2018年3月22日(木)

湿地帯の自然観察へ 巴川流域 官民協働で遊歩道整備 鉾田

手付かずの管理道路の整備作業を行うボランティア参加者たち
手付かずの管理道路の整備作業を行うボランティア参加者たち

自分たちの力で自然環境を観光資源につなげようと「ほこたグローカルブランディングプロジェクト」(大曽根政幸会長)は、北浦北部巴川流域の湿地帯自然観察遊歩道整備事業をスタートした。

同プロジェクトは、鉾田市の豊富な自然環境を活用し、官民協働で地域の活性化を目指す目的で昨年1月に発足。地方創生交付金の認定も受け、今までノルディックウオーキングの開催や市内コースの設定、生態系調査などさまざまな事業に取り組んでいる。

主要事業となる今回の整備事業は、同市の旧市街地に隣接する鉾田川や巴川流域の湿地帯の多様な生物や水生植物群など豊富な自然環境を体験し、身近に観察できる遊歩道を整備するもの。

12、19の両日、ボランティア会員やサポート役の同市職員ら約15人が、巴川と用水路に挟まれた湿地帯の管理道路約500メートルの除草・伐採作業を行った。各自が草刈り機などを持ち寄り、伸び放題となった雑草やツルバラなどに手こずりながら見通しの良い観察道路を整備した。

大曽根会長は「世界湖沼会議のサテライト会場として誘客を期待したい。夢のある湿原にしていきたい」と抱負を述べた。

市の担当職員は「官民協働事業のモデルケース。今まで手付かずの区域の活用には効果を期待したい」と話した。

今後は、歩道から湿地の中まで観察できる「観察ロード」や周辺の野鳥や水生植物などを紹介する「観察ボード」を設置する予定。(鈴木建志)

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