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「恥辱より死」という気風は、倭人に固有のものです。

20160224 落花岩から身投げする宮女たち_th
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 *****

絵は、錦江のほとりの扶蘇山にある
「皐蘭寺(こうらんじ)」
というお寺にある壁画です。

660年の百済滅亡の際、
略奪、殺戮、強姦などを
ほしいままにする
唐と新羅の軍勢の前に、
貞操を守って死を選んだ
百済の宮女達が
落花岩から錦江(白馬江)に
身を投げたときの模様が
描かれています。

皐蘭寺は、
身投げした宮女達の魂を
慰めるために建てられたお寺です。

百済の人々は、
国は朝鮮半島にありましたが、
王も人も倭人、
つまり日本人です。


1517998807




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大陸系の高句麗や濊族らへの
緩衝地帯として、
上古の昔に入植した
倭人たちの末裔が住んでいました。

ですから百済人は、
いまの韓族とは
人種も民族も異なります。

百済と新羅はその後、
濊族や大陸系の人々と血が混じり、
度々倭国を裏切るようになりました。
そこで西暦391年に
百済・新羅・高句麗と戦うために
倭国から朝鮮出兵が行われました。
これが「三韓征伐」です。

三韓征伐のあと、
百済と新羅は倭国に朝貢し、
倭国の属国となりました。
そして二国は、
国王の跡取り息子(王)が
倭国に住むようになりました。

一方この時代、
Chinaに隋が起こり、
中原(Chinaの中央部)を
平定しました。

それまでのChinaは
戦乱に明け暮れていたために
倭国としては放置で良かったのです。
けれど、これを平定した隋は
強力な軍事大国でした。
そのため、倭国から使者を送った。
それが、ご存知の遣隋使です。

ところが隋は、
高句麗との度重なる戦のために
ついに滅んでしまいました。
そして次に中原を平定したのが
唐の大帝国です。

唐は、隋が高句麗との戦いで
疲弊したことを
よく研究していました。
そして、なんとしても高句麗を
滅ぼさなければ唐の安泰はない
と考えるようになりました。

そこで唐が選んだ戦法が、
「新羅を抱き込む」
というものでした。
これにより、唐と新羅で
「高句麗を挟み撃ちにする」
のです。
すると南北に敵を迎える高句麗は
兵力を二分され、
その分軍事力は弱化します。

もっとも新羅は弱兵です。
軍事的には頼みにならない。
一方、唐は大国だけに
膨大な兵を新羅に送り込むことができます。
つまり、新羅に唐軍を
配置しさえできれば、
高句麗を落とすことができる。
それが唐の戦略でした。

買収の相手に、
百済は無理でした。
この時代の百済は
倭国を裏切れません。
というより、すでに一度
百済は倭国を裏切っていました。

それは百済が
半島南部の倭国の直轄地を
倭国の貴族に賄賂を贈って
勝手に倭国の直轄地を
百済の領土に編入した
という事件でした。

当然、倭国は怒りました。
百済はそのお詫びにと
唐の高僧と仏典、仏像を
倭国に寄贈しています。
それがいまでいう
「仏教伝来」(552年)です。

一度裏切っているから
また裏切るかもしれないと
当然、倭国も百済を警戒しています。
その意味では、
唐にとって、新羅こそが
狙い目となりました。

新羅にしてみれば、
唐の提案は悪い話ではありません。
唐の軍に、
一時的に新羅への駐屯を認めさえすれば、
唐軍が勝手に百済を滅ぼして
百済の領土を新羅に与えてくれ、
高句麗も唐軍が勝手に戦ってくれる
というのです。
新羅にしてみれば、
まさに濡れ手に粟の作戦でした。

こうして新羅に兵力を置いた唐は
660年、
突然百済に攻め込みました。

このことについて、よく、
「唐と新羅の連合軍が」
といいますが、それは
半ば正しく、半ば間違っています。
なるほど百済攻めに
新羅も兵を出していますが
百済が反撃すれば
すぐに逃げるのが新羅兵で
結局、果敢に戦ったのは
唐の軍隊だけであったというのが
正解です。

この戦いで、
百済はついに
白頭山にまで追い詰められました。
そしてこのときに起こったのが
宮中の女官達の
集団自決です。

「恥辱より死」という気風は、
倭人固有のものです。

後の世のサイパンの戦い
拉孟での集団自決
沖縄戦での集団自決
満蒙での集団自決
終戦後の半島での集団自決
一昨日来ご紹介している
満洲従軍慰安婦たち等々
いずれも倭人、
すなわち日本人に固有の
行動パターンです。
日本人は上古の昔から
恥辱よりも死を選ぶのです。

