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【イベントレポート】エンジニア副業Night #1 を開催しました!!

2018.03.23

3/19(月)にFindyとcybozuで『エンジニア副業Night』というイベントを共同開催しました!!

今はインターネット環境とPCさえあればどこでも仕事ができるようになり、所属する企業や団体に依らず、個人が自分が望む働き方を大事にしながら活躍できる時代になってきています。また政府が推進する働き方改革の後押しもあり、副業を解禁する企業が増えてきました。そういった中で、新しいキャリアの形成、スキルアップ、収入増、リスクヘッジなど様々な理由から副業・複業を始めるITエンジニアが増加しています。

「ベンチャー企業・大手企業の副業・複業を当たり前にすること」を目的に、副業経験があるエ ンジニアを招き、副業の“本当のところ”を語っていただきました。講演後は、副業を始めてみたいエンジニアの方や、副業をバリバリやっ ている方で情報交換を行い、大盛況でした!!

 

登壇者

イベントでは実際に副業経験のある3名にお話をしていただきました。

大原 和人  【ファインディ株式会社エンジニア】


’12年に株式会社オールアバウトに新卒  エンジニア1期生として入社。サーバの クラウド移行やDevOpsの推進、サイトリニューアルの開 発などを担当。その傍ら、週末に3社ほどのスタートアッ プの開発や立ち上げの手伝いを行う。’17年11月よりFindy に正社員1人目として参画。

 

岡田 勇樹  【サイボウズ株式会社 西日本開発部 部長】


’07年に新卒でサイボウズに入社。Webアプリケーションエ ンジニアとして「サイボウズOffice」や「kintone」などの 製品開発を担当。現在はエンジニアマネージャーとして組 織・人材マネジメントに従事。また、複業で株式会社コン タクトで技術顧問として、既存サービスのプロジェクトマ ネジメントや新規サービス立ち上げに協力。

 

菊本 久寿 【株式会社StartupTechnology 代表取締役】


SIerなどを経てngi group(現ユナイテッド) 技術部部長に 就任し、アドテク関連サービス立ち上げを行う。その後  フリーランス、スタートアップCTOを経て、’14年10月株 式会社スタートアップテクノロジーを設立。現在も同社代 表を務めながら他社の技術顧問、CTOを兼任。

 

大原の場合

大原はFindyに入社するまで、計4回の副業を行ってきました。

1回目:不動産サービスの開発

たまたま先輩から誘われた不動産サービスの開発依頼がきっかけだったとのことです。本業ではインフラ系を担当していたのですが、とにかく開発がやりたかったため、本人曰く「ちょうどいいお題をもらった」と思って取り組んでいたとのこと。Railsが少しできるようになったというメリットはあったものの、不動産というサービス自体には強く興味が持てず、一定期間後にフェードアウトをしていきます。

 

2回目:グルメサービス開発

1回目の副業の際にサービスに興味が持てなかったという振り返りから、『自分は何がやりたいのか』を強く意識するようになったとのこと。そのため「自分が使ったことのあるサービス」や「興味が持てるサービス」を作ることに軸を置き、創業間もないスタートアップで副業を始めます。

1回目の副業でRailsの設計がわかるようになり、2回目の副業を通じて技術がさらに深まったことで本業でも開発サービスチームに飛び級のような形で抜擢されました。ただやはり副業ということで、コミットが中途半場になってしまったというのが反省点でした。事業にコミットするにはそれなりに時間をかける必要がある、ということを痛烈に感じながら、ここでもまたフェードアウトするような形で副業を終えます。

 

3回目:起業支援サービスの立ち上げ・開発

「週末に事業を立ち上げよう」という事業内容に深く共感できたことに加え、多様な働き方をしている人たちに出会えたことが大きな刺激になりました。また日本の労働人口が減少していくといった社会課題に触れるきっかけにもなりました。

 

4回目:Findy

そして「働き方」に関するサービスをやっていきたいなと思っていたところ、Findyと出会います。代表の山田から事業内容を聞いた時に自分のやりたいことにとても近いと思い、Findyで4回目の副業を始めることにします。当時転職も考えてはいましたが、いきなり転職することには少し不安があり、まずは副業からということで働き始め、最終的に本格ジョインをしたという流れです。

 

スキル面・マインド面「2つのシフト」から学べること

 

 

スキル面のシフト

  • 本業だと自分のやりたいことだけができるわけではない
  • いきなり転職や独立はリスクがある
  • 既存のスキルを伸ばせる
  • 凄腕フリーランスンジニアから学べるチャンス
  • 純粋に開発が楽しめる
  • 会社のしがらみを気にせず仕事ができる

