1419/1419
番外653 大公領と薬湯と
まずは往路の時に立ち寄った、待ち合わせ場所に最も近い拠点に向かい、フィリップと合流。それからデボニス大公の直轄地へと向かった。
その道中、船内で夕食だ。みんなも疲れていると思うのでゴーレムを調理役にする事で負担を減らす。
夕食のメニューはトマトケチャップのかかったオムライスだ。ケチャップについてはやはり迷宮核を用いて、味が日本で馴染みのある物に近付くように調整をしている。
中身はチキンライスという割と定番な仕様だが、それだけに受け入れられやすいだろう。サラダとスープを用意しているのもいつも通りだ。
木皿に盛ったそれを班ごとに船内各所に分かれている里の住民に、運搬ゴーレムが台車となって届けに行く、といった具合である。
艦橋にも食事が届いて……みんなに行き渡ったところで少し遅めの夕食だ。
黄色と赤の目にも鮮やかなオムライスである。スプーンを入れれば湯気の立つチキンライスの香りが漂ってきて食欲をそそる。ふわっとしたオムレツと、チキンライスの米と、玉ねぎや鶏肉といった具材の食感がケチャップの味や風味と共に口の中に広がる。
オズグリーヴは一口食べた後に何度か口に料理を運んで味わってから頷く。
「おお……。これはまた美味だな」
因みにオズグリーヴとテスディロスに関しては昼間の激戦もあり、大皿に大盛りのオムライスを用意している。
「これならいくらでも入りそうだ」
と、テスディロスは満足そうに言う。
「このソースも何とも複雑な味わいですな。酸味と風味が実に良いと申しますか」
二人の魔人の言葉に笑顔で頷くフィリップである。
どうやら気に入って貰えたようだ。フィリップとオズグリーヴのファーストコンタクトも、中々良好なものだった。
通信機で交渉の様子や戦闘の矢面に立った事など、オズグリーヴの人となりを伝えていたこともあって、フィリップからは初対面から好印象を持たれている様子だった。魔人化の解除と全員の無事をフィリップが喜ぶと、オズグリーヴも静かな笑顔でお礼を言い、落ち着いた様子で丁寧に挨拶を返していた。そんな事もあって艦橋の雰囲気は良好だ。
艦橋だけではない。船内各所の隠れ里の住民達の様子も、モニターで見る事ができるし、伝声管でやり取りが聞けるのだが――。
「おいしい……!」
「おお……」
と、子供の喜ぶ声や大人達の驚くような声が聞こえてきたりして、船内のあちこちが賑やかになっている印象である。艦橋でもシオン達とカルセドネ達が顔を見合わせて笑顔になっていた。
「この料理も美味しいですが、新しい調味料は……やはり完成度が高いですね」
にこにこと微笑むグレイスである。シーラもマルレーンと揃ってうんうんと頷いていた。
「面会に備えて色々用意したからね」
デミグラスソースとケチャップを用意してきたのはこの為でもある。俺としても懐かしさを感じる味だからというのは否定しないけれど。場合によっては魔界でも友好や親善の為に活用できればとも思うが……まあ、今回に関しては皆喜んでくれているようで良かった。
デボニス大公の待つ直轄地が見えてきたのは食後ののんびりとした時間を暫く過ごしてからだ。
魔物の襲撃等、アクシデントも想定して宴席等で出迎えるには予定が立てられなかったという事もあり、夕食は船内で済ませたが……デボニス大公からは通信機で歓迎するという旨の返事を受け取っている。実際襲撃があったので俺達が疲れていると思ったからか、温かい風呂と寝床を用意して待っているとの事だ。
城には大浴場があるそうで、里の住民達も含めて風呂に入れるようにしてくれているらしい。
「何代か前の当主が薬湯で湯治をした経験がありましてな。その経験から風呂は健康にも良いと、城や街に大浴場を整備したのですな。温泉というわけではありませんが、鉱山の副産物や薬草等を用いた薬湯の研究もその時に進められております。これも中々のものですぞ」
と、フィリップが教えてくれる。薬湯……入浴剤というわけだ。それはまた、中々楽しみが増えたというか。
そうして直轄地が近付いてくる。監視塔の兵士の案内に従い、城に付けるようにして停泊させる。船から降りて、デボニス大公から借りた飛竜や竜籠を降ろしたり里の住民の点呼をしたりしていると、大公本人も出迎えに来てくれる。
「ようこそバルトウィッスル城へ。フィリップも大義であったな」
そう言ってデボニス大公が笑みを浮かべる。
「里の者達を代表して挨拶をしたく思う」
オズグリーヴがそう言って自己紹介と挨拶をすると、デボニス大公も静かに頷く。
「テオドール公より話を聞いている。魔物の襲撃は災難であったが、こうして誰も欠ける事無く、無事に顔を合わせられた事を嬉しく思う。今宵はゆるりと疲れを癒していかれると良い」
「歓迎の言葉、痛み入る」
そんなやり取りを交わしてデボニス大公とオズグリーヴは穏やかな笑顔で握手を交わしたのであった。
バルトウィッスル城の大浴場は男湯と女湯に分かれている。
貴賓用に内風呂のある部屋もあるとの話だが、俺達も親睦を深めるという事で里の住民達と共にのんびり風呂に入らせてもらう事にした。
グレイス達もイグレット達を始めとした、里の女衆と一緒に風呂へと向かった。
重曹と薬草、香草、香料を混ぜた薬湯の素を湯に溶かしたという事で、大浴場にはその香りが漂っていた。あまり主張の強くない清潔感のある香りで……うん。中々好みの香りというか。
身体を洗って湯船に浸かった里の住民達が心地良さげな声を上げて表情を緩める。動物組まで一緒に湯船に浸かったりして……こういう光景を見ていると元魔人というのが嘘のような光景だが。
「隠れ里にも風呂はありましたが……魔人でなくなると、とこうも感じ方が変わるとは。それに、薬湯というのも初めてです」
と、レドゲニオスがしみじみとした声で言った。
話を聞いてみると魔人は人とは代謝の仕方が違うので皮脂や垢などの汚れもでにくいそうだが、それでも土埃、泥等の汚れからは無縁ではいられない。汚れているよりは清潔であった方が人間に警戒心も与えにくいという方針のもとに水浴びやら入浴やらは定期的に行っていたそうだ。だがまあ、やはり魔人化を解除してのんびりと浸かる薬湯は魔人達にしてみると感動的なようで。
「ふっふ。確かに良い湯であるな」
と、そんな住民達の様子を見てオズグリーヴは表情を緩める。それから、続けて言った。
