こんにちは、モーニングの平野です。
皆さま、こちらの記事はご覧になったでしょうか?
ここに書かれている通り、「DAYS」の名前の由来、その一つは
「日々の変化をキャッチして、日々変化を続ける場所」
であるということ。
そして、その変化とは、漫画の内容や媒体の変化に限りません。
ここ数年、もっと根本の部分の大きな変化が、ゆっくりと、しかし確実に起こっていました。
それは、漫画家と編集者の関係のあり方の変化です。
いままでは、作家さんが作品を発表するためには、媒体を持つ出版社を介する必要があり、そのためには担当編集が必須でした。
しかし現在、作家さんは出版社を介さずとも作品を発表し、読者を集めることができるようになってきました。
そうなると、従来のような編集者が一方的に作家さんを選んで担当するというシステムは立ちゆかなくなります。その代わりにやってくるのが、編集者が作家さんを選ぶのと同じように、漫画家が編集者を選ぶ時代です。
出版社の存在意義、編集者の存在意義はあると思います。
というより、我々自ら存在証明をすることが必要だと思いいたりました。
この思想をもとに、変化に敏感な我々コミックDAYSチームは、新しい漫画投稿サービスを開発しました。
それが本日ご紹介させていただく、こちら!「DAYS NEO」!(ジャパ○ット風)
キャッチコピーは「7誌100人超の編集者と出逢える場所」。
ヤングマガジン、モーニング、アフタヌーン、イブニング、Kisss、BE・LOVE、それにコミックDAYSを加えた計7誌100人以上の編集者がそれぞれ「個」としてプロフィールを作成し、サイト上で投稿作品にメッセージを書いたり、担当希望をさせていただきます。
投稿者は、編集者のプロフィールやメッセージを参考にしたうえで、担当希望者の中から自分の担当を「逆指名」できるという仕組みです。
端的に言うと、一度に100人超の編集者に持ち込みができるようなものです。
7誌の増刊を含めた媒体数は約20にのぼります。
新人さんにとっては、自分が思いもよらなかった編集部から、思いもよらなかった才能を見出されることもあるでしょう。
もうちょっとわかりやすく、漫画で説明するとこんな感じ↓
※ねねと虫塚が生物部で活躍する『蟲籠奇譚』(西塚em作)はコミックDAYSで絶賛連載中!
Twitterなどで募集し参加していただいた、約50人の作家さんを招いて実施したテスト運用では、2週間の間に、ジャンルはもちろん、横読み・縦読み・WEBTOONなど形式まで多種多様な作品が100作以上投稿され、そして19人の作家さんに新たな担当がつきました。
「これからは、漫画家が編集者を選ぶ時代!」などと高らかに宣言していますが、関係者一同「自分は絶対選ばれるぜ、グヘへ」と自信を持ってどっしり構えているわけではありません。むしろ、大げさに言うならば、なんだかパンドラの箱を開けてしまうような、ちょっとした怖さもあります。
それでも、この流れは不可避であり、そして何よりこうあるべきだと信じてこのサイトを作ってきました。
ぜひ一人でも多くの方に使っていただき、編集者の想いを感じてもらえたら嬉しいです!
編集者のコメントや、ズラッと並んだ100人超の編集者プロフィール見るだけでも結構楽しいですよ!
「こういう作品が担当希望されるんだ!」とか
「この人のコメント熱い!」とか
「なんかアイコン猫の写真多くない?」とか。