 

マインド面のシフト

  • やりたいことがはっきりしていない場合、興味がある事業、熱意のある人と一緒にやると変わってくる
  • ただし、ある程度深くコミットしないといけない
  • 受け入れる側も事業課題やKPIの達成度など伝えることが大事

 

スタートアップでの副業がWINーWIN

スタートアップは本当に人手が足りないので、週1日〜2日でも助かります。自分でサービスを作るという選択肢もありますが、継続が難しかいなども課題もあるため、勉強会やイエンタで出会ったらまずは声をかけてみるのがオススメです。

 

岡田さんの場合

サイボウズの副業といえば、「複業」を思い浮かべる人も多いかもしれません。

サイボウズでは対価を得るものだけでなく、お金を得られない「家事」や「介護」なども複業という考え方の会社ですが、今日は対価を得る「副業」についてお話いただきました。

「副業をやっている人はもう幸せだと思うので、引き続き続けてください」「副業やってない人、なんでやらないんですか?今日はその理由を紐解いていきましょう」と岡田さん。

「会社で禁止されている人は副業が許されているサイボウズにに転職してください(笑)実質できない人、つまり会社では一応許可はされてるけれど、実際に周りでやっている人もいないし、副業しているなんていったら白い目で見られる人。その人も副業を推奨しているサイボウズに転職してください(笑)最後にできるけどやってない人、つまり周りも副業をやっていて会社からも許可されているのにやっていない人、今日はみなさんに向けてお話しをします。」

特段やりたいことがなく、何をして副業を始めればいいかわからない人向けに、副業の始め方について、モチベーション3点セットで解説をしていただきました。

 

<モチベーション3点セット>

  1. やれること
  2. やりたいこと
  3. やるべきこと

この3つが重なるとことが一番意欲を持って取り組めることです。

 

では、これを副業に当てはめてみます。

  • やれることはそれなりにある
  • やりたいことはそんなにない
  • やるべきことはほぼない(副業なので)

 

 

つまりやれることはあるけれど、やりたいことは薄くて、やるべきことはかぶらない、となります。なので、せめて『やるべきこと』が広がれば、うまくいきそうということが見えてきます。

 

 

本業であれば会社がやるべきことを示してくれますが、副業ではやるべきことが限りなく小さい。ではどうしたら良いの?ということですが、岡田さんの提案は「他人が決めてくれたやるべきことにのっかろう!!」でした。

  • エンジニアがやるべきこと=エンジニアしかできないこと
  • エンジニアがやるべきこと=エンジニアにしかできないことは山ほどある

つまりみんながエンジニアを欲しがっている、というわけです。


誰かに乗っかればやるべきことが見つかるので、副業を始めやすくなるということですね。
誰かに乗っかるためには、「副業したい!」と声をあげてみることが一番重要。声をあげている人には、きっと誰かが「やるべきこと」を示してくれます。

 

菊本さんの場合

菊本さんが代表をされている株式会社StartupTechnologyは、出社自由制度=時間と場所を自由に、副業紹介制度=社員に副業を紹介する、など次世代の働き方を実現している会社です。

そんな菊本さんの副業のきっかけはサラリーマン時代に、上司の副業を受け継いだことだったそうです。また2つ目の副業は、その会社の社長から副業を紹介されるというきっかけで、どれも一風変わった始まりの菊本さん。

そしてフリーランスになった頃の菊本さんのスケジュールがこちら。

「こうやって過ごしているとセミコロンをつけるかわからなくなるんです!!」というお話に会場は爆笑😆菊本さんは自分から副業をやりたい!と思って取りに行ったわけではなく、本業の信頼関係から副業の依頼が舞い込んできたということでした。

ここからマーケティングミックス(4P)の考え方で説明が進みます。強調されていたのは、大前提として、副業であってもフリーランスと同じビジネスマンであるということ。「副業だから」という甘えは許されない、ということでした。

そしてここからの考え方は、フリーランスになったり起業した後も同様の理屈になので副業で練習しよう、という感覚で取り組んだらどうかとのお話でした。

 

<セグメンテーション>

非エンジニアの起業家向けの「自分の売り方」

 

<Product>

  • 言語にこだわらない
  • インフラスキルを身につける(切り出しやすく、副業と相性がいい)
  • ビジネス、マーケティングスキルも身につける
  • これらを身につけるには、個人サービスを作って運営するのがオススメ

 

