって憧れの人でした。
今でもいちばん好きな曲は「ベルベット・イースター」です。
井ノ原≫出るかな?慌てている。
有働≫だって600曲あるからね。
松任谷≫さっきの部屋で作りました。
井ノ原≫ユーミン部屋で?松任谷≫母校でね。
有働≫質問です。
イノッチと有働アナの好きなユーミン曲があったら聞きたいです、選ぶのが大変でした。
「ダンデライオン」なぜかというと、初恋の人をこれって全部初恋のストーリーを思い出すんです。
松任谷≫聞きたい。
有働≫中学のとき何がすばらしいかというと出だしが「夕焼けに小さくなる」「くせのある歩き方」じゃないですか。
それだけでその人のことをずっと見ていて夕焼けでも見てて癖のある歩き方だって好きな人の歌だとあの1行で分かるのがすごいじゃないですか。
松任谷≫有働さんが剣道はされていたんですか。
有働≫ありがとうございます。
剣道の年下の子です。
おおくら君です。
井ノ原≫癖のある歩き方だったんですか。
有働≫この写真はいいから。
井ノ原≫かわいいじゃない。
有働≫みんな、ユーミンから生まれた曲なのに自分の曲みたいに思ってしまえるその歌詞の作り方ってどうされているんですか。
松任谷≫歌詞の作り方というか全部一体化していると思います声とかサウンドとか。
井ノ原≫1つ抜けてもちょっと違うんですね。
曲を作りながら歌詞も同時に出てくるんですか?松任谷≫その場合もありますし私はほとんど曲が先です。
あとから歌詞をつけます。
アレンジが出来上がってきているところでそこから浮かぶ映像とかにおいとか、お天気、季節なんかを感じながら。
井ノ原≫ご自分が作った曲なのに改めてアレンジを加えて聴くんですね。
松任谷≫主人がするんですけど全く映像が違ってしまう場合がありますね。
最初意図していたものと。
でもそれはそうだと思ってやりますし。
井ノ原≫全然、最初の思惑とは違った曲になるときがあると。
松任谷≫彼は曲にすべての情報があるからそこに従って音色とかを選んでいると言っていますし。
井ノ原≫無意識のうちにそういう情報を出しているということになるんですね。
松任谷≫そうですね。
井ノ原≫おもしろいですね。
有働≫歌詞は実体験でいらっしゃるんですか?松任谷≫身がもちません。
笑い声
有働≫私はきっとユーミンさんもおおくら君みたいな人が好きだと思っていました。
松任谷≫想像力ですね。
でもおおくら君のお話を伺えば3つぐらい曲が作れるかもしれない。
大好物ですよ、人の恋バナ。
感情とかよりもお別れのときにどこで何を飲んでいたとか。
井ノ原≫細かいディテール。
松任谷≫そこから膨らませられます。
探偵小説みたい。
有働≫そういう女子会みたいなものがあったりするんですか。
松任谷≫最近はないんですけどよく、わいわい話していた時代もありますね。
井ノ原≫そういって話していたところから歌詞ができてあとからあの話でしょ?って。
松任谷≫そういうものもずいぶんあってだいぶ年下の親友ですけれどもその人が主人公の歌もぽろぽろあったり。
井ノ原≫おもしろい。
うれしいでしょうね、その方も。
有働≫皆さんからも、たくさんメッセージをいただいています。
なかなかゆっくりとされる時間がないようでお体が心配になります。
モチベーションを維持し続けるのは大変だと思いますが何か秘けつはあるんでしょうか。
松任谷≫ちっとも忙しいと思っていないんですよ。
全部、遊びな感じです。
井ノ原≫遊びな感じ?松任谷≫きょう、早起きして出てるのもいい経験だなと思って。
井ノ原≫うれしいです。
松任谷≫楽しんでいますよ。
有働≫ことしの9月から来年4月にかけて12年ぶりのアリーナツアーもあって。
それも楽しいんですか?松任谷≫そうですね、準備が大変ですけれどその中で喜びを見つけてというか去年80ステージのツアーをやりましたけれどもそれも丁寧にこなしていくしかないなってアップもきちんとしてステージに立っていたらなんかね途中からフェーズが変わったという気がしました。
前の私よりパワーアップしたなと思えました。
井ノ原≫先ほどから楽しむようにしているとかそこに楽しみを見つけているとおっしゃっているじゃないですか。
それっていつごろからなんですか?最初から?ちょっとつらいなと思っても。
松任谷≫それが好奇心かもしれませんね。
それが楽しめないときもありますけれども何かしら興味を引かれるところを見つけてぐっと掘り下げていったり検索してみたりとかそうすると違う情報が入ってきてこれはこんなおもしろい世界だったんだということの積み重ねです。
うまく説明できないけど。
井ノ原≫そういうマインドなんでしょうね。
有働≫50代の方からです。
ユーミンの今の野望は何ですか?松任谷≫野望は…奇想天外なんですけどねタイムトラベルとかそういうことになっちゃいます。
井ノ原≫
笑い声
最高ですね。
松任谷≫過去のもう亡くなった偉人とお友達になりたいとか。
有働≫例えば、どんな方と?松任谷≫レオナルド・ダヴィンチに会ってみたいとか。
井ノ原≫なぜですか?松任谷≫いつもそうだとはかぎらないですよ。
いろんな人、いろんな時代になるし、たまたま。
井ノ原≫現代では難しいことですよね、それは。
有働≫まさにピュアハートですね。
子どものときに思っていましたけど今も思っていらっしゃる。
松任谷≫探検好き。
井ノ原≫楽しい話。
話にのめり込んじゃった。
松任谷≫新しく出るアルバム2018/03/23(金) 08:15〜08:55
NHK総合1・神戸
あさイチ「プレミアムトーク 松任谷由実」[字]
プレミアムトーク 松任谷由実【キャスター】井ノ原快彦、有働由美子
詳細情報
番組内容
プレミアムトーク 松任谷由実【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子
出演者
【ゲスト】松任谷由実,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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