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MMD杯問題におけるMMDreと運営批判勢との認識のずれ
デイリーのMMDドラマのチェックをしていたら、MMD杯運営批判の動画が広告枠であがってきてたので、どういう内容なのか一応チェックしようともう一度見てみた。
まずやってくるのが、運営が工作への対処を怠っているという内容。
次に、ジャンル闘争的な話で、艦これの投稿が多いのは角川と癒着しているためだという話。
ここら辺でさすがにくどくなってきて、ちょっと飛ばし飛ばし先を見てみたら、どうもずっと同じ調子の難癖文章をだらだら30分にわたって動画で流し続けていた様子。プレミアム会員なので2倍速再生が可能ですが、それでもさすがにこれは見ていられない。
別の記事で解説していますが、明らかな事実誤認です。
先のまとめでリンクした関係者や古参投稿者も誰もそんな認識を持っていません。
現時点でのMMD杯運営リーダーであるゴロゴロウ氏がどう考えているかという点については、ナルパジンさんのエントリにだいたいの答えがあります。
要約すると「恒心教のやり口はガチの犯罪者で社会的に危険なので、他のメンバへの被害を少しでも抑えるためにゴロゴロウ氏にヘイトが集中するような処置を取った」というのが現状。
ゴロゴロウ氏のブロマガとか見に行くと、タグとかまあそりゃひどい荒らされようで、現状で想定どおりの効果を発揮している様子が見て取れます。
一方で、古参MMDerが問題視しているのは、工作への対策ではありません。
6666AAPのブロマガでも、かんなPのコメントでも、元運営の意見でも工作については杯運営での対策は不可能である、という見解は一致しています。
少なくとも、工作における対処についてMMD杯運営に非があるという認識は実は誰も持っていない。なぜなら、MMD杯運営はあくまで一般ユーザーの集まりでしかないので、システム面に介入が必要な工作への対策は権限もないし不可能であることをわかっているから。
じゃあ、何を問題視しているのかというと、これがどうも統一的な見解はない、というのが現状のよう。
一連の反応のきっかけになった6666AAPのエントリにも「運営を挿げ替えれば解決するような単純な話ではない」ことが念押しされています。
かんなPはそもそもMMD杯を続けることにどんな意味があるのかという疑問は出していますが、じゃあどうするのが良かったのかという部分はほとんどノータッチに近い。
結局のところ「こう変えればよくなるに違いない」と確証を持てるだけの策は存在していない、というのが関係者の認識なのですね。というよりも、「どうなったら良くなったと言えるのかがはっきりしていない」のが現実かと思います。
ただ、一つだけいえることがあります。
これまで外野がやっていた運営批判は、事実誤認とマッチポンプにまみれた、百害あって一利なしの主張だったということですね。 -
MMD杯をよく知っている人の意見表明のまとめ
今回、MMD杯の関係者からも貴重な意見がたくさん出ているので、とりあえずまとめを作成しました。
今後、他に関係者からの話題があればリンク追加していこうと思うので、これないよってのがあったらコメントで教えてください。ナルパジンさん
19回、20回と運営メイン担当をされていた方によるゴロゴロウさんへの一連の話題のインタビューおよび、他運営の方の認識および意見。今まで明かしていませんでしたが、第19回からMMD杯運営メイン担当に所属しています
6666AAP
一連の話題のきっかけになったブログ。動画投稿者としてのMMD杯認識と意見。6666AAPがMMD杯から離れた理由
ベホイミさんとカツオ武士(P)さんへのレスベホイミP
過去MMD杯に参加して、今現在参加していない理由についての意見表明。ベホイミがMMD杯から離れた極めてポジティブな理由。
カツオ武士P
第12回、13回で運営として活動されてた方の意見。自分がいた頃のMMD杯運営
MMD杯運営の内情かんなP
第1回~第4回までのMMD杯の主催の方からも今回の件の関連ツイートがあったので紹介しておきます。
※以下はナルパジンさんのブログの内容を受けてのものです。 -
視聴者視点から見たMMD杯の問題の話その2
その1から続きます。
関連:6666AAPがMMD杯から離れた理由
パブリックな場ではあんまり話題にしたくなくて触れてなかったけど、6666AAPの話に触発されたので、MMD杯の諸問題についていろいろと。
特に、運営の腐敗を声高に叫ぶタイプのまとめサイトやら動画をそんなもんだと鵜呑みにしてしまっている人に。・MMD杯で問題とされていること、とは
話はだいぶさかのぼりますが、MMD杯はMMD以外で動画を作っている作者からすると目の上のたんこぶみたいなものだった、というのがまずあります。
最盛期には、杯開催直後はニコニコ動画のデイリー総合ランキングTOP100の半分近くが杯動画およびExなどの杯関連動画で埋まったりなんてことが実際にあったし、杯投稿の締め切り近くにはSMILEVIDEOの投稿サーバが激重になるなんてこともありました。ニコ童祭など他の有力イベントと比較してもここまでの影響があったユーザーイベントはおそらく存在しません。これだけ目立てば、妬みという名のヘイトを買います。
