こんにちは、トートです。48カ国旅行したわたしがお送りする海外旅行講座。今回のテーマは、「海外での支払いをどうするか?」です。
日本円を現金で持っていって両替する? 米ドルを持っていく? カードで支払う? など、考え出すとなかなか結論が出ない大事なお金について、わたしの経験を元に解説したいと思います。
目次
- 現金、クレジットカード、デビット/プリペイド・カード
- 海外旅行のお金① 現金を持っていく
- 海外旅行に現金はいくら持っていく?
- 海外旅行のお金② クレジットカード決済で支払う
- 海外では少額決済もメジャー
- 明細であとから確認できる
- 海外でのクレジットカード不正利用、スキミング
- クレジットカード端末の使い方
- クレジットカードの国際ブランドはVisaかMasterがおすすめ
- チケットやレンタカーを受け取る際の身分証明書として
- クレジットカード支払いの注意点 現地通貨or円建て?
- 海外旅行のお金③ 現地通貨を海外キャッシング
- キャッシングは繰り上げ返済可能
- 海外旅行のお金④ 海外用デビットカード・プリペイドカード
- デビットカードとプリペイドカードの違いは?
- 発行年齢制限はクレジットカードよりもゆるい
- デビット/プリペイドカードはクレジットカードの下位互換
- まとめ 海外旅行にはクレジットカードが一番!
- 海外旅行におすすめのクレジットカードは?
- 1. 現金、クレジットカード、デビット/プリペイド・カード
- 2. 海外旅行のお金① 現金を持っていく
- 3. 海外旅行に現金はいくら持っていく?
- 4. 海外旅行のお金② クレジットカード決済で支払う
- 5. 海外でのクレジットカード不正利用、スキミング
- 6. クレジットカード端末の使い方
- 7. クレジットカードの国際ブランドはVisaかMasterがおすすめ
- 8. チケットやレンタカーを受け取る際の身分証明書として
- 9. クレジットカード支払いの注意点 現地通貨or円建て?
- 10. 海外旅行のお金③ 現地通貨を海外キャッシング
- 11. 海外旅行のお金④ 海外用デビットカード・プリペイドカード
- 12. まとめ 海外旅行にはクレジットカードが一番!
- 13. 海外旅行におすすめのクレジットカードは?
現金、クレジットカード、デビット/プリペイド・カード
海外旅行での支払いに関して、主な選択肢をあげると、次のような方法があります。
- 日本円(現金)を現地通貨に両替する
- クレジットカードで買い物をする
- クレジットカードで現地通貨をキャッシングする
- 海外用デビットカード、プリペイドカードを使う
それぞれの方法にメリット/デメリットがあります。ただ、結論から言うと、クレジットカードの利用をメインにして、必要に応じて現金を少しづつ使うのがオススメです。海外での支払いに関して、わたしの優先順位は、
クレジットカード支払い > クレジットカード海外キャッシング > 現金
となります。言い換えれば、クレジットカードをフルで活用すると、だいぶ海外旅行は楽になります。
現金はあくまでも補助的な手段で、カード支払いを優先しています。現地通貨が必要なときも、両替するより、クレジットカードでのキャッシングを利用する場合がほとんどです。それだけの利点があるんですね。それを解説できればと思います。
それでは、選択肢ごとにひとつずつ見ていきましょう。
海外旅行のお金① 現金を持っていく
現金の場合、日本人観光客の多い一部の国を除いて、日本円そのままでは使えませんから、現地の通貨に両替する形となります。
支払い方法としては、もっともスタンダードな方法であると言えるかもしれません。とくに日本はまだ現金決済が非常に多い国ですから、イメージもしやすいですよね。
日本円(現金)を現地通貨に両替するメリットとデメリット
現金を持っていくメリット
- ほぼすべての場所で使える
- 現金でしか支払いできない場所も多い
- チップに困らない
キャッシュはどこでも強い力を発揮します。特殊な状況でない限り、現金払いを申し出て断られる心配はほぼありません。まれに、身元確認の意味も含めて、クレジットカードの提示が必要となるチケット類の販売等においては、カード支払いしか受け付けてもらえないこともあります。
しかしそれとは逆に、「現金支払いのみOK」という状況の方がずっと多いです。カード決済端末を置いていない店舗はいくらでもあるので、やはりある程度の現金は持ち歩かないといけません。
現金ならチップも簡単