「それにしてもこれ程に歓迎してもらえるとはな。当代の大公は伝統と格式を重んじる御仁と聞いていたから、もしかすると我らの事で迷惑をかけてしまうかもと思っていたのだが、杞憂だったようだ」
オズグリーヴも薬湯に浸かり目を閉じて、そんな風に言う。なるほどな。隠れ里の隣接する領地の領主の事である。オズグリーヴなら当然その人となりを調べたりしているわけだ。
「デボニス大公は確かに伝統を大事にする方ですが……最近では新しい物事にも積極的に目を向けたりなさっているようですよ。元々領民にも慕われている方ですからね」
「どうやらそのようだ。収集した情報に誤りがあったというよりは……やはりテオドール殿の影響かな」
「ふっふ。テオドールの影響は確かにな。エインフェウスの氏族長達も国外に目を向けると共に氏族同士の融和と連帯を重視しようと言う者が増えていてな」
オズグリーヴの言葉に相好を崩して笑うイグナード王である。良い方向に影響が出ているというのであれば嬉しいが、イグナード王の人徳という部分も大きいのではないだろうか。
そんな会話をしつつのんびりと湯船に浸かり……デボニス大公領での夜はゆっくりと過ぎていくのであった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
進化の実~知らないうちに勝ち組人生~
柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブといった、罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全118部分)
- 23389 user
-
最終掲載日:2018/03/05 08:32
ありふれた職業で世界最強
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全308部分)
- 34776 user
-
最終掲載日:2018/03/17 18:00
賢者の孫
あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。
世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全128部分)
- 28460 user
-
最終掲載日:2018/03/14 16:38
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全286部分)
- 28959 user
-
最終掲載日:2015/04/03 23:00
とんでもスキルで異世界放浪メシ
※タイトルが変更になります。
「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
異世界召喚に巻き込まれた俺、向//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全409部分)
- 30365 user
-
最終掲載日:2018/03/19 23:13
デスマーチからはじまる異世界狂想曲( web版 )
◆カドカワBOOKSより、書籍版13巻+EX巻、コミカライズ版6巻発売中! 現在アニメ版が放送中です。【【【アニメ版の感想は活動報告の方にお願いします!】】】
//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全571部分)
- 36257 user
-
最終掲載日:2018/03/18 18:00
甘く優しい世界で生きるには
勇者や聖女、魔王や魔獣、スキルや魔法が存在する王道ファンタジーな世界に、【炎槍の勇者の孫】、【雷槍の勇者の息子】、【聖女の息子】、【公爵家継嗣】、【王太子の幼//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全255部分)
- 22926 user
-
最終掲載日:2017/12/22 12:00
フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~
※作者多忙につき、完結まで毎月第四土曜日の更新とさせていただきます。
※2016年2月27日、本編完結しました。
ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全229部分)
- 24911 user
-
最終掲載日:2018/02/24 07:00
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~
『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。
あらすじ ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全824部分)
- 28023 user
-
最終掲載日:2017/12/24 00:00
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。
運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。
その凡庸な魂//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全363部分)
- 25090 user
-
最終掲載日:2018/01/07 20:00
二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む
魔王を倒し、世界を救えと勇者として召喚され、必死に救った主人公、宇景海人。
彼は魔王を倒し、世界を救ったが、仲間と信じていたモノたちにことごとく裏切られ、剣に貫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全141部分)
- 22426 user
-
最終掲載日:2018/03/19 02:18
異世界はスマートフォンとともに。
