193/193
決戦
聖都の南東部近郊には多くの兵士や戦士達の姿があり、その数はおよそ一万強の数に上る。
集まっている者達の顔ぶれは種族、国共に様々で、人族ではノーザン王国軍にローデン王国軍、サルマ王国からはブラニエ領軍が、エルフ族の戦士はメープルとドラントの両里から、そこに獣人族である刃心一族に加え、二体の龍王の姿も在って雑多な雰囲気を醸し出していた。
これ程までに様々な種族、国が肩を並べて一つの事にあたるというのは、この世界でも初の出来事なのだろう──集められた人々は互いの様子に興味、関心を示しているのが分かる。
そしてそんな雑多な集まりの中央付近──大きな簡易天幕が張られ、その天幕の下では各勢力の代表者が一同に会しており、そんな彼らの視線が自分へと集まっていた。
「不死の巨人ですか……そんな厄介なモノまで」
自分とフェルフィヴィスロッテが先行偵察して来た内容を聞いて、ディラン長老は眉根に深い皺を刻んで唸るように言葉を絞り出した。
その彼の隣では、彼の娘であるアリアンも難しい顔をして話を聞いている。
「その見える程の“死の穢れ”を撒き散らす攻撃は洒落にならんぞ。そんなモノに当たれば、常人などすぐに呪い殺される事になる。巨人の大きさを勘案すれば射程もそれなり長い筈だ、容易に聖都に辿り着く事はできんな……」
ディラン長老に同調するように頷いて言葉を継いだのは、カナダ大森林で大長老の地位に在る筋骨隆々とした戦士姿のファンガス大長老だ。
彼は不死の巨人が放つ“死の穢れ”に触れた際の大地の様子を聞くと、それが齎す影響の予想を口にして、その場に居た他の面々の顔を曇らせた。
そんな中で唯一、自信ありげな笑顔を見せて徐に口を開いたのは、人型の姿となった龍王フェルフィヴィスロッテだった。
「せやから、うちとウィリアースフィムはんとで、その巨人の相手をしたはるから。それに、そこなアークはんから一度だけ、その“死の穢れ”を防ぐ効果の魔法を全員に付与できはる言うてるから、多少はマシちゃうか?」
彼女の発言に、その場の人々の目が自然と此方に向く。
「アーク殿、それは真なのか?」
皆が関心を示したであろう自分の魔法の効果の程をそう言って尋ねたのは、ブラニエ辺境伯だ。
偶然にも今回の聖都偵察にて、フェルフィヴィスロッテへの魔法付与が効果を発揮した事で実証はされている──。
ただし、問題が無い訳ではない。
「フェルフィヴィスロッテ殿に付与した際に“死の穢れ”の直撃を受けて効果の程は確認済みなのだが、我の【聖光の加護】を受けて呪いの効果の打ち消しはできても、人の身であの攻撃に直撃されて耐えられるかが大きな問題だ」
身体が元から頑強な龍王なら余裕で耐えられる衝撃にも、人の身では“死の穢れ”が着弾した際に生じる衝撃だけで吹き飛ばされかねない。
【聖光の加護】を受けたからと言って、その効果を過信するのも危ういのだ。
「その不死の巨人の攻撃から一番被害を少なくするには、人族の歩兵による集団戦闘は避けた方が無難でしょうね……狙われた際の被害は想像したくありません」
そう言って自身の前髪を払って溜め息を吐くのは、ローデン王国軍の指揮を執るセクト王子だ。
前回での戦闘の負傷による後遺症なども特にないようで、変わらずに皮肉げな笑みを浮かべてローデン王国軍の指揮を担っている。
「そうなれば小隊単位に分かれての遊撃戦が考えられますが、足が遅い事には変わらない為、あまり良い成果を生むとは思えないのですが。不死の巨人を排除しない限り、聖都には侵攻できないと考えた方が良くはないでしょうか?」
セクト王子の意見を受けて、次に口を開いたのはノーザン王国軍を取り纏める重役を仰せつかったリィル王女の護衛騎士だったザハル・バハロヴだった。
アスパルフ国王からの直接の要請により、補佐にもう一人のリィル王女の護衛騎士ニーナを伴ってこの場にたっている。
権力や政治方面の事には疎いが、今回の一件でリィル王女側の人材に実績を持たせ、ゆくゆくは国の中枢を担う人材として徴用するなど、国王の思惑があるようだった。
