• MMD杯三大方針は存在したのかについて

    2018-03-17 04:1145
    http://ch.nicovideo.jp/narupajin/blomaga/ar1448248
    まず、多大な労力を払って意見をまとめてくださったナルパジンさんに感謝します。
    未読の方は先にそちらをお読みください。

    記事中の「ヘイトを自身に集中させる事が目的だった」というくだりについてですが、
    これについてはここで書くべきでない事項含みますので
    別口で伝えます。




    本題です。
    先の記事内にMMD杯三大方針という言葉が出てきます。


    > MMD杯三大方針
    > 1.テーマに沿った動画を投稿する
    > 2.マイリスト数の多寡で順位を競う
    > 3.未公開作品のみを杯動画として扱う


    そもそも私はマイリス決着肯定派です。
    また、テーマも廃止しろってんじゃなくて適当に決めるなってだけです。
    未公開作品のみ扱う事には反対する人はいないでしょう。

    つまり、仮に三大方針が事実でも根幹でも私はそれはそれで構わないのですが
    聞き込みを行った結果、どうもその存在が微妙な感じでした。


    〇1~4回運営のかんなさんのツイート
     「第一回~第四回開催まで、『MMD杯三大方針』なるものは制定していませんし、
      存在すらありません。」

    〇12~13回メンバーのカツオ武士Pさんも「聞いた事が無い」とツイート

    〇マッシュPさんのツイートより、どうやら16回くらいの頃には明文化されている


    で、5回~8回運営メンバーの匿名希望の方からの聞き込みが下記。
    (文面を見せて掲載許可はもらってます)


    Q 「MMD杯三大方針」とはいつごろ制定されたものか
    A 制定という形で決まった物ではない
      「こういう感じで」と進めたのが時間の流れで掟みたいになったのでは。
      そういう意味ではひな形が作られたのは第5回となる。
      しかし、12-13回メンバーが知らないなら正式な制定はそれ以降だと思う。

    Q 「MMD杯三大方針」というものがおぼろげながらもあったとして
      それは当時から絶対不変の骨子として制定されたものか
      (変更したらMMD杯では無くなるというくらい芯になる方針か)
    A そんな力強いものではない。
      「MMD杯動画として扱っていいの?」といった動画がアップされた時の
      判断の指標くらいの意味合いだったと思う。


    つまり、MMD杯三大方針は概念として存在こそしていたものの、
    最初期からの絶対不変の根幹ルールでも無ければ
    改革を不可能とする言い訳にできるような物でも無いという事です。



    多大な労力を払って意見まとめてくださったナルパジンさんに申し訳ない感じです。
    何で貴重な意見表明の機会でこんな事になるのか。

    MMD杯三大方針は辛うじて存在していました。
    ただし、
    >この3つはMMD杯の根幹となる三大方針で、絶対に変更出来ない。
    >これを変更したければ新たにMMD杯以外のイベントとして外部で立ち上げる必要がある。
    このような性質を持つ物では無いのではないでしょうか。
    贔屓目に見ても「最初期ではなく途中で追加されたもの」、
    厳しく見るなら「批判が強まった頃に後付けで追加されたもの」です。


    話の大前提でこういう事があると
    今後の意見交換が難しくなったと言わざるを得ません。
    今からでも撤回、もしくは訂正した方が良いのではないでしょうか。


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  • ベホイミさんとカツオ武士(P)さんへのレス

    2018-03-07 22:51913

    まずいち早く意見表明いただいたベホイミさんに感謝いたします。
    見てもらいたいという話、まったく同意見です。
    私が競技性にうるさいのも
    「見てもらう」という事を手っ取り早く実現する手段だと信じるからです。
    ニコマスのイベントの話も大変面白かったですが
    ここまでやるよりかは
    「期日までに有利な状況を作っておく」事自体が許容されるルールの方が
    「見てもらう」に関してはより理に叶うかなとも思います。
    (一番数字の伸びる方法がそれだと思います)


    カツオ武士(P)さんもありがとうございます。
    わかる話とわからない話がありましたので遠隔レスにて失礼いたします。
    (基本、下で触れてない話に関してはわかったという事です。
     また、意見いただいた事には本当に感謝しています。)


    集中的な投稿がニコニコに負荷をかけるという話。
    現行ルール化でも既に100件以上が初日の21時台、
    半分近くが0時前には投稿されているのはご存知の通りです。
    12回では200件以上が21時台でした。
    つまるところ一斉投稿の負荷は我々が心配する話では無いと思います。
    (もし過去に問題が生じた結果今の運用なのだとしたらすみません)