日本人にはなじみのない習慣で、頭を悩ませることも多いチップ。実は、クレジットカードでもチップの支払いは可能です。でも、本来の代金に上乗せした分を自分で記入して、再度合計額を計算して……なんて、手間がかかるのも事実です。その点、小銭や小額紙幣を持っていれば、テーブルやベッドに置いたり、手渡せば済むので簡単です。
ちなみに、世界には小銭がほとんど流通しておらず、紙幣でやり取りしている国も珍しくないんですよ
現金を持ち歩くデメリット
- 盗難のリスクが高く、取り返しがつかない
- 両替レート/手数料がよくない
- 両替時に手間がかかる
- 財布パンパン問題
一番の問題は、とにかく盗まれたらオシマイ! という点に尽きます。現金では、再発行も利用停止もできません。その意味で、持っていくお金をすべて現金にするというのはオススメできません。
意外と見過ごせないのが、大量の紙幣が戻ってきて、財布がパンパンになってしまう問題です(笑)。一万円以上両替すると、大量の紙幣が戻ってくることがあるんですね。硬貨も日本のコインと比べると、海外のものはかなりかさばります。
また、見慣れない、桁数の多い紙幣の場合は日本円でいくらなのか、一瞬で計算するのも難しいものです。
現金両替にまつわるデメリット
現金の両替レートは、クレジットカードと比べるとよくありません。両替する窓口によってもレート/手数料は異なります。見知らぬ街で良いレートの両替所を探し回るのは、簡単なことではありません。
窓口でごまかされないよう、注意も必要です。見慣れない海外の紙幣ですし、なかには上のベトナム・ドンのように、とんでもない桁の紙幣が流通している国もあります。「2」で始まる紙幣も日本人にはなじみが薄いですよね。現金を受け取ったら、その場を離れる前にきっちり全額そろっているか、確認することを怠らないでくださいね。
現金の両替はなんにしても面倒くさいですね。両替レートと手数料をもとに自分で計算してチェックしなければなりません。両替窓口では、パスポートを提示したり、必要書類に記入しなければならない国も珍しくありません。
海外旅行に現金はいくら持っていく?
わたし自身の経験では、行き先や期間にもよりますが、日本円は7、8万円程度持っていくことが多いです。このお金は基本的に現地では使わない予備用なのですが、カード類を紛失してしまった場合に備えて、切り詰めれば、一週間近くはもつだろうと見込んでのものです。
それだけあれば、万が一の際には日本の家族などから送金してもらう方法がありますし、とりあえず、最寄の日本大使館・領事館等へ移動できるのではないかと考えています。
海外で日本からの緊急送金を受け取る方法
わたし自身は何十カ国も旅行してきて、今までにそのようなトラブルにはあったことがないのですが、万が一、現金も、カード類もすべて失ったときにはどうしたらよいでしょうか?
ツアーであればまだガイドさんなどに頼ることもできますが、個人旅行の場合は、緊急で日本からお金を送ってもらう方法があります。代表的なところでは、ウエスタンユニオン。アメリカの会社で、全世界200カ国に展開しています。
ウェスタンユニオンの現金送付の特徴を挙げると、
- 受け取り手数料がかからない
- 一回につき100万円まで送金可能
- HIS・コンビニ・モバイル銀行などから送金可能
- 事前登録不要
といった点が挙げられます。国によっては、ウエスタンユニオンよりもさらに早く送金・受取ができる方法もありますが、ずば抜けたネットワークを保つ企業なので、頭の隅に入れておいて損はないかと思います。
現金は日本で両替するか、現地で両替するか?
これもまた頭を悩ませる問題です。一般的には、現地に着いてからの両替の方がレートは良いと言えます。とくに、マイナーな通貨ほど、現地で両替するのがお得です。
ただし強力な国際通貨であるUSドルとユーロに関しては、レートの面から見ても、日本で両替していってもかまいません。それにこれらの基軸通貨は汎用性が高いので、多めに両替しても、次の旅行に取っておけます。マイナー通貨ではそうはいきません。
再両替不可、つまり日本円やドルに戻せない国もあるので、その点は気をつけましょう。また両替時のレシートがないと、再両替できない国もあります
両替時に大きな額は崩してもらおう
日本では、一万円札はいつどんな場面でも使えますが、海外では、高額紙幣は受け取ってもらえないことが多いです。偽札対策ですね。
高額紙幣を出すと、機械にかざしたり、ためつすがめつ、お札を調べられたりすることも珍しくありません。誰でもそうした対応をされているので、気分を害さないようにしましょう(笑)。
両替をした際に、少額のお札に替えてもらうと良いでしょう。ただしその際もきちんと全額そろっているか、確認を忘れずに!
