蚊は「ゴクゴク」と「ゴックン」飲み分ける 東北大など研究

» 2018年03月22日 11時36分 公開
[ITmedia]

 蚊は「ゴクゴク」と「ゴックン」という2種類の飲み方をしている――東北大学などの研究グループは3月22日、そんな研究結果を発表した。エサを吸血するように飲み込む「連続モード」(ゴクゴク)と、針内が詰まったときや粘り気がある花の蜜を力強く飲むときの「バーストモード」(ゴックン)を使い分けているという。

photo 画像はイメージです

 蚊は頭部に大小2つのポンプを持っているが、その必要性は詳しく分かっていなかった。研究グループはX線を活用した顕微鏡で、蚊の頭部を透視し、ポンプの動きを見えるようにした。ポンプの飲み込むモードを変え、吸い込む力を制御していることが分かったという。

 普段は2つのポンプを交互に動かしているが、吸引力を上げたいときは同時にポンプを動かす。粘り気のあるエサを効率的に飲み込むなどして、「過酷な環境を生き延びてきたと考えられる」(研究グループ)としている。

photo ゴックンと飲み込む瞬間=東北大学のプレスリリースより

 細かいポンプの巧みな吸引方法を解明すれば、マイクロスケールで流体を動かすデバイスの設計などに役立つことが期待できるという。研究成果は、科学誌「Scientific Reports」(電子版)に3月20日付(英国時間)で掲載された。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

- PR -

Special

- PR -

勢い良く伸び続けるビジネス。しかしメインフレームの性能限界が目前に……。「楽天カード」がクラウド基盤にオラクルを選んだ理由とは?

予期せぬ停電でPCやNASのデータ飛んじゃった……そんな悲しい事故を防ぐためのちっちゃな装置があるんです。

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)に聞いたサイバー攻撃の脅威とは? ビジネス/技術/人の3視点でデジタルトランスフォーメーション【DX】を総力特集

Webサイトは今や、企業活動の成否を担う。サイト内の検索機能を強化すると、どのようなことが起こるのか。カインズ、メガネスーパーなど成功企業の事例に学ぶ。

「セキュリティに不安」──その悩み、分かります。でも今は、クラウドアプリから通信回線まで一括で提供できる、通信キャリアだからこそのセキュアなサービスがあります。

Webページの運営元が実在することを確認できる“証明書”があるのを知っていますか? 安心してWebを見られる大事な仕組み、どんな事業者が発行しているのだろうか?

「AIは万能だ」──間違った知識を身に付けていませんか? AIの現状をいち早く知ることで、他社に差を付けるチャンスを掴めるかも。ビジネス活用の今がここに

もしも、職場環境を変えたら、あなたの満足度や成長度合はどう変わるのか?

じぶん銀行はデジタルトランスフォーメーションの流れを先取りし、通信と金融の融合という変革を生み出した。デジタルの発想だからこそ生まれる新商品・サービスの姿とは。

Special

- PR -