とんねるずがブレイクする一つのきっかけとなったヒット曲「雨の西麻布」は、もともと「雨の亀戸」というタイトルだったとか。マンボ!(画像はイメージとして、筆者がこの記事のためにわざわざ雨の中を撮りに行ったものです)
従来のお笑いの常識を破った「長身」「体育会系」
1980年代、とんねるずはたしかに新しかった。雑誌「広告批評」の編集長を務めた島森路子は、1990年に刊行された『現代日本朝日人物事典』(朝日新聞社)の「とんねるず」の項目で、《182cm(石橋)、177cm(木梨)という長身。共に[引用者注――帝京高校の]野球部、サッカー部と運動部出身(ただし補欠)。ファッショナブル。都会的。といちいち従来のお笑いの常識を破る》と書いている。
作家の小林信彦もまた、長身と運動部出身であることを彼らの特徴と見て、《〈とんねるず〉において、〈体育会系のユーモア〉は重要な要素である。日本のコメディアンは小柄なほどよく、大男で大成したのは益田喜頓さん(この方も元ノンプロの野球選手)ぐらいか。〈とんねるず〉は、大男のユーモアと高卒コンプレックスを武器にして、短期間にのし上った》と評した(「新潮」1989年4月号)
なお、小林信彦は、いわゆる文化人のなかではわりと早い時期からとんねるずを評価していた稀有な存在だ。「みなさんのおかげです」が始まってからも、新聞のコラムで同番組をとりあげ、《一見、素人芸とみまがうこともやるが、〈とんねるず〉はれっきとしたプロなのだ。/ただ、私はナンセンスに殉じますといった発言(たとえば志村けん)などしないし、頭の悪いインテリがやる〈笑いの分類〉に入らないことばかりやっているので、判断ができない〈評論家〉が多いのだ》と、正当に評価できない世間を批判してもみせた(小林信彦『コラムにご用心』ちくま文庫)。
とんねるずには「へそ」がない
それでも「素人芸」といった見方は、長らくとんねるずにつきまとった。それも小林信彦が指摘したとおり、従来のお笑いの分類や系譜に、彼らが収まりきらなかったということが大きいのだろう。あるスポーツライターが、プロ野球・巨人のエースとして活躍した江川卓について「へそ(過去とのつながり)がない」と表現したことがあった。…
ある人はいじめを受け、ある人は差別され、ある人は偏見に晒された。多くの人の苦しみの上にこの番組は成り立ってった。本当に笑えない番組だった。祝番組終了!
「いじめ」がお笑いの手法として許される、という誤った認識を流布させた
昔はホント面白くて嵌った。 インターネットのせいだけでなく、観る側がテレビを面白くさせなくしたのかもね。 あれだめ、これだめ。つまらん人間が増えたね。
時代だね❗
とんねるずは芸人だけどアイドルの側面もあったしヒーローでもあったんだよ