【2018年こだわりオフィス × VELC】「エンジニアがいつまでもエンジニアでいられる場所を作るために」

筆者: 編集部

今回のこだわりオフィス特集は、システムの受託開発やクラウド型業務・経営管理システム「board」の開発・運営を手がける「ヴェルク株式会社」です。エンジニアのための徹底した環境づくりを行うヴェルク様のこだわりを、代表取締役の田向 祐介様に伺って来ました。オフィス内装の360度VR写真とともにご紹介いたします。

──まずは御社の事業内容についてお聞かせください。

代表取締役 田向 祐介様(以下 田向):
弊社は2010年に創立以来、システムの受託開発を中心に事業を展開してきました。現在は「board」というクラウド型業務・経営管理システムの自社サービスも提供しています。

boardを使うことによって、見積書や請求書の作成はもちろん、営業管理、支払い管理、キャッシュフロー予測など中小企業の業務・経営を効率化することができます。実際に会社を経営する中で感じていた課題を元に細かな部分にも気を配って設計してあるため、中小企業の経営者・経理責任者を中心に高く評価していただいています。

おかげさまで有料導入企業様は1100社を超え、有料継続率も99%超と順調にサービスとして成長していて、売上に関してもboardが会社全体の半分ほどを占める見込みが立っています。サービスの拡大に伴って受託の売上が大半だったころと比較すると、社員の働き方も大きく変わってきたように思います。

──働き方の変化というのは、具体的にどのようなものでしょうか?

田向:
受託メインだとどうしても納期があるため、自分たちで忙しさをコントロールしにくい部分があります。加えて労働集約型のビジネスになってしまうため、売上を増やすこと = 人数を増やすことという構図から抜け出せません。boardが成長してきてからは、サービスをより良くすることに時間を割けるようになりましたし、勤務時間も前期よりも1時間短くすることによって、社員も自分の成長のために時間を使えたり、プライベートの時間を持ちやすくなりました。

私たちエンジニアは常に新しくアップデートされ続ける技術をキャッチアップしていかなければなりません。その反面忙しさに振り回されがちな職種でもあるので、学ぶことがおろそかにならないよう組織作りの面からアプローチしています。

──働き方にもとてもこだわられているようですが、御社はどのような経営理念を掲げているのでしょうか?

田向:
率直に申し上げますと、よくある「目指す社会」や「自社のミッション」のようなものは弊社には存在していないんです。もともと特定の目的やサービスを作るために起業をしたわけでもありませんし、チームとしても10名以上に拡大していくつもりも今はありません。強いて言えば「エンジニアがいつまでもエンジニアを続けられる場所を作ること」です。

私は技術が好きで、経営者となった今でもコードを書いています。手を動かす仕事ですから、手を動かすことをやめてしまえば衰えてしまうのは当然です。しかし、世間一般的にはエンジニアも偉くなるとマネジメント層に上がっていき、現場を離れることも多くあります。私自身もそうなのですが、現場に居続けたいエンジニアはきっと世の中にもたくさんいて、そういうことができる会社にしたいと思っています。

また、boardが成長する中、受託開発を続ける理由もこの想いからきているものです。自社サービスを運用する場合、ある程度軌道に乗ってきたフェーズになってくると良くも悪くもエンジニアとしては技術的な挑戦がしにくくなっていきます。一方受託開発の場合、お客様のための開発であるためリスクは最小限に抑えられるようバランスを取りますが、ゼロからの開発になるため比較的新しい要素を取り入れやすく、自分たちの成長のためにはとても重要な機会になっていると思います。そういった意味では、弊社のメンバーは受託開発をネガティブに捉えてはいなくて、むしろboardよりも受託の方が良いと言っているメンバーもいます。

継続的な成長のための取り組みができるように、事業と組織を作ることがこの会社の理念であり私の役割ですね。

──オフィスもエンジニアの方にとっての働きやすいように設計されているのでしょうか?

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オフィス エントランス

田向:
小さい会社ではよくあることですが、前のオフィスは空間としても非常に狭く、自席以外のスペースが少ない環境でした。しかし、作業に集中したい時や気分を変えたい時に、自席以外に場所がないことはとてもストレスになります。現在のオフィスでは、机と机の距離もかなり間隔を広げてゆったりとできるようにしたり、気分を変えるためのフリースペースなども用意しています。

また、後ろから人の視線を感じるのが苦手な人もいるので、壁を背にして内側に向くような形で執務スペースの席配置は行なったりもして、あらゆる角度からストレスの低減を図っています。

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執務スペース

その他の特徴的な点としては、前回オフィスもそうだったのですが、DIY(do-it-yourself)で内装を作りました。2回目のDIYオフィスなので、この点に関しても経験がたまってきていて、高いクオリティのものができたように思います。家具もオフィス用のものではなく家庭用のものを利用することで柔らかい雰囲気にするなど、とにかく落ち着いて仕事ができる環境づくりを徹底しました。

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DIYされたバーカウンター

またboardの営業面では、弊社からは訪問はせずに基本的にオンライン会議かご来社していただくようになっているので、オフィスに来ていただいた時に不信感を与えないために、デザイン面でも落ち着きや綺麗さにもこだわっています。

──最後に、今後の展望をお聞かせください。

田向:
boardの成長によって、売上に対する労働集約の割合は薄まってきています。この状況を活かして、みんなが継続的に、自分自身の成長のために時間を投資できる環境にしていきたいと考えています。

いつまでも現場でコードを書き続けたいエンジニアや、集中できる環境で仕事をしたい方には非常に良い環境だと思いますので、この部分に共感していただけて、自立したスキルをお持ちの方とは是非一緒に働きたいなと思います。

──貴重なお話をありがとうございました。

ヴェルク株式会社
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-7-1 喜京家ビル4階

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