<Price>

若いうちは特に、キャリア形成のため、スキル伸長のためには、単価にこだわらず「経験になる」「勉強になる」仕事を優先していったほうがいいということでした。エンジニアのスキルは打席に立った数。単価は30代後半から40代くらいに跳ね返って、あとからついてくるものだと。

 

<Place>

人脈は非常に重要で、人脈を太くする個人ルールを作って実行していたそうです。

  • 飲み会は断らない
  • ご飯行きましょうを口癖に
  • ギブは2回連続でこちらから
  • エンジニア以外の起業家が集まるイベントにいくと良い
  • マッチングサービスを使って色々な人と会う

菊本さんは当時、毎週1回CoffeeMeetingで人に会うことにしていたそうです。

 

<Promotion>

非エンジニアがターゲットの場合にはGitHubなどではなく、ブログやSNSで実績をアピールする方が効果的。菊本さんは昔、『社畜の味方』という、フェイスブックで会社の上司にいいね!をしまくるサービスを開発して話題になったそうです(笑)

 

名刺は実は重要

個人名刺は実はかなり重要で、何ができるかを書いておくのが良いというのことでした。また肩書きも自由なので、インパクトのある肩書きをつけたものがちなので、そこも工夫してみましょう。

こちらは菊本さんの名刺です!!レンタルCTO!!

 

まとめ

  • 副業は自らのキャリアを作るもの
  • 副業だからという甘えは許されない
  • 副業は独立の良い練習になる
  • 人脈は大事

 

参加者によるLT

登壇者の講演の後、3名の方にLTをしていただきました。3名のLTが始まる前に乾杯〜!!

 

<副業の壁とその超え方(Sさん)>

週1日程度のリモートワークでの副業は最初はかなり難易度が高かったそうで、副業の壁とその超え方についてお話ししてくださいました。

  • 仕事が見つからない

そもそも希望する仕事がなかな見つからないという壁に当たったということでした。打開策として、スタートアップ界隈の飲み会で声を上げ続けることで徐々に仕事のお誘いの声がかかるようになったとのことでした。

 

  • 納期が不安

副業は土日や平日夜のみに行っていましたが、本業の忙しさによって副業にかけられる時間が変わる中で納期を守れるかの不安があったということでした。加えて、週1回の副業で請負をすると、工数見積もりとして1年!となってしまうので、キツめに工数見積もりを出すと自分が苦しくなるという悪循環に陥ってしまったそうです。

そのため請負をやめて、少人数のスタートアップの手伝いをすることにしました。

 

<副業で試したモバイルアプリ新規開発プロセス(Tさん)>

Tさんは、平日夜1ー2時間と空いている週末の時間で、フルリモートでアンドロイドのモバイルアプリ開発の副業をすることにしました。取り組む上で意識していたことは「タスク管理」と「コミュニケーション」

依頼側に信頼感を持ってもらうために、進捗状況を頻繁に発信し、
共有して進められるよう工夫をした結果、一ヶ月半ちょっとでサービスのリリースが
できたとのことでした。現在も引き続き機能追加やグロースをしています。

 

<ソフトウェアエンジニアとしてのワークアズライフ(Sさん)>

ワークアズライフ:睡眠時間以外の時間は全て仕事であり、趣味であると捉える考え方

この考え方をSさんは「好きなことで生きていく」をバランシングする(=スキル、できること、できないこと、金銭面、人間関係、身体リスク(健康面等)好きの度合いなどのバランスをとっていく)ことだと捉えています。

副業は、会社が副業を解禁したことをきっかけにはじめ、現在は月1回〜2回、出社もしくはリモートにて働いています。メリットとしては、様々な技術に触れられること、異なる事業ドメインで仕事をすることで価値観が広がることをあげられています。大変なこととしては、確定申告やセルフマネジメントをあげられていました。

 

懇親会

最後に、副業したい方、すでに副業をしている方との交流の場を!!ということで、懇親会を行いました!!

2回目?3回目?の乾杯〜〜〜!!

 

懇親会は1時間の予定だったのですが、大盛況で話が尽きず、気づくと2時間ほど経ってしまい、まだまだ話し足りない!!という方が本当に多くいらっしゃいました。お越しいただいたみなさん、本当にありがとうございました!!

今後も「エンジニア副業Night」イベントは継続して行っていきます!!今回参加された方も、参加できなかった方も、ぜひ第2回もご参加ください💪💪

 

また、Findyでは副業の方も対象になるフリーランス・副業エンジニア向け単価保証型の案件紹介サービスFindy Freelanceをやっているので、ぜひ副業の仕事探しにもご利用ください。

 

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