百済にはかなり
他民族の血が混じったとはいえ
やはり倭人の血を多くの人が
持っていたことの
証明であろうかと思います。

さて、倭国は、
百済復興のためにと、
兵をあげました。
そしておよそ3年半にわたる戦いの末、
最後に白村江(はくすきのえ)の戦いで
敗戦となり、
倭国は半島から
完全撤退しています。

この百済救援の戦いは、
実は古代における
東洋社会最大の戦いであった
と言われています。

兵力は、
日本と百済の連合軍が4万7000、
新羅の兵力は5万です。

新羅は弱兵ですから、
故郷を取り返したいと
強く願っている百済兵と、
戦いとなれば、
強力な威力を発揮する
倭国兵の勝利は確実なものです。

ところが実際に表に出てきたのは
唐が派遣した13万の大軍でした。
唐軍は、度重なる中原の戦いで
まさに戦場馴れしています。

結果、衆寡敵せず、
最後に倭国は白村江で敗れ、
倭国は朝鮮半島での権益を
放棄して、朝鮮海峡に国境を敷きました。
さらに強兵である唐軍が
日本本土へ上陸する危機に備えて、
国防体制、政治体制の
抜本的改革が余儀なくされました。

こうして近江令法令群が策定され、
飛鳥浄御原令が制定されました。
そしてこのとき倭国は
国号を「日本」としています。
読み方は「やまと」です。
倭も「やまと」と読みますから
読みはどちらも同じです。
けれど、日のもと、
すなわち
天照大御神直系の日の皇子である
天皇のもとに、
国を護るために、
全国民がひとつにまとまるのだという
その思いが「日本」という字に
つながっています。

さて、新羅のその後です。
百済を滅ぼした唐軍は、
666年、
計画通りに高句麗を挟み撃ちにし、
668年に高句麗を滅ぼしました。

そして新羅の領土内に、
唐軍の要塞としての
城塞を築きました。
新羅は、唐軍に散々嫌がらせを行いながら、
唐本国に対しては、
ひたすら土下座外交をくりひろげました。
それはまさに二枚舌外交でした。

そして唐の軍隊が、
北狄との戦いのために不在となった
留守をついて、
唐の文官や女官たちを皆殺しにして
半島の支配権を確立しました。

当然、唐は激怒しました。
すると再び新羅は土下座をし、
唐の属国となることを誓いました。
新羅の半島支配は
その後935年まで続きました。

そのかわり歴代のKorea王は、
China皇帝から毎年派遣される
下級役人の使者の前で、
三跪九叩頭(さんききゅうこうとう)といって、
ひざまずいて、
床に頭を三度ぶつける動作を
三度繰り返す屈辱的な挨拶を
強制され続けました。

誇りある日本の武士ならば
そのような礼は武門の恥と、
恥辱を受けるくらいなら
死を選びます。
ところがKoreaの歴代王は、
その程度のことで、
自分たちの特権が保持できるならばと
まるで意に介さない。
これはもう民族の違いとしか
いいようがないことです。

朝鮮半島の不幸は、
「誇りを持たず、
 裏切りと不実と
 二枚舌を持つ」という、
おそらく世界的に見ても
最悪な王朝が成立したことです。

7世紀という、
世界中の国家の黎明期に、
こうした裏切り政権が
支配権をにぎったことが、
「三つ子の魂、百までも」
という言葉がありますが、
人も国も同じで、
国や民族の性格となりました。
21世紀になったいまでも、
性格は何ら変わっていません。

さて、冒頭の
落花岩の宮女たちは、
1300年前の出来事です。
けれど千年以上昔のことだからと、
笑うわけにはいきません。

同じことが終戦の復員のときに、
半島で繰り返し起きています。
絵の右端には、
女性たちを追い込む
唐の軍勢が描かれています。

1300年経っても変わらないということは、
あと千年経っても変わらないということです。
「だから日本には国境がある」
今日は、そのことを強く申し上げたいと思います。