    また、なぜこんなに集中するのかというと、競技者目線ですが
    数字を伸ばすなら開幕待ちの人が多く集まる時間帯、
    つまり開幕ダッシュが最善だからです。
    あえて開幕ダッシュしない場合があるとしたら
    「21時は競争率高いから馬群のばらける21:05くらいにしよう」とか
    「0時を回るくらいなら翌日コアタイムに回そう」とか
    投稿者は当然それくらい考えます。(痛い目に合う人もいますが)

    マイリス監視時間があらかじめわかっているならそれを元に戦略を立てるはずです。
    (単に数字を気にしない人もいるでしょう)
    だからその時間帯をあえて外す人からは文句は出ないだろうと書いたのです。


    トロフィーについて、
    制作者としては受賞者以外に渡って欲しくないという話、こちらは納得しました。
    ただ、「誰でももらえるものであるならトロフィーの価値がなくなってしまう」という話、
    こちらは私はそうは思いません。
    (表彰形式はやめて全員平等に〇〇賞を送ろう!みたいな話ならこの限りでは無いですが。)

    ボクシングのチャンピオンベルトとかも
    戯れに他の人が巻いてもらったりする事がありますが
    それによってその人が「自分が勝ち取ったベルトだ!」と自分で思ったり
    他の人からチャンピオンだと思われたりするような事は無いのではないかと思います。
    ベルトが3Dデータみたいにいくらでも複製可能で誰でも入手できる状態になったとしても
    そのベルトの正当な主はチャンピオンのままだと思います。
    誰でも入手できる事がトロフィーの価値を減じさせるとは私は思いません。
    むしろ、せっかく綺麗なモデルなら実際に手にとって見れた方が
    「正当な形で勝ち取ってみたい!」と思ってくれる人が
    わずかでも出てきたりはしないでしょうか。


    選考委員について、
    これについては閉会式でも結果がわかりきった総合部門よりも
    選考委員賞発表があたかもメインイベントのように捉えられていた経緯があります。
    「競争はおまけ」と同様に理念と実態が離れた例だと思います。
    (私自身、第10回は思い出深い回です。)


    運営賞と競争性について。

    競争性について運営内外でほとんど話を聞かなかったというのは
    ちょっとこれ勘違いじゃないでしょうか。

    極論、「MMD杯に競争性がある」と思っている人が一人もいなければ
    毎回のように工作やジャンル対立で荒れたりしないですよね。
    実態として、相当数の人に「競争性はある」と見做されていたと捉えるのが自然です。
    一度たりともその話題になった事は無かったのでしょうか。

    実際に競争性がある事に目を向けず、
    ルールの整備ではなく賞の運用でバランスをとろうとしていたのなら
    そこに歪みが生じていたように思います。

    運営が受賞者を決めるという事は
    受賞者とそうでない人の線引きに責任を負わされるという事です。
    原則1品の選考委員賞とは違って数量も運営の裁量になってしまうのです。
    あくまで事前のルールに則って機械的に決めるのであれば
    「なんで〇〇が無冠なんだ!」みたいな
    運用への文句も生じなかったのではないでしょうか。

    それとどうにも腑に落ちない点として、
    カツオ武士(P)さんは
    「誰でももらえるものであるならトロフィーの価値がなくなってしまう」
    とおっしゃっていますが、
    これは杯運営が競争性を重視しなかったという話と衝突しませんか。
    (競争が重要で無いならトロフィーの価値を担保する必要は無いですよね)
    前者がカツオ武士(P)さんの見解、後者が杯運営の見解という事でしょうか。


    私も勝ち負けを「決める事」自体を目的にする必要は無いと思います。
    (ニコマスのイベントの話はとても面白いとは思いますが)

    あくまで、競争があるから頑張る、頑張った結果面白い動画になる、
    面白いから大勢の人が集まるイベントになり、結果として全体が潤う。
    つまり、競争は大事ですが目的ではないです。
    目的はイベントが盛り上がる事、結果として参加者が潤う事だと思います。
    だから適切な競争ルールについて向き合って欲しかったのです。


