2018-02-24

父親になる覚悟もないまま父親になった

31歳で結婚した。嫁は同級生だったので、まぁそうそう出来ないよねーと言う話をしながら子作りにチャレンジしたらあっさり3ヶ月で子どもが出来た。

正直、父親になる覚悟などなにもなかった。ただ漠然と、パパになりたいな(お花畑)のまま嫁のお腹は大きくなり、あっという間に無事子どもは産まれた。2542グラム、元気な女の子だ。

くそみたいな話だが、子どもが生まれると言うことがどういうことか想像もしていなかった。病院でやっているプレパパママセミナーにも参加はしたが、産婦人科でやる講義妊娠中と出産に関することで、産まれたあとはパパママなんだから頑張りましょう!という漠然としたものだった。

とにかく子どもは寝ない。横にすると泣く。しょうがいからずっと抱っこしている。気がつけば4時。こんなことがざらにあった。

嫁が貧血でぶっ倒れて、客先から慌てて帰ること二回(お客さんはスゴく心配してくれていいから帰りな!と言ってくれた。ひたすら感謝している)。

立派な父親なんて出来なかった。毎日毎日家に帰ってはミルクを作り、嫁のご飯を作り、オムツを替え、お風呂にいれ、ひたすら寝かせる。

たぶん、きっちりは出来てない。うんちを漏らしていれば手洗いをするが、結局それ以外の洗濯は全自動洗濯機(乾燥機つき)に頼りきりだ。俺が洗濯物係になって以来我が家シャツは首がダルダルになってしまった。申し訳ない。

お客さんがいい人ばかりで、とにかく嫁さんをささえたれ!と言ってくれる人ばかりでなんとかやってこれた。

先日、子どもが産まれて6ヶ月になった。あれだけ寝なかった娘は、ミルクをたらふく飲ませたら11時間も寝てくれる子になった。

最近嫁がヨガに通いだしたので、日曜日の午後、嫁をヨガに送り出したあとは娘と二人で動物ビデオを見ている。あれがキリンさんだよ。あれがゾウさんだよ。と教えてあげると、分かっているのか分かっていないのかとにかくじっと見ている。いつか動物園に連れていこう。

立派な父親になんてぜんぜんなれてないけど、娘は家に帰るとエヘヘと笑いかけてくれるようになった。高いたかいをしてあげるとデヘデヘとおかしテンションで喜ぶ。スゴく可愛い

未だに、父親になる覚悟なんてものはない。なんとか父親をやってるだけだ。それでも、この子が何かやりたい!と本気で思ったときに、お金で諦めることがないように今からきっちり貯金をしておこうとは思う。

俺の人生から自由がなくなった代わりに、この子自由に生きれるようにリレーする。それが父親になるってことなのかな、と最近は思っている。

でっかくなれよ、我が娘。

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