海外旅行のお金② クレジットカード決済で支払う
カード払いのメリット
- 無くしても再発行可能・利用停止にできる
- 不正利用されても補償される
- 明細を確認できる
- レート/手数料がもっとも有利
- 海外旅行保険や空港ラウンジなどの特典がある
- 身分証明書の役割を果たす
カード払いのデメリット
- 属性によっては発行が容易ではない
- 使いすぎの懸念
わたしが一番オススメしたい支払い方法、クレジットカード決済です。これもおなじみの方法と言えるでしょう。
日本でも海外でも、クレジットカードの使い方は、基本的に変わりません。レートは現金を両替するよりも良いですし、なによりキャッシュレスでカードを持ち歩くだけなので、取り扱いの面でも楽です。
注意点としては、最近ではICチップの入っていないクレジットカードは使えない場面が結構あります。また、レジにある小さな決済端末に自分でカードを差込んで、PINコード(暗証番号)を打ち、さらにカードを引き出す、という一連の流れを自分で行なわなければいけないお店も多いです。
この端末については後ほど詳しく触れますが、日本では基本的にすべてレジの人がやってくれるので、最初は戸惑うかもしれません。
使用しているクレカの暗証番号が分からない方は、出発までにカード会社に問い合わせておきましょう。
海外では少額決済もメジャー
日本は他の先進国とくらべると、現金払いの比率が非常に多いことが各種調査でわかっています。しかしたった100円のガムを買うときにもカード払いですませる国は、たくさんあります。わたしもカードを使えるところでは可能な限りカードで支払っています。旅行中、第一の決済手段です。
明細であとから確認できる
何を買ったか、あとから明細で確認できるのも良いですね。簡易家計簿と言えます。現金では、こうはいきません。クレジットカードのなかには、決済するたびにメールで教えてくれるものもあるので、不正利用が心配な方にも安心です。
海外でのクレジットカード不正利用、スキミング
不正利用の話が出ましたが、一般的に、クレジットカードの使用をためらう理由の上位にいつも入るのが、この問題かと思います。海外のお店でスキミングというニュースはたびたび見かけますし、怖いですよね。
しかし結論から言うと、過度に心配する必要はありません。実際にカードを不正使用された場合、利用者に落ち度がなければその損害はカード会社が負うことと決まっています。ただし、暗証番号が生年月日など簡単に類推できるようなものだと、利用者の過失も問われてしまうので、注意してくださいね。
不正利用だけではなく、カードの紛失や盗難にあった際には、すぐにカード会社に連絡しましょう。カードを停止することができますし、早く連絡するほど、不正利用に対する保障も受けやすくなります。これまた現金では対応できません。海外に持っていくカードの連絡先は、控えておきましょうね。カードの裏面にも書いてあります。
それでも心配な人は、カードの利用限度額を下げてしまっても良いでしょう。反対に、「海外でショッピングするぞー!」という方は、限度額の引き上げをカード会社にお願いしてみましょう。
こうして考えると、やはりクレジットカードは現金を持ち歩くよりもはるかに安全で、融通がきくと言えるでしょう。現金を無くしたら、まずもって出てきませんし、紛失にすぐ気がついても、利用停止にする術はありません。もちろん補償は一切ありません。
わたしが現金は極力使わず、カード払いにしている理由がお分かりいただけたでしょうか。
クレジットカード端末の使い方
日本だと、クレジットカードを使用する場合、店員さんにカードを渡せば、一連の手続きをやってくれます。あとはサインをするか、暗証番号を入力するくらいです。しかし海外では、レジにある端末に自分でカードを通して決済をするシステムが珍しくありません。