    最後に「だったら運営やれや」という話。
    正直、思います。
    これは私が参加者でいたかったからとしか言えません。
    今までの動画の事を振り返るとどれもこれも日数的にギリギリでした。
    私が運営入りしていたらいずれの動画も期日には間に合わなかったと思います。
    着手すらしなかったかもしれません。
    事務作業者や告知作業者としての私が
    投稿者としての私に勝てたかと言うと微妙だと思います。


    離れて以降はあるいは「うるせーOB」の謗りを恐れず
    さっさと意見するべきだったのかもしれません。

    ただ、カツオ武士(P)さんが感じた「だったら運営やれや」という気持ち。
    現行運営も同じ事を思うのではないでしょうか。
    参加者でも無いのに意見したらなおさら思う事ではないでしょうか。

    私自身は運営を殴っていいのは参加者だけ、とは言わないまでも
    運営が「大変さ」を支払っている以上、
    意見を言う側もその「大変」を支払うべきだと思っていました。
    (19回の告知動画が叩かれたのも支払われるべき「大変」が足りなかったからですが。)
    言われる側の「大変」と言う側の「大変」が釣り合っていないから
    言われる側がますます意固地になるという悪循環があったように思います。

    それに、今殴られている部分。
    態度がクソだとか人格がクソだとか
    私が殴りたいのはそこじゃないという思いが強かったです。
    現在まで運営が問題なしとして運用しているルールにまで踏み込んで殴る以上、
    なおさら対価となる「大変」も大きくなければならないと思いました。

    いざ参加する事を今までずるずる引っ張ってしまったのも
    言いたい意見に対して支払える「大変」がまるで無かったからです。
    時間もモチベもありませんでした。
    ニコニコやMMD杯がこの調子で、作りかけの好きなジャンルがこの有様で
    今を逃すとたぶん二度と本気になれないという酷い条件がつくまで動けませんでした。

    言われる側の現行運営が「まだ足りない」というのなら応じますが、
    個別連絡があるはずなのでまずはリアクションを待ちたいと思います。


    それと、
    今まで「大変」を支払ってきた人たちに対して口が悪かった点はお詫びします。
    外部の人達ではなく、見知った人達、発言力ある人達に
    こうなる前に殴って欲しかったという思いから
    感じの悪い書き方になってしまいました。すみません。
    ただ、言いたい事は一緒です。
  • 6666AAPがMMD杯から離れた理由

    2018-03-05 21:10193114


    のっけからタイトル詐欺ですみません。
    第20回は参加しましたので正しくは離れていた理由です。
    ちなみに、離れていた理由が解消したわけではありません。
    参加してから言わないとうるせーOBみたいになっちゃうからです。


    この話題なかなか触れたがる人が少ないのですが、この際はっきり言います。
    MMD杯は衰退しました。正確には、参加する人が減りました。
    (もっと突っ込んだ言い方も出来ますがやめておきます。)

    なぜ参加者が減ったのか。

    なぜか一番詳しいはずの投稿者の人達が口を噤んで
    外部の人が断定調で語ってる事が多いんですが
    本当のところは誰にもわからないと思います。
    「これが原因」と確定するのは容易ではありません。

    けれど、私が離れた理由。


    こればっかりは私が知っていますのではっきりしています。
    今日書くのはその事です。
    こんな感じで離れた人達が一斉にぶっちゃけたら
    いつか本当の理由がわかるかもしれませんね。



    知らない人は来ないと思うのでさらっとだけ触れますが
    MMD杯とは3DソフトであるMMDを活用した動画を投稿し合い
    期間内のマイリス数を競うイベントです。

    元来、MMD杯はMMDの普及を掲げて立案されました。
    なぜ「MMD祭」ではなく競技性のある「MMD杯」なのかというと
    すごい動画がすごく伸びればイベントやツールの認知度が高まるからです。

    MMD杯の競技性は作り手にすごい動画を作らせる装置として有効に機能しました。
    勝負事は多かれ少なかれ誰しも勝ちたいと思うし、その為に努力するからです。
    そうして今までどれだけすごい動画が作られてきたかはあえて言うまでもないでしょう。

    (先にこの「勝ちたい」という言葉を少しマイルドに表現しておきます。
     駅伝やマラソンとかで沿道で選手に並んで必死に爆走してる残念な一般人がたまにいますが
     あれ、怒られなきゃ1回やってみたいと思った事ありませんか。
    「勝ちたい」ではなく「負けてたまるか~!」というのが正確な表現かもしれません。)


