変化を恐れている時間があるなら、順応する方法を考えよう
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米Lifehackerが人生の役に立つ言葉を紹介するシリーズ「Mid-Week Meditations」へようこそ。ストイック派の知恵を探求し、それを使って自らを省みて、人生を好転させましょう。
今週ご紹介するのは、マルクス・アウレリウスの『自省録』からの言葉です。アウレリウスは、変化することの本質について話しています。
変化することは物事にとって悪いことではない。同様に変化の結果として存続することは物事にとって善いことではない。
『自省録』:岩波文庫、第4巻 42
その意味するもの
変化することは、どんな形であれ、良いことでも悪いことでもありません。ただ、変化するというだけです。問題となるのは、変化に対するあなたの考えや反応です。変化に対するイメージを手放してください。変化を恐れる必要はありません。変化に抗う理由もありません。そんなことをしても、エネルギーを浪費するだけです。
そこから学べるもの
私たちは変化は良くないものだと考えがちです。それは、生き物としての本能が、環境の変化が危険につながることを察知するからですが、もう1つの理由は、変化が起きて、慣れ親しんだコンフォートゾーンから追い出されてしまうのを恐れるところにあります。
しかし、私たちがどう思おうと変化は起こります。私たちにできるのは、絶え間なく起きる変化を受け入れ、順応することだけです。それは避けられないことなのです。アウレリウスはこう言っています:
時というものはいわばすべて生起するものより成る河であり奔流である。あるものの姿が見えるかと思うとたちまち運び去られ、他のものが通って行くかと思うとそれもまた持ち去られてしまう。
変化(すなわち河)は、とどまることを知りません。それは流れに流れ、あなたにできるのは、変化を受け入れ、対応することだけです。変化とは、運命の神があなたの魂をいじめるために悪意を持って起こしていることではなく、現実というものの自然な姿にすぎません。顔を上げ、現実に直面してください。新しい状況を受け入れてください。重要なのは変化にどう反応するかということです。私たちは、変化の河で泳ぐ方法を学ばなければならないのです。
Image: Richard Mortel/Flickr
Source: Amazon
Patrick Allan - Lifehacker US[原文]
訳:伊藤貴之