ICチップ付きのカードの場合は、写真のように、自分で下から端末にカードを差し込みます。店員はあなたが支払いを完了するのを待っているだけです。ICチップの入っていない磁気カードの場合は、端末の上部や側面のスリットにカードをスライドさせて、読み取らせます。
カードを差し込むと、端末のスクリーンにはいくつかの選択肢が順番に表示されます。「」内は例文です。
- 言語選択 「1.English 2.Spanish」
- 決済通貨選択 「1.USD or 2.JPY」
- 決済額確認
- 暗証番号入力 「Enter Pin Number」
- カードを抜く 「Remove your card」
1.言語選択や2.通貨選択は、表示されない場合も多いです。通貨の選択に関しては、現地通貨か日本円か選べるのですが、これは絶対に現地通貨を選ぶようにしてください。あとで詳しく説明します。
金額を確認したら、4桁の暗証番号を入力しましょう。英語では「PIN」「Enter PIN」といった具合に表示されます。決済を完了すると、「カードを抜くように」との指示が表示されます。
この一連の流れをすべて自分で行います。一見むずかしいですが、数回やればコツはすぐにつかめると思いますよ。
クレジットカードの国際ブランドはVisaかMasterがおすすめ
以下の5つが、クレジットカードのいわゆる5大ブランドと呼ばれています。
- Visa
- Master
- JCB
- Diners
- American Express
日本企業であるJCBは応援したいところですが、海外ではあまりメジャーではありません。使い勝手という意味では、ダントツでVisa、次いでMaster Cardだと思います。海外に行くなら、できればこの2ブランドを一枚ずつ用意したいところです。
クレジットカードの付帯保険や特典も利用しよう
クレジットカードの各種特典も無視できません。カードに付帯している旅行保険・盗難保険・携行品保障などはいざというときに心強いですし、海外の緊急相談ダイヤルを開設しているカードもあります。
空港のラウンジを利用できたり、JCBのように、街中で専用のラウンジを用意しているところもあります。飛行機の遅延や、預け荷物が届かない「ロストバゲージ」などにも保険対応しているカードは、まさに旅行用と言えるでしょう。
すでにクレジットカードをお持ちの方が多いと思います。特典や付帯保険について、一度調べてみましょう
わたしが一番愛用しているのはSPG Amexというカードです。年会費はかなり高いですが、無料で高級ホテルに宿泊できるなど、それを上回るだけの抜群のメリットがあります。ご参考にどうぞ。
チケットやレンタカーを受け取る際の身分証明書として
海外でミュージカルやスポーツ、ライブを見るのは忘れられない経験になります。わたしもブロードウェイのミュージカル、イギリスの音楽フェスティバル、ウィンブルドンやプレミアリーグの試合、スペインの馬術ショーなどなど、色んなイベントを見に行ったことがあります。
イベントのチケットをオンラインで購入した場合、現地の窓口でチケットを引き取らなければいけないことがあります。その際、決済したクレジットカードが身分証明書代わりになってくれます。
逆に言うと、同じクレジットカードが手元にないと受け取れないので、注意しましょう
また、レンタカーなどのサービスでは、クレジットカードが必須の場合が少なくありません。その意味でも、少なくとも一枚は持っておくことを強くオススメしたいです。
これまで見てきたように、旅行においてクレジットカードは百利あって一害なし、とでもいうべき役割を果たしてくれます。
強いてデメリットをあげるなら、カードによっては審査基準がかなり高かったり、未成年者だと発行できるカードがかなり限られる点でしょうか。また、もう一点、デメリットではないのですが、カード払いをするにあたってぜひ気をつけていただきたいことがあります。
クレジットカード支払いの注意点 現地通貨or円建て?
