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-*SEGA World Drivers Championship
-【せが わーるどどらいばーずちゃんぴおんしっぷ】
-|ジャンル|レースゲーム|CENTER:&image(003.jpg,height=320)|
-|対応機種|アーケード|~|
-|発売・開発元|セガ・インタラクティブ|~|
-|稼動開始日|2018年3月14日|~|
-|判定|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~|
-|~|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|
-|ポイント|SUPER GTをモデルにしたレースゲーム&br;リアル感はそこそこ&br;まだまだ不安定な部分多め|~|
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-#contents(fromhere)
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-**概要
-国内各地で開催されている自動車レース「SUPER GT(以下「SGT」)」をベースに製作された、セガ久々のクローズドサーキット系レースゲーム。~
-SGTの運営母体・GTアソシエイション(GTA)が公認し、実在のSGT車両(現在は2017年のレース車両)が登場するという力の入りようである。
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-筐体は同じセガの『[[頭文字D ARCADE STAGE Zero]]』をベースにしているが、シフトの変速はステアリングに装着されたパドルシフトで行うため、筐体左側のシフトレバーは廃されたのが特徴((該当部分にはカバーが装着された。))。~
-データの記録も『イニD Zero』と同じくAime/バナパスポートの両対応。一方でこちらは初期段階から電子マネー決済(交通系IC、nanaco、楽天edy、iD、WAON、PASELI)も可能という違いがある((店舗によっては非対応であったり、取扱い可能な電子マネーの数が異なる。))。
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-**モード説明
-''本戦''
--いわゆるレースモード。全3戦のチャンピオンシップからなる。
---隣同士の筐体で対戦する一般的なスタイルは取っていないが、代わりに全国でオンライン接続された中から同クラス最大10台((GT500クラスとGT300クラスは同時にマッチングされるため、例えば5台ずつのマッチングが行われた場合、足りない同クラスの5台分はNPCで賄われる。))の対戦が可能となった。
--1位から順にポイントが割り振られる実在のSGTとは異なり、「基礎点(1位が最も高い)」「Winning Streak(連勝ボーナス)」「Time Bonus(1位とのタイム差、2位以下のみの要素)」「Pole To Win(予選1位からそのまま優勝)」「Overtake Bonus(スタート時から順位UPで付与)」の要素からなる“ラウンドポイント”で評定される。
---3戦の合計ラウンドポイントは“シーズンポイント”として算出され、それを全国ランキングで競う形となる。
--また、レース結果やドライビングの優秀さに対して経験値が付与され、自身のドライバーレベルUPや所属チームのマシン開発進行に用いられる。
---シーズンポイントはチームとの契約更新(GT300クラスのみの要素)にも必要で、ポイントがボーダーを下回ると契約を解除されてしまう。
----ドライバーレベルの上昇に伴い上位チームからオファーが来るようになるが、それによって移籍した場合はシーズンポイントが消滅する。
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-''予選''
--本戦でのグリッド順((ローリングスタート制なので、厳密に言えば「スタート順列決め」の方が正しい。))を決定するためのタイムアタック。予選が2週間、その結果に沿った本戦が2週間ずつそれぞれ開催される形式を取る。
---現在進行系で開催されているグランプリのためではなく、次回開催時のポジション決めを行っているので、勘違いのなきよう。
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-''トライアウト''
--GT500クラスのチームからオファーが来た際、実際のレースにおいてノルマをクリアするというもの。定められた順位より上位でゴールすると即契約が締結される。
---その性質上、GT500クラス(Cランクチーム)からオファーが来るドライバーレベル25以上以降にアンロックされるイベントである。
--GT500クラスとGT300クラスのチームは並列して契約を結ぶことが可能で、同クラスの他チームの移籍と異なりシーズンポイントは抹消されない。
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-**評価点
-''車両数の多さ''
--実際のSGT用レース車両をすべて再現しているバリエーションの多さ。車両のクラス決めは、おおよそ2017年のポイントランキングに沿ったものである。
---初音ミクが描かれていることでお馴染みのGOODSMILE RACING & TeamUKYOなど、一部層に人気の高いマシンももちろん収録された。
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-''車両の挙動''
--ガチシムと比較するとまだまだ甘いが、昨今のAC用レースゲームではブレーキ操作をちゃんと要する挙動システム。
