越路吹雪物語 #51[解][字] 2018.03.20

203月 - による admin - 0 - 未分類

お元気でお暮らしください。
ありがとうございます。
そうじゃないと奥様がっかりなさると思うので。
どうも色々ありがとうございました。
いえいえ。
こちらこそどうも。
どうも。
私はあなたと一緒に仕事がしたいの。
あなたの才能を私のものにしたいの!あなたはどうなの?僕も頂きましょう越路吹雪の才能を。
それで越路さんはいつ東宝を辞められるんですか?えっ?
(岩谷時子)あっあのその事なんですけど…。
まさか東宝の専属のまま僕と仕事をするつもりじゃありませんよね?なんの事言ってるの?って聞いてるの…。
あっちょっ…ちょっとコーちゃんコーちゃん。
あなた本当に大丈夫ですか?…はい。
大丈夫です。
はあ…。
(チャイム)どうだった?前田部長。
私の力が足りなくてごめんなさいね。
やだ。
そんな謝らないでよ。
まだ終わったわけじゃないでしょ?もちろんよ。
何度でもお願いに行くわ。
今度は私も一緒に行く!ねえいっそ社長に直談判ってのはどう?それは駄目よ。
なんで?会社っていうのはそういうものなの。
さっきだって…。
(前田孝臣)まあでも私の頭の上を飛び越えて社長に会いに行かなかった事には感謝しますよ。
もちろん。
まずは担当して頂いてる前田部長にご相談が当たり前ですから。
(前田)ハハハハ…。
いやいや。
あなたたちは何をするかわからないからな…。
今回だって要するに浅利慶太と仕事をしたいからうちを辞めたいわけでしょ?もう一部で噂になってますよ。
越路吹雪と浅利慶太が密会って。
密会!?冗談じゃない。
何よそのデタラメ!私だってそう言ってやったわよ。
まあそうカリカリしないでください。
むしろカリカリしたいのはこちらですよ。
うちのスターを取られてしまうかもしれないんですから。
取られるって…。
越路の意思は関係ないって事なんでしょうか?そりゃあ女優としての幅を広げたいという気持ちもわかりますよ。
でもそれはもう少し先でも良いのではありませんか?いいえ今なんです!はっきり言って越路はこの先もう老いるばかりなんです。
だから今飛び立たせてやりたいんです。
そうよ!人間いつ死ぬかわからないんだからやりたい事やれなくてどうするのよ!ねっ!うん!でも…私そんな老けた?あっ…違う違う。
まだこの先って事よ。
あのね老けたっていうのは私みたいな事を言うのよ。
どこがよ!私よりツルツルじゃないよ。
もうそんなわけないでしょ。
あるある!ほらこんなに張りがあるじゃない。
ちょっと痛い痛い。
痛い痛い痛い…。
ただいま!おかえりなさい。
それ…離してあげたら?あっ…。
もう…。
お邪魔してます。
ああちょっと…。
お疲れさま。
少ししたらまた出なきゃならないんだ。
その前にコーヒーいれてもらえるかな?もちろん!「コーヒーコーヒー」
(内藤)なるほどね。
確かに東宝としては面白くないだろうね。
う〜ん…。
そんな会社同士がどうのなんて…。
私はただ浅利さんとどうしても仕事がしたいだけ。
そりゃああの素敵な日生劇場にも立ってみたいけど…。
でも浅利さんと仕事が出来るならどんな小さな劇場でも構わない。
そうだ…。
そうだよ。
えっ?日生劇場に出ればいいんだよ!ちょっと待ってよ。
だって東宝のライバルって…。
そうよね。
劇場を借りる事は可能よね。
だって今までだって東宝とは関係のない場所を借りてリサイタルをやってきたんだし。
とりあえず浅利さんとの仕事は置いておいてそれでも劇場を通じて浅利さんとの距離を縮めながら…。
東宝との交渉を続けていく。
僕の予想だと越路吹雪とあの劇場は相性が最高にいいはずだ。
私もそう思います。
そうなの?ああ。
日生でリサイタルをやるべきだ。
それで実績を作ればきっとファンや関係者は次に越路吹雪と浅利慶太の舞台を望むようになる!お時さんもそう思う?まずは日生でのリサイタルを開く交渉から始めましょう。
うん!