カードで買い物をすると、現地通貨か日本円か、選べる場合があります。端末上で「USD or JPY?」のような形で表示されたり、店員に聞かれることもあります。
このよう場面では、必ず現地通貨での支払いとしましょう。日本円での支払いを選択すると、店舗が自由にレートや手数料を設定できるため、かなり割高になってしまうんです。現地通貨であれば、クレジットカード会社の定めたレートが適用されるため安心です。思わぬ落とし穴と言えるかもしれません。気をつけましょう。
海外旅行のお金③ 現地通貨を海外キャッシング
クレジットカードには、通常の決済方法以外に、もうひとつの使い方があります。キャッシング、つまりお金を引き出す方法です。
海外キャッシングのメリット
- 両替なしで現地通貨が手に入る
- 必要に応じて小額ずつ引き出せる
- 帰国後に繰り上げ返済できる
- レートが良い
海外キャッシングのデメリット
- 事前に設定する必要がある
- ATMが設置されていない場所もないわけではない(トロルの舌とか……)
海外キャッシング機能の付いているクレジットカードは珍しくありません。当然、現地通貨が出てくるので、両替の手間がありませんし、レートも良心的です。
「現金はたいてい7、8万円ぐらい持っていく」とさきほど述べましたが、基本的にそれを使うことはありません。わたしが現地に到着し、空港の到着ロビーに出たら、一番最初にすること。それは、ATMで現地通貨をキャッシングすることです。
レートの面でも現金両替よりも良いですし、なにより手軽です。小額ずつ、必要に応じて引き出せば良いのも大きな魅力。街中であれば、ATMが存在しないところなどほぼないと言い切ってよいと思います。
ここ2、3年の間だけでもアジア、ヨーロッパ、アメリカなど10ヶ国以上を旅行しましたが、ATMが街中にないところなど、ひとつもありませんでした。まだまだ発展途上のミャンマーやラオスのような国でも、そこらじゅうにATMがあります。
キャッシングに対応しているATMには、各種のクレジットカード・ブランドだけでなく、次のマークが表示されています。「Plus」はVisa、「Cirrus」はMasterCardが展開している国際ATMネットワーク・サービスです。国産クレジットカードのJCBもCirrusに加盟しています。
お持ちのクレジットカードの裏面をご覧になると、そのうちの数枚は、どちらかのロゴが入っているのではないでしょうか。
ただし、海外キャッシングの利用枠は、事前にカード会社に申し込んで、設定しておかなければいけません。設定が「0円」だと、当然、一切引き出せません。いくらに設定したか不明な方は、事前にカード会社に確認しておきましょう。カードの裏面に記載されている番号に電話すれば話が早いですよ。
キャッシングは繰り上げ返済可能
キャッシングといえども、要は借金です。そもそもクレジットカード自体が借金のようなものですからね(一括払いなら金利はかかりませんが)。
海外でお金を引き出すと利息がかかります。しかし帰国したら、いつもの支払日を待たずに、繰り上げ返済を行なうことが可能です。すぐに返してしまえば、金利もわずかしか発生しないのでオススメですよ。
海外旅行のお金④ 海外用デビットカード・プリペイドカード
第4の方法として、海外用のデビットカード・プリペイドカードがあります。クレジットカードと同じようなものですが、より手軽に発行できます。ただその分、クレジットカードが持つ様々な特典は利用できません。
海外用デビットカード/プリペイドカードのメリット
- 買い物をすると即座に現金が引き落とされる
- 振りこみ済みの残高以上は使えない
- 審査がかなりゆるく、カードによっては中学生、高校生でも発行可能
海外用デビットカード/プリペイドカードのデメリット
- 事前振込が必要
- 使えない店舗もある
- 手数料が高い
デビットカードとプリペイドカードは、使い方の面ではクレジットカードとほとんど一緒ですが、次の点で異なります。
・買い物・決済をすると、お金が即座に引き落とされる
・事前に振り込んだ残高以上は使えない
これはメリットに入れたのですが、考え方次第ではデメリットかもしれません。
支払日になったら後払いできるクレジットカードとは異なり、決済すると、即座にお金が引き落とされます。利用するたびにメールで通知するように設定できるサービスもあり、安心感があります。クレジットカードと同様、海外ATMで現地通貨を引き出すことも可能です。
一方で、あらかじめ振り込んだ額しか使えないので、紛失した際の被害額は抑えられますし、使いすぎの心配がありません。ただ残高が0になった場合には、その都度振り込まなければ使えないので、面倒ではあります。
またわたしの個人的な経験では、Visaのクレジットカードが使えても、Visaのデビット/プリペイドカードは使えないというお店に何度か遭遇したことがあります。
デビットカードとプリペイドカードの違いは?
デビットカードは銀行口座と紐づいており、そこに振り込んであるお金から引き落とされます。対して、プリペイドカードは、事前にカードにチャージした分だけ使える仕組みとなっています。
発行年齢制限はクレジットカードよりもゆるい
デビットカードもプリペイドカードも、クレジットカードと比べると審査がきわめてゆるく、カードにもよりますが、未成年でも手軽に持つことが可能です。ただしデビットカードの場合は、たいてい15歳以上という制限があります。プリペイドカードであれば中学生でも発行可能なものがあります。
デビット/プリペイドカードはクレジットカードの下位互換
海外用のデビットカード/プリペイドカードは、サービスの面ではクレジットカードの下位互換と言えます。
個人的には、クレジットカードが持つ各種の特典や保険がないのが決定的な差となって、利用する価値は低いですね。年齢や、なんらかの理由でクレジットカードが発行できない人は選択肢として検討すると良いでしょう。
まとめ 海外旅行にはクレジットカードが一番!