※この記事は2016年2月の記事を、その後の研究成果に沿って書き直したものです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント
No title
ねずさん今日は。古代における観念は現代と違うものがあったのでは?
恥辱より死・・だけで何に繋がるのかな?現代日本人の甘~い考えでは?
古代においては殉死というものが評価されていました。その理由の一つ
に古代の戦争においては負ければドレイか屈辱死というのが東西問はず
のルールであったからでは?死は間近なものだった。生と死の境は曖昧
だったのでは?殉死の許される者達と許されない者達がいたのでは?
許されない者達の筋が伝え・・・どんな経過で何代後に建立したのかは
知りませんが寺の壁画に殉死の姿が描かれた。哀惜のためか畏怖のため
か殉死を讃えるためか?殉死と生存のどちらにも価値があり、人々はそ
れぞれ受け止めて、それぞれ自らの命を懸けた。
現代でも、自死を選んだチベットの尼僧や僧の焼身と、収容所でゴ~モ
れぞれを受けた事を伝える尼僧とがおり、その言葉が伝わってきていま
す。残念ながらタイリクでは過去形ではないようです。
どちらにも価値がある。殉死にも、生存し事実を伝える事にも。捏造は
いけません・・何代先か・・いずれ因果応報をくらいますから。
日本人は記録好きでもありますねw





2018/03/22(木) 03:23 | URL | くすのきのこ #-[ 編集]
No title
ねず様今晩は。はっきりしている事は我が国日本国と日本国民は朝鮮半島と関わるとろくなことが無いという事です。歴史上も何度かそのような事がらが起きているわけです。ですから我が国は極力関わってはいけないと思います。
「助けない、教えない、関わらない」三原則の徹底が我が国の安寧をもたらすと思います。しかし何故か政治家や役人、大学教授などの中に積極的に関わろうとする人たちがいるのですね。全く迷惑極まりない事です。
2018/03/19(月) 18:23 | URL | 一有権者 #-[ 編集]
No title
海に守られているから、日本は高潔でいられたのだと思います。
イギリスにしろ日本にしろ、島国は孤高でいられる余裕がありますから。

もしも、日本が朝鮮半島と地続きだったなら、大陸風の民族にならざるをえなかったのではと思います。
2018/03/19(月) 16:16 | URL | アシオ #OARS9n6I[ 編集]
なぜこのような書き方になったのでしょうか?
初めてコメントしました。

なぜこのような書き方になったのでしょうか?
聞かせてもらえないでしょうか?
2018/03/19(月) 12:31 | URL | 10年以上勉強させてもらってますが… #-[ 編集]
疑惑と忖度
財務省の公文書書換問題で国会が揺れています。
そもそも、この問題の発端は何だったのでしょうか。

「疑惑」です。
籠池氏が計画していた小学校建設事業に「安倍首相が関わっているのではないか」といった疑惑が報道され、首相夫人まで登場して喜劇が続いています。

「疑惑は疑惑」であって事実ではありません。
何の根拠もない疑惑を「ないことを証明しろ」と野党が因縁をつけているだけです。

「忖度」まで「悪」として持ち出し、忖度したのではないかと疑惑を炎上させています。忖度は他人への配慮です。その対象は「利害関係のある人」になります。「利害関係」のない人に忖度することはありません。忖度のない世界は動物の世界です。

「利」は同じ組織に所属する人たちです。家庭であれば家族です。「害」は敵対する相手が対象です。その強さは身近の人ほど強くなります。

組織の人間なら直属の上司が「利」の身近な対象相手です。今回の場合の「害」は野党です。安倍政権の打倒を狙う野党は、いくら説明しても聞く耳はもちません。「納得できない」のではなく「納得する気はない」です。

そんな野党に忖度したのが財務省です。出しても問題ない文章を隠したのは、文章の言葉尻を捉えて新たないちゃもんを付けられるのを嫌っただけではないでしょうか。

今回の書換の最大の原因は「聞く耳を持たない野党」ではないでしょうか。今回の森友問題ではまだ明らかになっていない「疑惑」があります。

土地の値段交渉に影響した「ゴミの有無」です。造園業者の社長が、地下9mにはゴミはなかったと言っていたのを「辻元清美議員が送り込んだ」とされる生コン連帯ユニオンの作業員が「埋め戻した」と報道関係者に話したのがそもそもの発端です。

この疑惑こそ「追及すべき疑惑」です。
今、関西生コンユニオンに大阪府警が「ガサ入れ」を2回行いました。
かなり大掛かりな捜査だったようですが国民の耳には届いていません。
2回目の時には「NHK]や他のメディアも取材に来ていました。

これも大きな「疑惑」の一つです。
2018/03/19(月) 11:21 | URL | にっぽんじん #-[ 編集]
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
最新刊
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』

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