内藤と時子の予想どおり少しは渋い顔をされたものの東宝はコーちゃんが日生劇場に立つ事を許してくれました
「あなたの燃える手で」「あたしを抱きしめて」「ただ二人だけで生きていたいの」「ただ命の限りあたしは愛したい」「命の限りにあなたを愛するの」ああ…楽しかった!お疲れさま。
ありがとう。
はあ…。
気に入ったわこの劇場。
法美さんとお時さんが言ってたとおり!相性すっごくいいみたい。
そうでしょう?うん。
お客様も皆さんいつにも増しておしゃれして来てなかった?私もそう思うわ。
やっぱり劇場の雰囲気がそうさせるのかもしれないわね。
うん!
(ノック)はい。
浅利です。
はい。
どうぞ。
(拍手)お疲れさま。
さすが越路吹雪。
素晴らしい歌でした。
ありがとうございます!どうでした?うちの劇場は。
素晴らしかったです!音響もいいし個性的でゴージャスで素敵!いっぺんで好きになってしまいましたわ。
それはよかった。
ありがとうございます。
劇場関係者としてお礼を申し上げます。
次はぜひ演出家としてお会いしたいわ。
それはそちら次第ですね。
というか東宝さん次第か。
ああ…。
(ノック)
(松岡功)コーちゃんいいかい?あっ社長?
(松岡)いや〜よかったよ。
社長見てくれたのね!ああ。
今回も素晴らしかった。
楽しませてもらったよ。
ありがとう!あの…社長浅利慶太さんです。
おお…はじめまして。
はじめまして。
浅利慶太です。
素晴らしい劇場ですね。
ありがとうございます。
あの…。
あの…あのね社長。
ん?浅利さんは今とっても評判の方でね…。
そんな事もちろん知ってるよ。
演劇界の風雲児。
まだお若いのになかなかの肝が据わった大物とも聞いてます。
残念ながら手がけられた舞台はまだ拝見していませんが近いうちにぜひ。
天下の東宝の社長にそう言って頂けるとは光栄です。
しかしコーちゃんと浅利さんがそんなに親しいとは知らなかったなあ。
あら?前田部長からなんにもお聞きになってらっしゃらないんですか?何を?あっあの…こちらの劇場に出る許可を頂く時に前田部長には浅利さんとお会いした事をお伝えしましたので。
そう。
彼は別に何も言ってなかったな。
でもまだそんな親しいっていうほどではないわね。
一度お会いしただけですから。
そう…。
それなら安心だ。
越路吹雪が浅利さんの劇団四季に移籍したがってるなんて話になったらどうしようかと思ってた。
(ノック)
(秘書)社長お時間が。
すぐに行く。
では失礼するよ。
またね。
はい。
ありがとうございました。
お先に失礼します。
ああ…送らなくていいから。
じゃあね。
お時さん前田部長は社長に話しておくって言ったんじゃないの?おっしゃったわよ。
浅利さんとの事もそれとなく話しておくって。
でも…。
実際は何も話してくれてないみたいね。
その前田さんって人にしてみれば自分で越路さんを説得して残留してもらって何事もなかったようにしたいんでしょうね。
(浅利)やはり壁は厚いか…。
なんか勘づいてるよね?多分ね。
だったら早いほうがよくない?社長に直談判。
そりゃ前田部長にはお世話になってるけどでも社長にいつまでも嘘ついてるのは嫌。
そうよねえ。
社長は誰よりもコーちゃんの事を気にかけてくださってる方ですもんね。
うん…。
私だって業界のお父さんだと思ってるもの。
わかったわ。
前田部長には私から話しておくからコーちゃん社長と話してらっしゃい。
えっお時さんは?一緒に行ってくれないの?業界の父と娘ならまず親子で話すべきよ。
社長もそれを望まれるんじゃないかしら?そっか…。
うんそうよね。
