「200歳まで生きて証言したい」フランス下院で慰安婦被害を証言した韓国人女性の思い

配信日時:2018年3月19日(月) 10時50分
「200歳まで生きて証言したい」仏下院を訪れた元慰安婦女性の思い
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18日、 国際女性デーを迎えた8日、元慰安婦として初めてフランス下院を訪れ当時の旧日本軍の様子を証言した女性が韓国・ソウル新聞のインタビューに応た。写真は元慰安婦らが共同生活を送る「ナヌムの家」併設の日本軍慰安婦歴史館。
2018年3月19日、韓国・ソウル新聞はこのほど、国際女性デーだった8日に元慰安婦として初めてフランス下院を訪れ、旧日本軍の様子を証言した韓国人女性らのインタビュー内容を伝えた。女性は「200歳まで生きて世界中の人々に歴史の真実を証言したい」と述べたという。

記事によると、韓国の元慰安婦イ・ヨンスさんがフランス下院を訪れた理由は、「フランス人や在仏韓国人に歴史の生き証人がいることを示す」ため。イさんはフランス下院での証言に関し「慰安婦問題が解決してこそ世界が平和になるという話をした。このような証言は私の命のようなもの」と話したという。

イさんと共にフランス下院を訪れた「ナヌムの家(元慰安婦らが共同生活を送る施設)」の安信権(アン・シングォン)所長は「下院で証言する計画が広まれば日本政府による組織的妨害があると懸念されたため、事前の資料配布もせず秘密裏に推進した」と明かし、「イさんが『今でも当時のことを話すのはとてもつらい。私がその歴史の生き証人だというのに、日本の態度はずうずうし過ぎる』と言って涙をこぼすと、証言を聞いていたフランス側の出席者らも一緒に泣いていた」と話したそうだ。

また、イさんは「慰安婦被害者問題を必ず解決し、先に天国に逝った人に『日本から謝罪を受けた』と伝えたい」と強調。「私たちが証言し、率先して解決しなければ、若者に被害が及ぶことになる。韓国の主人公は若者なのだから、歴史の勉強もして問題解決に乗り出さなければならない」と訴えたとのこと。

これを受け、韓国のネット上では「ぜひ長生きしてください。応援します。そして必ずや(日本からの)謝罪がありますように」「どうかお元気で。日本の蛮行はみんな忘れないだろう」「日本の過ちを1人でも多くの人に伝えてください」「韓国人だから応援するのではなく、文明社会を生きる文明人として応援します。もう野蛮が支配する世界はなくなってほしい」など応援メッセージが続々と集まっている。

韓国では最近「me too運動(セクハラ被害の告発運動)」が盛んであることもあり、あるユーザーからは「元慰安婦らは1990年代の勇気ある『me too』を通じて日本の性犯罪を告発した。しかし(当時の)私たちは被害者を社会的に保護するというより、むしろ冷遇し差別した。これからは私たちが被害者を保護し、問題解決に向けた『with you』をしなければならない。そして慰安婦像の設置を通じて被害者の人権と歴史を伝えるべきだ」と主張する声も上がっている。

イさんは2007年に米下院聴聞会で慰安婦の被害と当時の旧日本軍の様子を初めて証言し「日本軍謝罪決議案」の通過を導き、慰安婦映画「アイ・キャン・スピーク」(2017)の主人公のモデルになった人物。(翻訳・編集/松村)
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