【3月22日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2018)で21日、大坂なおみ(Naomi Osaka)の前に初戦敗退を喫した元世界ランキング1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、試合後の会見を拒否したことで、女子テニス協会(WTA)から最大1万ドル(約106万円)の罰金を科される見通しとなった。 

 今大会が13か月の産休から復帰2戦目となったセレーナはこの日、コート上での動きやラリーで精彩を欠き、3-6、2-6と試合時間わずか1時間17分でストレート負け。米国開催のハードコート大会で初戦敗退を喫するのは21年ぶりのことで、予想以上に復活への道が厳しいことを物語っていた。

 それでも、試合終了から90分以上が経過してから短い声明を出したセレーナは、「すべての大会が、自分が最高の状態になる上で改善すべき点をより理解する機会になっている」とした上で、「なおみは素晴らしい試合をした」と大坂を称賛。さらに「復帰の道を歩み続ける中で、一日一日の進歩を楽しみにしている」「この信じられないような旅で私が踏む一歩一歩を応援し続けてくれるファンに感謝の気持ちでいっぱい」と付け加えた。

 この試合、セレーナは第1ゲームをラブゲームでキープして幸先がいい出だしを切ったが、その後はリズムをつかむのに苦労した。時速185キロのサーブと力強いグラウンドストロークで勝る大坂に第7ゲームでブレークを許すと、第9ゲームも落として第1セットを比較的簡単に奪われた。

 第2セットに入っても先にブレークされ、1-3とリードを許したセレーナは、勢いが衰えない大坂を前に最後は簡単なショットをミス。姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)に3回戦で敗れた前週のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)に続き、復活を目指す中で再び壁にぶつかった。(c)AFP