でもいざとなったら助けに来てくれるんでしょ?ねっ?ええ。
いざ鎌倉!ならぬいざ社長室!ってね。
フフ…よかった!それなら大丈夫ね。
ちょっ…ちょっと。
飲みすぎじゃないの?やだまだ全然よ。
もうこの前みたいにいきなり倒れて眠るの嫌よ。
あれは特別よ。
あの時は本当どうかしてたわ。
浅利慶太の魔力?なんだろう?とにかく普通じゃなかったのよ。
なんか変よねあの人。
コーちゃんも負けてないと思うんだけど。
だからね浅利さんの前ではもう私飲まない事にしたの。
だってもうみっともなく倒れたくないもの。
だからそれ以外の時はしっかり飲んでおかないと。
えっ?ちょっとどういう理屈?うんおいしい!もう…。
(足音)
(藤本真澄)突然お伺いしてすいません。
(浅利)いえ…。
(藤本)いい劇場ですね。
越路もここで歌えて喜んでましたよ。
(浅利)そうですか。
ありがとうございます。
しかしさすが元宝塚のスターさんですね。
うん。
やっぱり華やかさが違いますよね。
他の女優さんとは…。
いやそういう事ではなくて。
男役と言ったってしょせんお姫様なんだなあとね。
まあ周りの責任もあるんでしょうけど。
皆さん甘いですよね越路さんに。
ああ…そういう事ね。
ええ甘いですよ。
コーちゃんにかかればみんなイチコロです。
開き直りですか。
まああなたがどう感じようが構わないですけどね。
それより本題本題。
浅利さん本気で越路吹雪を育てる気おありですか?育てる?別の言い方をすれば越路吹雪と運命を共にする覚悟おありですか?それはまたオーバーな。
私は真面目に聞いてます。
お時さん。
私ね…社長と喧嘩別れしてでも東宝辞めるわ。
もっともっといろんな事を学びたいから。
そうしましょう。
社長と喧嘩なんて誰にでも出来るわけじゃないわ。
私も喜んで加勢する。
うん。
そして数日後東宝の社長の元に向かったコーちゃんでしたが…
で話って何かな?はい…。
実は…。
まさか辞めたいなんて話じゃないよね?どうしよう…怖いよ…!ちゃんと自分の中に取り込まないと!私の運命の人たちの事をちゃんとわかってくれててありがとう。
当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
2018/03/20(火) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
越路吹雪物語 #51[解][字]

名曲「愛の讃歌」を世に送り出した戦後の大スター・越路吹雪と作詞家で越路吹雪の生涯のマネージャー・岩谷時子。昭和の時代を背景に偉大な2人の友情と波乱の人生を描く。

詳細情報
◇番組内容
新進気鋭の演出家・浅利慶太(近江谷太朗)と仕事をしたいと熱望する美保子(大地真央)だが、専属契約を結んでいる東宝は難色を示す。浅利と美保子が初めてタッグを組んだ日生劇場でのリサイタルは大成功を収める。作曲を夫・内藤法美(吉田栄作)に、作詞を時子(市毛良枝)に依頼し、新アルバム制作に取りかかった美保子。この頃から美保子と時子は紅白歌合戦からの卒業を考え始めるが、その決断は大きな波紋を呼んで…!?
◇出演者
大地真央、市毛良枝
デビット伊東、近江谷太朗、榎木孝明
吉田栄作
◇ナレーション
真矢ミキ
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
鎌田敏明(MMJ)
◇主題歌
瀧本美織『ラストダンスは私に』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:46335(0xB4FF)