【NQNニューヨーク=森田理恵】19日の米株式市場でフェイスブック株が急落し、一時は前週末比8%安の170.06ドルを付けた。前週末、約5000万人分の会員情報が2016年の米大統領選でトランプ陣営のキャンペーンに関与した英データ分析会社に不正に利用されていたと伝わった。米欧の議会からマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の証言を求める声が強まっており、広告規制の強化の可能性などが警戒されている。
英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカの元従業員が米紙ニューヨーク・タイムズなどに告発して明らかになった。フェイスブックは情報漏洩を否定したが、ケンブリッジに会員情報が渡った経緯や、不正利用が判明した後の対応を疑問視する声が上がっている。フェイスブックの売上高の大半を占める広告収入に影響が出かねないとみた売りが広がっている。