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【プロ野球】

ヤ巨、春の嵐で無観客試合 神宮OP戦が雨天中止→東京ドームで実戦

2018年3月22日 紙面から

オープン戦が中止となり、無観客で急きょ決まった試合形式の合同練習=東京ドームで(平野皓士朗撮影)

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◇練習試合 巨人5-3ヤクルト

 巨人が21日、東京ドームでヤクルトと試合形式の合同練習を行った。予定されていた神宮でのオープン戦が雨天中止に。距離の近い敵地から本拠地へ場所を移しての、異例の形で“実戦”が組まれた。

 巨人側の迅速な対応で実現した。前日20日の天気予報で中止の可能性を考慮した球団は、東京ドームにこの日の使用状況を確認。使用可能だったため、中止の場合、まずは練習を行うことが決定。その後、ヤクルト側に合同練習の打診をし「ぜひ」と快諾を得たことから、NPBにもその旨を届け出た。

 東京ドームにかかわらず、巨人は神宮のヤクルト戦予定だったためビジター用ユニホーム、ヤクルトはホーム用ユニホームを着用。巨人が先攻し、9イニングの“緊急練習試合”がプレイボールした。ただ、当然のようにスタンドはガラーンとしたまま。めったにお目にかかれない無観客の東京ドームでの一戦。両軍ベンチからの声が響き、打球音や捕球音がはっきりと聞き取れた。それでも開幕が迫った中での貴重な実戦が失われず、おのずと緊張感は漂った。

 そんな中で、この日も躍動したのは、覚醒気配が漂う巨人・岡本だ。まずは7回に松岡のフォークにバット一閃(いっせん)。誰ひとりいない左翼席に運んだ。これで終わらない。1点を追う9回。2ボールから甘く入った石山のスライダーをたたくと、打球は滞空時間の長い弾道で左翼席ギリギリへ。「今日はいい形でと思っていたので、よかった」。自画自賛の逆転3ランは、2打席連続アーチだ。

 高橋監督は「2本とも変化球をきっちり捉えたというのは良かったと思う」と高評価し、村田ヘッド兼バッテリーコーチは「監督が決めることだけど、(一塁は)打ちそうな方を使うと思うよ」と説明。阿部と争う一塁での開幕スタメンをほぼ手中に収めた。

 

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