2018.03.21 Wed posted at 11:40 JST
(CNN) 米大統領選でトランプ陣営に協力し、最近の報道でフェイスブック利用者の個人情報を不正に入手していたと伝えられた英国のデータ分析会社「ケンブリッジ・アナリティカ」は20日、アレキサンダー・ニックス最高経営責任者(CEO)の停職処分を発表した。
同社はニックス氏を即時停職としたうえで、同氏が英放送局「チャンネル4」の覆面取材に対して語った内容などについて調査する方針を示した。
チャンネル4は19日、ニックス氏がスリランカ人の依頼人を装った記者らを相手に、選挙のコンサルティングについて交わしたとされる会話のビデオを公開していた。
同氏はこの会話で、対立候補の家に「女の子たち」を送り込み、その人物の不利になる情報を入手することもできると主張。「ウクライナ人たちにやらせる。とても美人で、いつもうまくいく」などと売り込んでいた。
ケンブリッジ・アナリティカは18日、同氏の発言は編集によって趣旨がゆがめられたとするコメントを出した。ニックス氏も声明で、同社が不正な手法を使ったことはないと反論していた。
チャンネル4はニックス氏の停職処分が発表された直後、さらに別の覆面取材テープを放送。
この中ではニックス氏がトランプ氏に「何度も会った」と語り、トランプ陣営の「調査やデータ、分析、ターゲット設定は全て我々がやった」「デジタル広告やテレビ広告を一手に引き受けた。全ての戦略に我々のデータが反映された」と豪語。同社の活動は米政府の「管轄外だ」とも話している。
また別のテープでは、同社の最高データ責任者(CDO)を名乗るアレックス・テイラー氏が、トランプ氏が総得票数で敗北しながら選挙人獲得数で勝利したのは同社の「データと研究」による成果だと語り、トランプ陣営への貢献を強調している。
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