母親とダウン症の子供が車内でカラオケする動画が話題に

レベッカ・カーレスさんは、母親たちは動画の中で子供たちと共有した愛を見せたいと望んでいた、と語った Image copyright Rebecca Carless
Image caption レベッカ・カーレスさんは、母親たちは動画の中で子供たちと共有した愛を見せたいと望んでいた、と語った

ダウン症支援グループに所属する49人の母親たちが3月21日の世界ダウン症の日に先駆けて作成した、ダウン症とともに生きる子供たちを祝福する動画が世界中で話題となっている。そのひとり、英国コベントリーに住むレベッカ・カーレスさん(35)は、閲覧者から寄せられるリアクションを見ることに「夢中になった」と語った。

動画は16日にアップロードされると、ユーチューブで10万回以上、フェイスブックで100万回以上閲覧され、有名人の目にとまった。

カーレスさんは3人の子供を持つ。そのうちの1人、4歳の息子アーチーさんはダウン症だ。

カーレスさんは、2013年から2014年に生まれたダウン症の子供を持つ親のためのフェイスブック・グループ「デザイナー・ジーンズ」のメンバーでもある。

シンギング・ハンズ」というグループがマカトンと呼ばれる手話を使って童謡を歌う動画を見て、3月21日の世界ダウン症の日を記念する動画をつくろうというアイデアがグループ内に生まれた、とカーレスさんは語る。

参考にしたのは、米CBSのトーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー」の司会者ジェイムズ・コーデンさんが、セレブ歌手とドライブしながら歌を歌う人気コーナー「カープール・カラオケ」。

英国中の家族がこの数カ月間、「カープール・カラオケ」の形式で動画を撮影し、父親の1人であるジェイミー・マッカラムさんがそれらを1つにまとめあげたという。

動画を見たコーデンさんはツイッターに「これはもっとも美しいカープール・カラオケだ。泣かされた」と感想を投稿した。

動画内では歌手のクリスティーナ・ペッリさんの代表曲「A Thousand Years」が手話で歌われた。ペッリさんはこの曲を動画に使う許可を出し、曲も支援した。

ペッリさんは16日、「この動画は最高! 彼らが私の曲を選んでくれて、とても名誉に思います! 胸がいっぱいです!」とツイートした。

カーレスさんはこう語る。「本当に、すべての人に動画を見てほしかったんです」

「私たちは普通の母親で、子供たちを愛していて、子供たちは他の4歳の子とほとんど何も変わらないし、子供たちを変えようとも思わない。その考えをこめました」

「動画は私たちが望んでいた以上の結果を残しました。動画への反応には夢中になりました」

「息子のアーチーも気に入ったようで、動画の中の自分をすぐに見つけて、私の手をにぎって体をゆらゆらと揺らしていました」

(英語記事 Carpool karaoke mums' Down's syndrome video goes viral

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