『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『銀魂』などの人気アニメに出演し、櫻井孝宏や東山奈央などが所属する事務所の代表も務めている声優・鈴村健一(43)。自身がパーソナリティーを担当するラジオ番組が15年目を迎えて、来年はデビューから25年の節目の年となる。そんな彼が、4月からTOKYO MXなどで放送される『銀河英雄伝説 Die Neue These 』に、ヤン・ウェンリー役で出演する。「20代だったら無理。43歳の今だからこそ演じられた」と語る彼に、事務所代表の立場でキャラクターと重なる部分、今までのキャリアなどを振り返ってもらった。
■声優業界がざわついた偉大な作品「近年まれにみる良い現場」
この作品は1988年にアニメ化して、そのころ、国内で活躍していた声優さんをほとんどキャスティングしたことから別名「銀河声優伝説」と呼ばれていると聞きました。なので業界では「銀河英雄伝説が再びアニメ化するぞ」と、ざわついていましたね。その話を結構前に聞いていて、オーディションも終わっているんだろうなと思っていたら、「ヤン役のテープオーディションを受けてください」と依頼が来ました。偉大な伝説的な作品なので、お話をいただいた時は驚きました。
作品自体はアニメも見ていましたが、友達に『銀河英雄伝説』のファンがたくさんいて、みんな「ヤン・ウェンリー!ヤン・ウェンリー!」と言っていて(笑)。作品を見る前から、なぜかヤンを知っているという状況でしたね。それくらい伝説的なキャラクターが、ヤンであるということは知っていたので、その役をやるというのは想像していませんでした。
現場の雰囲気は、近年まれにみる屈指の良い現場です。それは何かというと、ちゃんと仕事場であるということ。キャリアを重ねてきて、若い子たちが多い現場に行くと、特にお芝居の仕事になると、少し遊びの延長というのが強くなる。それは大事なことで、演じるというのは自由であり楽しむもの。けど、それを履き違えると「ただ楽しい」になりがち。アニメの現場だと多いのですが、そこは個人が「これは仕事だぞ」と思いながらやっています。本作の現場は、ピリッとしていて、その空間ができているので、僕には居やすい良い現場ですね。業界的にも、こういう現場が増えるといいと思います。
■苦悩した役作り「43歳の今だからこそ演じられた」
今も昔もヤンが一番好きなキャラクターですが、実際にこれを演じてみると、それはそれは大変で(笑)。ヤンは、自分がどう動くかを常に考えながら動く。その動き方は、客観的かつ常に自分自身の主義主張を曲げない頑固さ。その両方を持ち合わせているので、誰かを先導するような人間ではない。言葉に対して強い説得力、相手を強くけん引するような言動がありますが、先導しようとする意図のあるものではない。でも、結果として人を先導することになる。それがすごく、お芝居をするところで難しかった。彼は自分の主張というのに正直に生きていく。その正直というところが、しっかり出なくてはいけない。そこに作為や意図というのが乗った瞬間に、先導してやろうという主観が強くなる。そうではない、一歩引いている部分がある。そのバランスが難しくて(笑)。
役者というのはまず何をするかというと、役の意図を探る。「役が何をするべきか、どこに向かっているか」その意図があるからこそ、それに突き動かされて行動する。その行動が声優だとセリフですね。その意図が明確であればあるほど単純に演じやすいんです。だけど、その意図を探し出すのがヤンは非常に難しかった。ただ、観ている人が「ヤンならこうやって動くだろう」という確かな行動原理は存在している。非常にミステリアスで、視聴者もヤンについて説明しろと言われたら難しいキャラクターだと思います。
なので、この年齢でこの役に出会えて、本当に感謝しています。多分、20代にこの役の話をいただいてもできない、無理だと思います。今だからこそできる役。43歳になり、キャリアも20年積んだからこそ、ヤンと向き合えるメンタリティーやテクニックなどが身についてきた。今、出会えて感謝しています。
■人の上に立つキャラクターに思いを重ねる部分「事務所代表として参考になる」
ヤンが考えているところをひも解いていくと、共感できることが多いですね。はっきり言うと理想ですね。こういう風になりたいと思わせる人間だと思います。なので、こうなるべく生きているつもりではあります(笑)。それくらいヤンは魅力的。彼は結果的に人の上に立つ人間になります。ラインハルトは自分が全てを統制する立ち位置ですが、ヤンは、同じ目線でいながらも何かを決断していく民主主義の理想形だと思います。自分もプロジェクトのリーダー、会社の社長を務めているので、ヤンの動き方や思想は参考になります
現実世界にヤンがいたら、ついていきたいと思いますね。決して良い人ではないのですが、人間味があり毒も吐くけど、やるべきことはやる。本気を出すときと出さないときの、オンとオフの切り替えがしっかりしている。常に本気を出してギラギラしている人は、相手に対して何かを強いてしまう。その空気を作り出してしまう。そうならないように生きていくのが僕の理想ですね。
■20年以上のキャリアを振り返り「大変な時でも楽しいと思えるのが僕の才能」
この業界に入ったきっかけは「楽しそうだったから」が原点です。もともとは調理師になりたかった。調理師の願書まで取り寄せたところに、「声優になりませんか?」という切り抜きを持ってきた落合くんという友達がいて、その子がいて今、こうして僕は声優になっている。その落合くんが「この業界面白そうだよ! ラジオもやっているんだよ」と、楽しそうに話す姿を見て、そこまで言うならこの業界は毎日楽しそうだなと思いました。実際入って見て、その通りだなと。ただただ今は楽しいですね。
物理的に大変なこともありますが、何かに追い込まれる瞬間も、それを乗り越えるというのが楽しみに変わる。この時の熱量というのが、一番ワクワクする。そういう機会を与えられる仕事は少ないと思います。みなさんが就いている仕事も、何か壁があって乗り越えるというのをやっていると思いますが、それがいっぱい毎日訪れる仕事が声優。いつだってピンチ、けどそれを乗り越えるのが面白い。それをつらいとか思ってしまうと、もう終わってしまう。ピンチの中にいても自分自身が楽しいと思えることに巡り合えたことが、自分の才能だったかなと感じています。
来年でデビューから25年目になりますが、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、今の行動は間違っていないから、そのまま行きなさい!と。気持ちはあのころと何も変わっていない。ただ、共演者の宮野真守さん、梅原裕一郎さんとワイワイ楽しく仕事していると「僕だけぶっちぎりで年上なんだよな」と気付く(笑)。この業界にいると逆境をポジティブに捉える瞬間が強制的にやってきて、体も心も躍動する。そういう瞬間を毎日味わえるというのは、幸せだなと思いますね。今作の銀河英雄伝説も自分にとって新しいチャレンジなので、それを乗り越える機会を43歳になった今、いただけたのは恵まれているなと。世間的に40歳くらいになると何かしらの地位があり、文句も言われることも少なくなると思いますが、毎日、誰かに何かを指摘され「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤しながら物を作っていく環境にいられることに感謝です。
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