    投稿者の「負けたくない、認められたい」という競争心や功名心、
    視聴者の「誰が勝つのか」というワクワク感、

    このあたりが杯が大きくなる要因、
    というか大作が集まる要因として大きかったと思っています。
    そもそもメジャーな娯楽というのはたいてい勝ち負けを設定しているものです。
    (もちろん東京マラソンみたいにガチ勢エンジョイ勢が共存しているケースもあります。)

    事実としてMMD杯は最盛期にはタグ検索数40万超
    この手のユーザーイベントとしては最大規模に成長しました。
    衰退しきった今でさえまだまだ大手です。
    結局人間は競い合うのが好きだし見るのも好きなのです。
    昔からMMD杯の検索サジェストで上位に来るのが「優勝」だったのも
    それを端的に示しているでしょう。今は「衰退」ですが。



    「あくまでお祭り、勝ち負けはおまけ」
    こんな欺瞞をまさか馬鹿正直に運営が信じていたとは思わなかった。



    上記はずっとMMD杯で言われてきたスローガンみたいなものですが
    実態はもっと複雑なのです。
    この辺の機微を理解しないままの議論ははっきり言って何の価値もありません。

    過度の競争でギスギスするから、後述の有利不利が大き過ぎるから、
    少なくとも表向きはお祭りとして盛り上がろう、
    勝ち負けは俺らだけで拳で語ろう、という不文律が出来上がっていった。


    私はそう解釈しています。
    サンプルが偏っていますが、私の知ってる凄い動画を作る皆さん、
    大作をぶつけ合いイベントをけん引してきた皆さんは競争大好きです。
    鎬を削る事も切磋琢磨する事も好きなのです。
    (だからこそ凄い動画を作れるようになったのだと思いますが。)


    そして競争が公正な形で成立しなくなった結果が今の有様だと思います。
    具体的にはジャンルごとの有利不利とマイリス工作です。
    (実はもとから公正でもなんでもなかったのですが。)

    ジャンルと言うのは東方とか艦これとか元ネタ別だけじゃなくて
    アクションとかPVとかお笑いとか感動とか、そういった題材ごとでも分けられます。
    実は再生時間や投稿時間帯にも有利不利があります。
    そしてそれぞれのジャンルが持ってる「基礎点」は全然違います。
    ジャンルごとの再生やコメントの格差は2倍や3倍では済みません。

    物凄く極端な事言うと
    オリキャラの動画は膨大なファン層を抱える大手ジャンルの二次創作には勝てません。
    しんみり系のPVはどんなに完璧に仕上げてもそこそこ以上のお笑い系には勝てません。

    持っている客数が違うのです。クオリティが高ければ伸びるなんてのは幻想です。
    (無論、同一ジャンルなら高クオリティの方が勝ちますが。)

    こうしたジャンルごとの格差は動画サイトの宿命だし
    本当に勝ちたかったら有利なジャンルや題材を選べばいいわけで
    一概に不公平とは言えません。
    これは私が第4回で強烈な憤怒と引き換えに学んだ事です。

    しかし、特定のジャンル同士以外で
    公平な競争が成立しない状態を放置したのは運営の落ち度です。
    今のMMD杯は無差別級しかない柔道大会
    もしくは自由形しかない水泳大会のようなものです。
    もっといろんな選手にスポットを当てる方法があると思いませんか。
    現行のテーマ枠、何の役にも立っていないと思いませんか。

    「テーマはこじつけるもの」

    別にこじつけるなと言ってるんじゃないんです。
    そもそもこじつけでいいなら最初から設定しないでほしい。
    テーマを適当に設定する事がどれほどの損失かわかっていますか。

    たとえば仮に。
    テーマ枠が「アクション」「PV」「笑い」「感動」~ 
    あるいは「東方」「艦これ」「ボカロ」「アイマス」~
    だったとしましょう。

    タグを追うだけで目当ての動画が凄く探しやすくなると思いませんか。
    部門賞の条件が公平になって、いい感じで競争になると思いませんか。
    ニコニコの数少ない長所であるタグ検索には
    「各々が好き勝手に編集出来るせいで検索性がまちまち」という弱点がありますが
    投稿イベントはそれを強制できるという強力なアドバンテージがあるんです。
    目当てのタグを上から順に漁るだけでも遥かに検索性が増すはずなんです。
    ウケ狙いの意味不明なテーマで1タグ消費している場合じゃないんですよ本当に。


