八丁味噌問題で岡崎市議会意見書

愛知県内のみそやしょうゆのメーカーが加盟する組合が、「八丁味噌」を国の地域ブランドとして登録されたことに対して愛知県岡崎市の老舗の2社が国に対し不服を申し立てている問題で、22日、岡崎市議会は政府が双方が合意できるよう調整を行うべきだとする意見書を全会一致で可決しました。
農林水産省は、去年12月、愛知県内のみそやしょうゆのメーカー40社あまりが加盟する組合が申請する「八丁味噌」を地理的表示保護制度に基づく地域ブランドとして登録しました。
これに対し、岡崎市で江戸時代から続く「まるや八丁味噌」と「合資会社八丁味噌」の2社が本来の産地は岡崎市八帖町に限られる上、製造方法も大きな違いがあるなどとして、地域ブランドとしての登録を取り消すよう求めています。
この問題について、岡崎市議会は22日の定例市議会で、「地域での調整が十分になされないまま登録公示が実施されたのは遺憾である。政府においては利害者の合意形成について、指導・調整されるよう強く要望する」とする意見書を全会一致で可決しました。
岡崎市議会は、3月27日にこの意見書を国へ提出することにしています。