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日本に朝鮮半島分断の責任があるかないかといえば、もちろんあるに決まっているというお話

あたり前の話なのだが、この国ではとうとう左翼ですらこういう当然のことを言わなくなってしまったので、ちゃんと言ってくれる人がいるとほっとする。

現在の南北分断の「直接的な」原因は、もちろん大戦末期の米軍とソ連軍による朝鮮半島の分割占領である。しかし、ではなぜ「日本に」宣戦したソ連軍が朝鮮半島に侵入・南下したのかと言えば、当時はそこが日本の領土であり、撃破すべき日本軍がそこにいたからだ。仮に日本が大韓帝国を「併合」などせず朝鮮人の国がそのまま存続していれば、ソ連軍は朝鮮半島ではなく樺太から北海道・東北へと侵入し、日本列島が南北に分断されていただろう。

要するに日本は、朝鮮人から国をまるごと強奪し、その上自業自得の敗戦時に「遅すぎ、かつ早すぎる」中途半端なタイミングで全面降伏した結果、民族分断という悲劇を罪なき朝鮮人に押し付けたのである。

こういうことを言うと、必ず「ロシアの南下政策ガー」とか言ってくる人が出てくるのだが、アホかとしか言いようがない。当時のロシアが朝鮮半島にどのような意図を持っていようと、日本が朝鮮を侵略し植民地化していい理由にはならない。これまたあたり前の話である。

野蛮で強欲な大日本帝国支配層の視点からしか物事を見れないから、そういう歪んだ認識しか持てないのだ。

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  • 金 国鎮

    昨夜のWBS深夜0時からロシアのプーチンの単独記者会見のドキュメンタリーを見た。
    聞き手はアメリカのオリバーストーンだった。

    私は初めてプーチンの肉声を聞いた。
    長くロシアの指導者を務めアメリカのドル支配に真っ向から挑戦してロシア崩壊を防ぎいだ指導者だ。
    プーチンはロシアの財政問題について詳しい。
    何より各種の経済情報について詳しいのに驚いた。
    彼は各20年以上の長きにわたって何故だか分らないが各種の国際会議には必ず出席して各国の指導者と話を交わしている。
    アメリカではクリントン、ブッシュ、オバマそしてトランプだ。
    プーチンはトランプと比較するような人物ではない。
    もっと幅広く冷静に世界を見ている、シリア情勢そして朝鮮情勢だ。

    私はプーチンが言うユーラシア大陸の政治的安定を支持する。
    ゴルバチョフ、エリティン、プーチンとこのような多種多様な人物がソビエト連邦から出てくるとは驚きだ。
    その背景には多くのロシア人の血のにじむような努力あるということをプーチンは独ソ戦の話を
    さりげなく言いながら示唆した。
    私はロシアの精神に触れたような気がする。

    昨夜は前半だったが紺や後半を放送する予定だ。
    オリバーストーンは鋭い聞き手だ。

  • 99

    こんな当たり前の事すら
    噛み付く輩の多いこと
    まあ小林よしのりの受け売りなんだろうがね。

    ルサルカは還らない
    第二巻より

    日本の終戦処理の無責任さや、
    強大国の思惑に翻弄された恨み。
    日本こそが分割されるべきだったという思い。
    確たる独立記念日の無い屈辱・・・。

    そういった、やるかたない朝鮮民衆の怒りは、
    日本人の責任と謝罪をめぐる歴史認識からは見えにくい。

  • id:Vergil2010

    してませんよ。
    そもそも日本による韓国「併合」がなければその後の半島分断もあり得なかった、という話をしているだけです。

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