    そしてマイリス工作について。
    どちらかというと一番の害悪はこれなのですが
    これの責任の所在を杯運営に求めるのは酷だと思っています。

    マイリス数での決着方式は「MMD杯を大きくする」という目的に限っては最善手です。
    なぜなら、ニコニコのランキング方式がマイリス重視だからです。

    「マイリスが多い動画を評価する」というルールは
    作り手にマイリスの多くなる動画を作ろうという意識をもたらします。
    すると必然的に、マイリスを多く集める動画が集まります。
    臆せず言うなら、ランキングがMMD杯だらけになるのです。
    当然認知度も大きくなります。余所の投稿者には気の毒ですが。

    その点では個別投票方式は「MMD杯を大きくする」という目的に関してはおそらく不足です。
    「投票という面倒な行動を厭わない熱心なファン層」を満足させる動画を作るのに
    どうしても作り手は内向け、コア層向けのネタに引っ張られるはずです。
    平たく言うと「信者票」をかき集めようとします。
    また、大衆に媚びた動画への反発票も発生するでしょう。

    実際、投コメに貼ったURLをコピペしてまで外部サイトに飛んでくれるお客さんは
    10万人あたり2000人しかいません。マイリスボタンを押す人よりも遥かに低い割合です。
    ランキングで強い動画と投票で強い動画は多かれ少なかれ絶対にズレます。
    これは「イベントを最も大きくするルール」にはなり得ません。
    (ランキングのシステムが変わるならこの限りではありませんが。)

    故に不正なマイリス操作さえ無ければ
    マイリス数での決着に関しては私はそこまで変えるべきとは思っていません。
    理想を言うなら「プレ垢マイリス数」とかで決着する事ですが。
    (1000マイリス操作するのに月々50万円かかるので。)

    工作対策を怠った咎で杯運営が非難される風潮が根強いですが
    工作犯という頭の腐った連中への対処はニコニコの運営の仕事であって
    責任を追及されるべきはマイリス工作を行ったクズ共、
    そして対処しきれなかったニコニコ運営です。(頑張ってはいましたが。)

    しかし、例の「マイリス工作容認」とも受け止められかねない杯運営のブログは
    状況を最悪にしました。
    前後の流れからすると競争を容認しているようにも否定しているようにも見えて支離滅裂です。
    どういう意図での発言だったのか未だにわかりません。

    何ですか?あれ。

    「本来は伸びない、ウケない動画」がウケると誤認される事がどれほどの害悪か。
    せっかくの面白い投稿者が「伸びない、ウケない題材」に引っ張られる事がどれほどの損失か。
    工作がどれほど動画サイトを腐らせるか。どれほどガチの投稿者に憎まれているか。
    真剣にモノ作った事あれば理解できると思うのですが難しい事でしょうか。

    何も本気で杯運営がこの点を理解できない唾棄すべき救い難い無能とは私も思っていませんが、
    大イベントの運営として、
    「情報の受け手の心の動き」に対してあまりに無頓着ではなかったでしょうか。

     ルールの不備を放置し競争の重要性を理解しようとしなかった。
     作り手の競争心、功名心を軽視し続けた。
     何百時間も毎日ダブルワーク状態で骨身を削って作った作品の評価が
     愉快犯の気分で歪められる怒りに寄り添おうとしなかった。


    このあたりに作り手が離れていった一因はないでしょうか。
    私は離れました。
    ネットDQNどもへの忌避感という大きな問題は
    警察やニコニコの仕事なので追求する気はありません。

    ただ、付け加えるなら今のニコニコ運営は
    深刻なトラブルが予見される動画に関しては「検索から除外」という対処をしています。
    (ニコニコは元々「なんでもあり」を許容する場ではないし、そうすべきとも私は思いません。)
    今回でも該当がありました。
    杯運営はこれ知ってるんでしょうか。何もしなかったようですが。

    今のニコニコ運営は昔みたいな消極策や放置を是としません。
    彼らは本気でニコニコを変えようとしているし、
    その一環でMMD振興策を真剣に検討している最中です。
    ずっと超パを手伝ってた縁で私もいろいろ意見を聞かれます。
    変わる気無いなら私はこちらに肩入れするつもりです。



    それと、ここからは漠然と思ってた現行の杯の変なところです。
    主に工数削減関連です。

    実は5回の後で謹慎していた時に杯運営入り打診があったのですが
    大変そうなので辞退した経緯があります。その節はすみませんでした。
    ただ、運営が大変なのはそもそも変えるべきではないでしょうか。


