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石川清掃、ロボから人力に もてなしドーム屋根 21年度にも 年間経費400万円減
金沢市は、JR金沢駅東広場のガラスドーム「もてなしドーム」の清掃作業を、現在の全自動無人清掃ロボットから、人力での清掃作業に移行させることを検討している。ロボットが間もなく耐用年数を迎えることやコスト面などからの検討を加え、人力の方が有利と判断。市は新年度に、ドーム上に作業ばしごを設置するための実施設計に着手し、二〇二一年度にも移行させたい考え。(本安幸則) ロボットは衛星利用測位システム(GPS)を利用し、広さ約三千平方メートルあるガラス屋根を水やブラシで清掃する。 当時としては最新式で、ドーム屋根と左右の側面に計三台を約二億三千万円かけて〇五年度に設置した。 市道路管理課によると、ロボットの耐用年数は十五年とされており、本年度で稼働十三年目。間もなく更新時期を迎えるのに合わせ検討したところ、ロボットの保守点検などにかかる年間経費約千百万円に対し、人力にした場合の方が四百万円ほど安かった。 また、ドームを構成するガラスの隙間を埋める防水シーリングも耐用年数をすでに迎え、今後大規模な修繕が必要になる。作業には大掛かりな足場を組むことになるが、作業ばしごがあれば不要になり、修繕費用の節減につながるという。 市は、新年度に実施設計に着手する。一九、二〇年度に複数の作業ばしごをドーム上に設置し、二一年度から人力での清掃作業にあらためたい考え。同課の担当者は「作業ばしごがあれば、清掃だけでなく他のメンテナンス作業にも活用でき、利点が多い」と話す。 今、あなたにオススメ Recommended by
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