医師の通勤手段は何が多いのか?―医師が転職する際に希望する通勤手段を調査―

医師が転職する際に希望する通勤手段について、株式会社メディウェルが運営する医師転職ドットコムの利用医師を対象に調査を行ないましたので、その調査内容と結果について下記に公表します。今後、特に転居も含めて転職を考える際の参考の一つとしてご参照ください。

【調査詳細】医師の通勤手段
調査内容 医師が転職する際に希望していた通勤手段
調査条件 医師転職ドットコムの利用医師のうち、利用開始時に通勤手段について回答のあった医師
調査対象期間 2016年1月1日~2016年12月31日
有効回答数 760件
調査公開日 2017年5月12日

医師の希望する通勤手段(全国)

医師が転職支援サービス申し込み時に希望していた通勤手段は、以下のようになっています。

医師の希望する通勤手段(全国)

通勤手段の希望で最も多かったのは「車・バイク通勤」で67%となっており、次いで「電車」で63%となっています。また、「自転車・徒歩」を希望している医師も24%いますが、この中には社宅や寮などで病院近隣へ居住する場合も一定数含まれていると考えられます。また、「バス」による通勤を希望している医師は12%と最も少ない結果となりました。

地域別での医師の通勤手段の違い

医師の通勤手段は、地域の交通網の状況により変わってくるものと考えられます。そこで、希望の通勤手段と希望地域を掛け合わせて以下に集計を行ないました。

地域別の医師の通勤手段

これを見ると、大半の地域では電車よりも車での通勤を希望する医師が多いですが、首都圏(1都3県)と近畿では電車通勤の方が多くなっており、首都圏では特に80%の医師が電車通勤を希望しています。東京をはじめ都市部で電車での交通網が整備されていることや、駐車スペースが確保しづらいことなどの事情が背景にあると考えられます。

一方、東北、北関東、北陸、中国・四国、九州・沖縄の地域では、電車での通勤を希望する割合が2割~4割程度と低く、車通勤が中心となっていることがわかります。そのため、これまで首都圏や近畿地方で電車通勤していた医師が北陸などに転居する場合は、車でないと通勤が不便になる可能性を予め考慮しておくと良いといえます。

また、北海道と甲信では自転車・徒歩通勤を希望する場合が4割以上と多くなっており、同地域では寮や社宅なども含めて、病院の近隣への居住を希望する割合が高いと考えられます。

まとめ

以上のように、医師の通勤手段は全国的に車・バイク通勤が最も多いものの、地域別で見ると電車通勤の方が多くなることもあり、かなり地域差があることがわかりました。今まで住んだことがない地域へ転職を考えている場合は注意が必要です。

また、通勤以外でも土地勘がないと戸惑うことや想定外のことが出てくる場合もあります。その際には、転居を伴う転職も数多く支援してきたメディウェルのコンサルタントまで、お気軽にご相談いただけますと幸いです。