    ・運営マイリス24時間シフト
    投稿される動画を随時見張って迅速にマイリスする為に
    交代制で24時間シフトを組んでたらしいですが
    これ、必要ですか?
    昔ならともかく今のニコニコのタグ新着ってかなり反映早いですよね。

    本当にMMD杯動画かどうか逐一確認しているなら確かに必要な措置ですが
    だったらあらかじめ
    「運営マイリス作業は19時~24時に行います!」とでもアナウンスしておけば
    自然とその時間帯に投稿が集中したはずです。
    時間外の投稿者からも文句は出なかったでしょう。
    (そもそもコアタイム以外での投稿は基本下策です。)


    ・トロフィー個別贈呈
    今も専用のトロフィーモデルを受賞者一人一人に贈呈しているかと思います。
    個別連絡のコストが馬鹿にならないと思うのですが
    これ、セルフサービスで十分じゃないですか?
    名前だけ掘ってまとめてアップして該当者がDLで事足りますよね。
    仮に受賞者じゃない人がトロフィーDLして何かトラブルになる事態が想像できないんですが。

    今までいただいたトロフィーモデル、大変凝った造形の物が多数ありました。
    公開されたのは毎回数十人くらい。果たして有効活用されているのでしょうか。
    申し訳ない事に私自身とても有効活用出来たとは言い難いです。
    だったらニコニ立体とかでいろんな人が見れるようにした方が
    モデラーさんにとっても良くないですか。


    ・選考委員発表
    なぜか事前に発表せず開幕直前とかでサプライズ発表というのが常態化していますが
    なんでこんなもったいない事をするのかわかりません。
    「〇〇〇賞あるなら絶対参加したのに!」という投稿者は何も出来ないですよね。


    ・運営賞
    「〇〇で賞」をいただきました!と報告する羽目になる作者の気持ち考えた事あるの?
    このふざけた賞名はわざわざ合議制で決めてるんでしょうか。
    数字によらない名作の掘り起しという目的があったはずですが
    運営が嫌われてる現状、何の支援にもなっていないですよね。
    受賞作だから伸びるなんて事も無い。

    だったら明快に基準を決めて「〇〇賞狙い」が出来るようなテーマを設定すべきでした。
    「30秒以下の動画で500マイリス」とか。
    機械的に決定するなら作る側も狙いやすく、納得感が出やすく、該当者も増え、
    同カテゴリのリンクタグとして機能し、おまけに会議もいりません。

    大人数で合議制で会議だシフトだ対外交渉だと運営が大変なのは理解していますが
    その大変さは果たして本当に必要なのか再考していただきたいものです。
    「運営が大変」だったら誰も運営したがらないし意見も言いづらくなるし
    そもそも作品作りで忙しいガチ勢はなおさら何も言わないですよ。
    そういう競技者目線が一切反映出来なくなっていた事が不幸の始まりだと思います。


    本当はもっとボロックソに書こうといろいろ考えていたのですが
    久しぶりに参加してみて少し気が変わりました。
    もっと早くこうしておけば良かったです。



    最後に。
    これまでMMD杯の問題について関心をはらい、あれこれと議論してきた人達。
    状況を変えよう、行動を起こそうと呼びかけてきた人達。
    彼らもまた、作り手が自身を守る為、あるいは界隈を守る為に心の奥底に仕舞い込んだ
    「競争心」や「功名心」について一切触れようともしませんでした。
    これに言及できない、競技者目線で考えられない人達に
    少なくとも私は動画を預けたいとは思いません。

    ましてや運営を引き摺り下ろす為なら大勢に迷惑をかけるやり方を平気で選択する。
    論外です。
    荒らしや愉快犯ですらないというのが信じられませんでした。

    仮にそれで運営が入れ替わったとして。
    「気に入らない相手は危害を加えていい、無関係の人間が巻き込まれても構わない。」
    支援したいと思いますか、こんなクソみたいな思考の連中を。
    我慢できると思いますか、そんなゴミ運営の「実績」になる事に。

    その程度の客観視もできない人間が杯運営を笑えますか。

    「杯運営を挿げ替えれば全て解決する」
    そんな単純明快な話など存在しない事をご理解ください。



    それと我が身かわいさに今まで沈黙し続けた投稿者ども。
    私も人の事は言えませんが、ツケは払いました。
    黙っている事が本当に最善かよくお考えください。


    長文お疲れ様でした。ありがとうございました。


    6666



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