スポーツ選手が、コーチの示したお手本の動作を見て、自分でも真似して動作を改善していく─。
スポーツの分野などで人間が自然と行っているこのようなトレーニングの形態を(図1)、ディープラーニングを応用してロボットで実現する技術が登場した。
ロボット向けディープラーニング技術の世界的気鋭で、本誌でも度々登場しているUniversity of California Berkeley(UCB)准教授のSergey Levine氏らのグループが2018年2月に発表した技術である。
Levine氏はUCBだけでなく、AI研究の世界トップ集団である米グーグルでもResearch Scientistを務め、英DeepMind社などとも連携してロボット向けディープラーニング技術を研究している、まさに世界の最先端を行く人物である。今回の技術は、そんな人物が満を持して発表したものだ。