そして、妬んでいる一部の連中が暴走してヘイトを撒き散らし、便乗してマイリスト工作やら、脅迫、個人情報のさらし行為といった、ガチの犯罪行為をしでかす連中までが出てきた、というのがおおまかな経緯です。それらの嫌がらせ行為が参加者にまで波及して、MMD動画作者のモチベーションを削る事態になった、というのが主な問題になります。
・MMD杯運営の問題とは
結論から言ってしまうと、ヘイトぶつけてる人たちが言うところの運営腐敗はだいたい事実無根です。
運営腐敗を声高に叫ぶ感じのアジ動画やらまとめサイトしか情報源がない人には、運営がさも権力を持っているかのように見えているかもしれないですが、実際には彼らには権力と呼べるようなものはありません。
MMD杯と言うのは基本、お金の動かないイベントです。スポンサーは付いていないので賞金は出ないし、参加費用なども集めません。つまり、腐敗しようにも腐敗の原因となるようなエサが存在しない、ということです。
ここを理解しないと、MMDを良く知る人からは「まとめサイトしか見てない外野のたわごと」としか認識されませんので、スルーされ続けます。多少ヘイトぶつけられようと「いやがらせ動画? レギュレーション守って杯に参加するんなら別にいいんじゃね。無駄ないやがらせだと思うけどw」みたいな態度であおった側面はあったようですが、デイリー総合ランキングを占拠するほどの人気への嫉妬が根本原因ですので、おそらく殊勝に反応したところでやはり嫌がらせは受けたでしょう。
じゃあ、最善をつくしていたかといわれると、異論があるのは事実です。
6666AAPの苦言でも指摘されていますが、テーマ設定などで投稿者のモチベーションを落とさないようにする工夫の余地はあったのではないか、というのはあるかと思います。・工作について
MMD杯においての工作とは、基本的にマイリストに関する工作になります。
なぜMMD杯をはじめとしたランキング形式の企画がマイリストを最重要視するのかというと、マイリスト数が一番工作しにくい指標だからです。ただ、工作しにくいというだけで、システムの脆弱性を付く、クラッキングツールを利用するなどのあかん行為に手を染めれば可能、ということです。
工作されたかどうかを外部から知る方法は基本的にはありません。ニコニコ動画のシステム管理者レベルの権限がない限り、工作を正確に判別することはできません。デイリーでマイリスト数の増減をチェックしているとあからさまに工作したと思われる動きが見える、という状況証拠だけからの判断になります。人づてに聞いた話ですが、MMD杯参加作品に対して工作が入るようになったのは第7回(2011年8月開催)で、当初はランキング上位にいた一部の動画に対してマイリスト数を減らすような工作が行われていた形跡があったらしいです。
その後、東方アイマスなどのジャンル争いに工作で便乗されたと思しき事例が出てきて、工作の存在がわりと知れ渡るようになります。わざわざ投票締切日にマイリスト数がぴったりきり番になるよう調整するといった誇示行為が行われていますので、実際には愉快犯によるいたずらの側面が強かったのではないかと思います。
やがてそれがエスカレートして行き、グロ動画を投稿して工作でマイリスト数を上乗せするといった、投稿から計画的にマイリスト工作を見込んだ荒らし行為が行われるようになります。これはMMD杯を対象したものだけではなく、ニコニコ動画で日常的に行われていました。MMD杯はその巻き添えを食った形になります。・工作の対策について
マイリスト工作は基本的にニコニコ動画のシステム脆弱性を付いたものですので、対策もニコニコ動画の運営(システム管理者)とクラッカーとのいたちごっこになります。
一般ユーザーの集団に過ぎないMMD杯の運営側に出来ることはありません。一応年々対策は進んでいて、いつまでも同じ手段で工作は出来ないようになっているらしいのですが、そういう話が表立って出てくることはないのでただのユーザーに知るすべはありません。
また、脆弱性をつかない、複垢人海戦術といったやり方もあるようなので、ある程度の介入は防げないのが現状ではないかと思われます。今杯に関しては、そこまで悪意ある工作は目だっていないので、ニコニコ動画運営側の対応がある程度の成果を上げているのかも知れません。
・MMD杯運営メンバーを挿げ替えることはできないのか
もともと、MMD杯運営のメンバーは流動的で期ごとに新たにメンバーを募っていました。
それをやめたのは「募集時に運営メンバーに名乗りを上げて入り込み、他のメンバーの個人情報を某掲示板にさらすといった犯罪行為が行われたから」です。悪意ある攻撃の被害を受けてしまったため、防衛策としてメンバーの交代は現運営と親しい人、交流があって悪意なしと証明できる人に限らざるを得なくなったのが実情です。
このため、仮に、メンバーを解散しても、次に寄ってくる人間には、これまでMMD杯を妨害しようとしていた人たちがかなりの確率で混ざりこみますので、むしろ状況は悪化するでしょう。
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