そしてそんな大人たちに混じって堂々とした口調で意見を口にするのは、刃心一族の中でも実力者にのみ与えられる“六忍”を冠する名を持つチヨメだ。
「相手は人の軍隊ではありません、不死者に隊列や撤退という戦略的思考はありませんので、不死の巨人の相手をフェルフィヴィスロッテ様やウィリアースフィム様が担ってい頂いている間に、ボク達は巨人の射程範囲外から他の不死者を誘い出し、個別に撃破していくのが望ましいと思います」
チヨメの背後ではファンガス大長老以上の巨躯であるゴエモンが、彼女の意見に賛意を示すように腕を組んだ姿で無言のまま深く頷いていた。
小柄な少女の容姿を持つチヨメは、普通の者から見れば侮りの対象でしかないのだろうが、彼女の後ろに無言で控える巨躯のゴエモンの姿はそんな侮りを容易には抱かせない効果がある。
しかし、この場にいる各代表者の面々は、武闘派な者が多く、彼女の所作から滲み出る強者の気配を敏感に察知しているようで余計な心配はいらなさそうだった。
そういう点では一番意外だったのがローデン王国のセクト王子で、先のウィール川防衛戦で自らが先頭に立って指揮を執り、さらには名誉の負傷までして戦い抜いたというのだから、人は見掛けには寄らないなと、改めて思い直したものだ。
そんな事に思いを巡らせていると、ディラン長老が戦略協議のまとめに入っていたようで、各代表者の顔を見回しながら、力の籠った熱弁を振るっていた。
「──それでは彼女の意見も参考にした戦略で、各自の戦力の配置と基本的な行動概要をまとめます。これがヒルク教国との最後の戦いとなる筈です。この一件が片付けば、この地にはかつてない新たな歴史が刻まれていく事になるでしょう。我々としても、あなた方にしてもその未来を見据えたからこそ、今この場に立っているのだと信じています。それでは、各人の健闘を祈ります」
ディラン長老のその言葉の締めくくりに、各代表者達は同意を示すように静かに頷き、それぞれの思惑や、信条を胸に各自の受け持つ部隊へと歩み去って行く。
「さて、いよいよヒルク教国との決戦だな……」
「きゅん!」
首筋に絡むポンタマフラーをあやしながら自分は天幕から出ると、遠く北東の地に見える聖都フェールビオ・アルサス──その街壁の奥から覗く大教会の姿を見やる。
傍らには髪を束ねて前を見据えるアリアンに、忍び装束の紐を結び直すチヨメ、気合いの為か、自身の拳を打ち合わせるゴエモンなどが、自分と同じく聖都の方角に視線を向けた。
「では、行くとするか」
「ええ」
「そうですね」
「ん……」
そんな自分の言葉に呼応するように、それぞれが気合いを入れるように返事をした。
「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 Ⅷ」が既に書店に並び始めたようです。
書店でお見掛けの際、お手に取って頂ければ幸いです。m(_ _)m
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
とんでもスキルで異世界放浪メシ
※タイトルが変更になります。
「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
異世界召喚に巻き込まれた俺、向//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全409部分)
- 28057 user
-
最終掲載日:2018/03/19 23:13
賢者の孫
あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。
世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全128部分)
- 22652 user
-
最終掲載日:2018/03/14 16:38
蜘蛛ですが、なにか?
勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全537部分)
- 26965 user
-
最終掲載日:2018/02/03 23:34
用務員さんは勇者じゃありませんので
部分的学園異世界召喚ですが、主役は用務員さんです。
魔法学園のとある天才少女に、偶然、数十名の生徒・教師ごと召喚されてしまいます。
その際、得られるはずの力をと//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全143部分)
- 20907 user
-
最終掲載日:2018/01/01 00:48
異世界食堂
しばらく不定期連載にします。活動自体は続ける予定です。
洋食のねこや。
オフィス街に程近いちんけな商店街の一角にある、雑居ビルの地下1階。
午前11時から15//
-
ローファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全119部分)
- 20260 user
-
最終掲載日:2017/06/10 00:00
レジェンド
東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1676部分)
- 21667 user
-
最終掲載日:2018/03/20 18:00
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。
運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。
その凡庸な魂//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全363部分)
- 21770 user
-
最終掲載日:2018/01/07 20:00
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-
世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。
弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全180部分)
- 21979 user
-
最終掲載日:2018/03/17 16:22
人狼への転生、魔王の副官
人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。
元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全415部分)
- 22881 user
-
最終掲載日:2017/06/30 09:00
望まぬ不死の冒険者
辺境で万年銅級冒険者をしていた主人公、レント。彼は運悪く、迷宮の奥で強大な魔物に出会い、敗北し、そして気づくと骨人《スケルトン》になっていた。このままで街にすら//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全394部分)
- 19704 user
-
最終掲載日:2017/12/25 18:00
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全286部分)
- 24198 user
-
最終掲載日:2015/04/03 23:00
Re:ゼロから始める異世界生活
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全446部分)
- 19006 user
-
最終掲載日:2018/03/17 01:00
二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む
魔王を倒し、世界を救えと勇者として召喚され、必死に救った主人公、宇景海人。
彼は魔王を倒し、世界を救ったが、仲間と信じていたモノたちにことごとく裏切られ、剣に貫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全141部分)
- 18983 user
-
最終掲載日:2018/03/19 02:18
フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~
※作者多忙につき、完結まで毎月第四土曜日の更新とさせていただきます。
※2016年2月27日、本編完結しました。
ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全229部分)
- 19839 user
-
最終掲載日:2018/02/24 07:00
二度目の人生を異世界で
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。
「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」
これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全397部分)
- 22989 user
-
最終掲載日:2018/03/19 12:00
魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~
書籍化決定しました。GAノベル様から三巻まで発売中!
魔王は自らが生み出した迷宮に人を誘い込みその絶望を食らい糧とする
だが、創造の魔王プロケルは絶望では//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全221部分)
- 19958 user
-
最終掲載日:2018/03/17 23:17
ありふれた職業で世界最強
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全308部分)
- 27029 user
-
最終掲載日:2018/03/17 18:00
盾の勇者の成り上がり
盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全870部分)
- 19381 user
-
最終掲載日:2018/03/20 10:00
八男って、それはないでしょう!
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全205部分)
- 26418 user
-
最終掲載日:2017/03/25 10:00
私、能力は平均値でって言ったよね!
アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。
自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全274部分)
- 20406 user
-
最終掲載日:2018/03/20 00:00
異世界迷宮で奴隷ハーレムを
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全221部分)
- 21424 user
-
最終掲載日:2017/11/30 20:07
マギクラフト・マイスター
世界でただ一人のマギクラフト・マイスター。その後継者に選ばれた主人公。現代地球から異世界に召喚された主人公が趣味の工作工芸に明け暮れる話、の筈なのですがやはり//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1827部分)
- 19023 user
-
最終掲載日:2018/03/20 12:00
転生したらスライムだった件
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた!
え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全303部分)
- 27988 user
-
最終掲載日:2016/01/01 00:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲( web版 )
◆カドカワBOOKSより、書籍版12巻+EX巻、コミカライズ版6巻発売中! アニメ放送は2018年1月11日より放映開始です。【【【アニメ版の感想は活動報告の方//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全571部分)
- 29866 user
-
最終掲載日:2018/03/18 18:00
Knight's & Magic
メカヲタ社会人が異世界に転生。
その世界に存在する巨大な魔導兵器の乗り手となるべく、彼は情熱と怨念と執念で全力疾走を開始する……。
*お知らせ*
ヒーロー文庫よ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全138部分)
- 21651 user
-
最終掲載日:2018/03/04 10:40
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~
『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。
あらすじ ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全824部分)
- 19750 user
-
最終掲載日:2017/12/24 00:00
境界迷宮と異界の魔術師
主人公テオドールが異母兄弟によって水路に突き落されて目を覚ました時、唐突に前世の記憶が蘇る。しかしその前世の記憶とは日本人、霧島景久の物であり、しかも「テオド//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1417部分)
- 19915 user
-
最終掲載日:2018/03/20 00:00
アラフォー賢者の異世界生活日記
VRRPG『ソード・アンド・ソーサリス』をプレイしていた大迫聡は、そのゲーム内に封印されていた邪神を倒してしまい、呪詛を受けて死亡する。
そんな彼が目覚めた//
-
ローファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全158部分)
- 19457 user
-
最終掲載日:2018/03/20 12:00