---オーバースピードでコーナーに侵入するとアンダーステアになったり、コーナーのアウト側を走ると埃に乗ってオーバーステアやアンダーステアが出たり…といったところはまあまあ細かい。
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-**賛否両論点
-''車両セッティングが存在しない''
--通常のレースゲームであればウィング角度・サスペンションなどの調整が行えるものの、そういった項目がない。
---「ピット」という項目が置かれているが、これはあくまでアシスト類のON/OFFやステアリングの重さが変えられるのみ。
--アシストも個別にON/OFFを切り替えられる訳ではなく、ステアリングのみで操作が可能な「キッズレーサー((ペダルに足が届かない幼児向けのモード。))」、ある程度のアシストが加わる「ノーマルレーサー」、アシスト全OFF・ステアリング反力が最大の「ベテランレーサー」で大別されているだけ。
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-''筐体のクセ''
--前述のように『イニD Zero』に存在したHパターンシフトがオミットされている。
---これは実車通りなのである意味リアルではある。ちなみにロケテスト段階では[[6段のシフトレバーが存在していた>https://response.jp/imgs/p/Fy2StOQW6cvCvzPSvU6fgoRNGkG1QkNERUZH/1210860.jpg]]。
--左足のフットレストも『イニD Zero』と同じく配されている。2ペダル(クラッチが存在しない)のレーシングカーでは左足ブレーキが主流((3ペダルのレイアウトだと右足でアクセルとブレーキ、左足でクラッチを操作するが、クラッチ操作を要しない昨今のレーシングカーでは、左右をアクセルとブレーキへそれぞれ割り振ることが可能となる。ちなみに、3ペダルのレーシングカーを経験したドライバーの中には、2ペダルのマシンでも右足ブレーキで操作していることがあったりした。))なので問題はないが、むしろ『イニD Zero』がこちらに合わせたのか?
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-''視点の微妙さ''
--前方視点は俯瞰とノーズ先の2種類。
---コックピット視点は存在しない。ベース車両もそれほど多くないのだから(特にGT500クラスは3車種のみ)、再現することはそこまで難しくなさそうだが。
--後方視点も存在するが、ノーズ先では屋根やリアウィング、俯瞰カメラでは自車が映らないのが残念なポイント。
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-''コースのバリエーション''
--登場から間もない現時点では、''収録コースが全部架空コースである''。
---クローズドコースはそこまで問題になることも少ないが、6つのうち半分は市街地コースというチグハグさ。実際のSGTでは全戦クローズドコースで開催されているので、現実と乖離していると表現しても差し支えはないであろう。
---ついでに市街地という性質上コース幅がとにかく狭い。横に3台並んでも多少は余裕のある実際のSGT開催コースと異なり、2台でキツキツなのはお粗末すぎるだろう。
----このコース幅が後述のラグ問題にも関わってくるのだが…
--コース全長も短い。1周が1分前後で終わるようなショートコースばかりなのはリアルさに欠ける。
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-''挙動のクセ''
--路面やタイヤのインフォメーションが若干希薄。限界がいまいち分かりづらい。
---コーナーを曲がるにしろ、グリップ走行がが速いところとドリフト(パワースライドが近い)が速いところが混在するのも残念。
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-**問題点
-COLOR(red){''ラグによる不利益''}
--「NPCを除く敵がすべてオンライン上」という性質から、''とにかくラグで試合が左右される''。
---もちろんマッチング相手との位置関係はリアルタイムで表現されない場合も出てくるため、その場合は急減速・急加速などで位置が移動してしまう。
----この時、自車が後方に位置していると「急減速に巻き込まれて後方に接触してしまい、COLOR(red){''200km/hから145km/hまでスピードダウン''}」という超理不尽な事態が発生することも。
---自車にもこれは適用され、謎の急減速をしてしまう例があるらしい。
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-''MTモードのクセ''
--本作品でも『イニD Zero』同様、「デフォルトでATモード」「パドルシフトを操作するとMTモード」というUIが採用され((一応、『イニD Zero』では「ATとMTをパーツショップで交換する」という要素が存在する。))、ステアリングの赤スイッチを押すことでMT→ATへの切り替えも可能となる。
--一方、MTモードでも無操作状態が続くとATモードへ戻るというのも『イニD Zero』から引き継がれ((『イニD Zero』はシフトレバーをニュートラルのポジションに入れることで発動。))、一部から批判が起こっている。これなら「ピット」項目であらかじめ選択する形式にするべきでは。
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-**総評
-久々に登場した%%''公道を攻めない''%%モータースポーツ系のレースゲーム。まだまだ改善の余地はあるが、大事に育てていって欲しいところ。~
-要素の追加は特に重要なポイントだと思うので、これからに期待していきたい。
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