もはやヤバさしかない…青山繁晴、和田政宗の自民党ネトウヨタッグ“トンデモ質問”を苦笑しながら誌上再録
左・青山繁晴議員/右・和田政宗議員(参議院インターネット中継より)
本日の国会で行われた公文書改ざん問題に関する集中審議だが、驚いたのは、自民党がこの参院予算委に送り込んだ議員。なんと“ネトウヨの尊師(グル)”こと青山繁晴議員と、“デマゴギー広報副本部長”こと和田政宗議員という、愕然とするようなネトウヨタッグでのぞんだのだ。
まずはトップバッターの青山センセイ。「党利党略のためでなく、ただ国益のためにこそ質問いたします」といういつもの前口上の寒さはともかく、時間を空費させるようなどうでもいい話を長々とぶつのだが、そのなかでも笑えた質問をいくつかピックアップしておこう。
たとえば、菅義偉官房長官が会見で「主文はほとんど変わっていなかった」として「改ざん」ではなく「書き換え」との認識を示したことをもち出した青山センセイ。「契約の本体については書き換えられていません」「契約そのものがごまかしたり改ざんされたのではない」と主張し、「調書つまり経緯について書き換えられたというのが事実だと思いますけど、理財局長どうですか?」と意味不明な質問を始めた。
おそらく国会中継を見ていた視聴者も、青山センセイが何を聞きたいのかよくわからなかったと思うが、察するに、菅官房長官が「改ざん」ではなく「書き換え」と表現したことを正当化しようとしたのだろう。しかし、太田充理財局長はいかにもエリート官僚らしくこう答弁。青山センセイの思惑は大きく外れてしまったのである。
「調書というのは鏡の後に付いているものですが、極めて重要な部分でございますので、調書を書き換えたということは決裁文書を書き換えたことにならないかといえば、そういうことではなくて、調書を書き換えたということは決裁文書を書き換えた、それだけ重いことをしてしまったということだというふうに認識しております」
これ、いわゆる自爆ってやつだろう。実際、誰が見ても売買経緯が記された調書を改ざんした事実を「書き換え」と言い張るのは印象操作。菅官房長官をフォローするつもりで、逆に太田理財局長から「極めて重要な部分」という答弁を引き出すなんて、さすがは青山センセイである。
が、そんな失敗も何食わぬ顔で質問を継続する青山センセイ。「調書には都合の悪い部分が含まれていたと考えるのが当然客観的なこと」として、「この決裁文書の鏡である表紙を見ますと、たくさんハンコが押してあってですね、まさかメクラ判押したんじゃなくて」と差別語を交えながら、「そこに決裁のハンコを全て押したのはなぜですか」「普通に考えたら、契約に影響がなかったからその調書でいいと思って決裁のハンコ押したんじゃないですか」と2度にわたって質問した。
いやはや、何を言ってるんだろう。青山センセイは“元の決裁内容が財務省にとって都合が悪かったなら元から決裁していなかったはずではないか”と言いたいらしいが、いま問題になっているのは“なぜ一旦決裁した文書を改ざんせねばならなかったのか”ということに尽きる。論点のすり替え以外のなにものでもない。
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