蹄サンダルと牛の立ち姿

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、時々削蹄師の田中一馬です。

昨日、農林水産省前畜産部長の原田英男さんがこんなツイートをしていました。


ひ、蹄サンダル。。。マジかよ。

しかも偶蹄類じゃないか。。。。

蹄という靴

牛の蹄は靴のようなものです。
脱ぐことができず成長し続ける靴。
と言っても、蹄は人でいうとこの「足」ではなく「指」にあたる。
2本の指であの体重を支えている。

登山靴やマラソンシューズなど用途や環境で履く靴が違うように、牛の蹄も暮らす環境によって快適な形は変わってきます。

だから削蹄とはオーダーメイドの靴屋さんのようなものだと思ってる。

蹄サンダルとは何なのか

そんな削蹄師の僕が「蹄サンダル」と言われれば反応しないわけにはいかない。

飛節は踵と言うことがよく分かるサンダルだ。蹄のプロとして見たときに、この蹄角度と厚みは湿地向けではなくコンクリートなどの硬い床向け。乳牛でいうとフリーストールに適した蹄形だと思う。土の上を歩く事が少なくなった昨今、ぜひ全国の女性達には履いていただきたい。男でもいい。#蹄サンダル

実は以前から牛の蹄を模倣したブーツの存在は知っていた。
昨日見つけたのはまるで黒毛和種の蹄。
あるとこにはあるもんだな。
蹄需要。。。
(※余談ではあるが、牛の蹄の踵部には蹄球枕という脂肪のクッションが入っている。
だから蹄はハイヒールというよりはエアジョーダンっす。)

牛の立つ姿は美しい。
このサンダルを見て、何故女性がハイヒールを履くのか初めて理解した気がした。

飛節フェチの僕としてはぜひ全国の女性たちに履いてもらいたいな。。。
めちゃくちゃ歩きにくいだろけどね(笑)

でも大丈夫!!
もし角度が気に食わなければ、僕が削蹄しますから!!

はー、かっこいいな。。

蹄サンダルはこちらから。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。