神様の手違いで死んでしまった主人公は、異世界で第二の人生をスタートさせる。彼にあるのは神様から底上げしてもらった身体と、異世界でも使用可能にしてもらったスマー//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全464部分)
- 22847 user
-
最終掲載日:2018/03/10 22:01
盾の勇者の成り上がり
盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全870部分)
- 23033 user
-
最終掲載日:2018/03/20 10:00
異世界迷宮で奴隷ハーレムを
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全221部分)
- 27084 user
-
最終掲載日:2017/11/30 20:07
八男って、それはないでしょう!
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全205部分)
- 32630 user
-
最終掲載日:2017/03/25 10:00
失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~
とある世界に魔法戦闘を極め、『賢者』とまで呼ばれた者がいた。
彼は最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした。
そうして導き出された//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全187部分)
- 22457 user
-
最終掲載日:2018/03/16 00:34
Knight's & Magic
メカヲタ社会人が異世界に転生。
その世界に存在する巨大な魔導兵器の乗り手となるべく、彼は情熱と怨念と執念で全力疾走を開始する……。
*お知らせ*
ヒーロー文庫よ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全139部分)
- 22670 user
-
最終掲載日:2018/03/21 20:03
蘇りの魔王
勇者に討たれ、その命を失ったはずの魔王ルルスリア=ノルド。
彼にはやり残したこと、解決できなかった問題がいくつもあったが、悪は滅びると言うお題目に従い、消滅した//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全272部分)
- 22162 user
-
最終掲載日:2017/03/23 18:00
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた
◆書籍⑧巻まで、漫画版連載中です◆ ニートの山野マサル(23)は、ハロワに行って面白そうな求人を見つける。【剣と魔法のファンタジー世界でテストプレイ。長期間、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全194部分)
- 24157 user
-
最終掲載日:2018/02/24 21:00
マギクラフト・マイスター
世界でただ一人のマギクラフト・マイスター。その後継者に選ばれた主人公。現代地球から異世界に召喚された主人公が趣味の工作工芸に明け暮れる話、の筈なのですがやはり//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1828部分)
- 26069 user
-
最終掲載日:2018/03/21 12:00
転生したらスライムだった件
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた!
え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全303部分)
- 29330 user
-
最終掲載日:2016/01/01 00:00
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-
世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。
弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全180部分)
- 26626 user
-
最終掲載日:2018/03/17 16:22
黒の召喚士 ~戦闘狂の成り上がり~
記憶を無くした主人公が召喚術を駆使し、成り上がっていく異世界転生物語。主人公は名前をケルヴィンと変えて転生し、コツコツとレベルを上げ、スキルを会得し配下を増や//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全517部分)
- 25084 user
-
最終掲載日:2018/03/20 18:00
蜘蛛ですが、なにか?
勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全537部分)
- 24881 user
-
最終掲載日:2018/02/03 23:34
Re:ゼロから始める異世界生活
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全446部分)
- 22134 user
-
最終掲載日:2018/03/17 01:00
レジェンド
東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1677部分)
- 31024 user
-
最終掲載日:2018/03/21 18:00
二度目の人生を異世界で
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。
「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」
これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全397部分)
- 29382 user
-
最終掲載日:2018/03/19 12:00