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「米国の一方的な要求には応じられない」中国政府、黒字削減要求に対し
【3月22日 CNS】中国が米国から対米貿易黒字を1000億ドル(約10兆6000億円)削減するよう要求されていることについて、中国外交部の陸慷(Lu Kang)報道官は15日、「中国は対外貿易協力の中でずっとルールを守ってきた。いかなる国家であってもルールの追加は受け入れられない」と述べた。
外交部の定例記者会見で記者の質問に対し答えた。また、「中米両国は友好的な話し合いで双方の対立点を解決すべきだ。貿易戦争はどちらにも利益はない。もし、皆が望まない状況が本当に起これば、中国側は自身の正当な権益を守るだけだ」とも述べた。
陸慷報道官は、中国側の考えを以下のように説明した。
第一に中・米の経済貿易関係は本質的にウィンウィンだ。過去40年、双方による経済貿易投資は両国の人民と産業に巨大な恩恵をもたらした。もし、この関係が中国側の一方的な利益目的のためだとするなら、米国との関係が現在も継続しているはずがない。
第二に、中国は対外貿易協力の中でずっとルールを守っている。我々は世界貿易機関(WTO)の規則を主として多国間の貿易ルールを遵守している。いかなる国家であっても、一方的なルール追加は受け入れられない。
第三に、過去40年、中・米間の経済貿易摩擦は建設的な方法で適切に解決してきた。中国は双方の友好的な協議によって互いの対立点を解決できると考えているし、我々も誠意をもって対応する。貿易戦争はいかなる利益をもたらさないことは歴史がすでに証明している。もし、皆が望まない状況が本当に起これば、中国は自身の正当な権益を守るだけだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News
※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。