それぞれの機能をまとめて、比較表にしてみました。こうして比べてみると、やはりクレジットカードの利用が一番利便性が高いことがわかりますね。
クレジットカードの利用をメインとし、可能な限り現金のやり取りを減らす--これで間違いがありません。
- クレジットカード決済
- クレジットカード海外キャッシング
このふたつでほぼ支払い関係はまかなえます。あわせて、念のために現金を持っていく程度で、今まで50カ国近く旅行してきましたが、困ったことはありません。
海外旅行におすすめのクレジットカードは?
年会費無料で海外保険が充実したエポスカード
おすすめのクレジットカードは旅行スタイルやふだんの生活にもよるので一概には言いづらいのですが、年会費無料のカードであれば、エポスカードなどは良いと思います。
- 年会費無料
- 海外旅行保険が自動付帯
- 疾病・傷害保険が年会費無料カードの中では最高額
- 賠償責任 最高2,000万円
保険が自動付帯になるカードはたいていゴールドカードやプラチナカードで、数万円の年会費がかかる場合がほとんどです。そのなかで、年会費無料、なおかつ自動付帯のカードは貴重です。
ただ、補償額を見ると疾病(200万円)・傷害保険(270万円)となっています。無料カードとしては一番高い額ではあるのですが、正直1,000万円くらいは欲しいところです。海外旅行保険に入ったり、エポスと他のカードの保険を合算して使うのも一案かと思います。
複数の保険付きカードを持っている場合、保険を合算して利用することが可能です。200万まで保障されるカードを3枚保有していれば、600万まではカバーされる、といった具合です
海外キャッシングにおすすめ:セディナカード
海外キャッシングを前提に考えると、セディナカードなどもオススメです。まず海外ATM利用料がかかりません。そしてネットバンキングを使えば、繰上げ返済が極めて短時間で容易にできるんです。つまりキャッシングにかかる利息がわずかですみます。
マイルを貯めるなら:ソラチカカード
マイルとは航空会社のポイント制度のようなもので、実際に飛行機に乗ったり、クレジットカードを利用したりといった方法で貯まっていきます。一定額がたまると、航空券と引き換えることができるんです。
ソラチカカードはANAマイルを年間20万ANAマイル以上貯めることを可能にする、唯一のカードとして知られています。20万マイルあればニューヨークやロンドンにもファーストクラスで行けちゃいます。マイルの貯め方について、詳しくは次の記事をどうぞ。
クレジットカード発行や旅行の手配はポイントサイト経由で
いずれにしても、クレジットカードの発行にあたっては、必ずポイントサイトを経由することを忘れないようにしましょう。上のカード紹介では公式サイトへのリンクを貼りましたが、公式サイトから入会すると大損してしまいます。ご紹介してきたような年会費無料のクレジットカードでも、1万円近いポイントがもらえることは珍しくありません。
▲ポイントサイト「ハピタス」
またクレジットカードの発行だけではなく、ツアーやホテルの予約、レンタルWiFiの手配をポイントサイト経由でするだけでもポイントが還元されるので、節約には大きな力を発揮します。旅行に行く際には忘れずに活用するようにしましょう。
▼代表的なところでは、ANAマイルを貯める定番のポイントサイトには「ハピタス」があります(登録後にポイントを交換すると500円相当のポイントがもらえます)。
▼JALマイルなら、ポイントサイト「モッピー」がJALキャンペーンを開催中です。こちらも登録すると500円相当のポイントがもらえます。
*追記
ハピタス、モッピーともに期間限定の入会キャンペーンを開催中で、通常の3倍以上のボーナスがもらえます。詳しくは下記の記事をどうぞ。
今回は海外旅行のお金の話をお届けしました。現金もクレジットカードもポイントサイトもかしこく利用して、安全でお得に旅行を楽しみたいですよね。トート(@Tort_100)でした。
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