4_e2

 フランスのアーティスト、スティーブン・サルバット氏の作業工程は、まるで人間プリンターとも言える正確さだ。

 彼はカニやロブスターなどの甲殻類に機械の歯車を組み合わせ、「メカニカル・バイオロジカル(機械的・生物学的)」シリーズとして作品を発表している。

 彼は極細のロットリングペンを用い、自らが紅茶で染めてヴィンテージ調にした紙に繊細にその絵を描いていく。

 その作業工程のタイムラプス映像は圧巻だ。
スポンサードリンク

Cancer Gigalain | Timelapse Making-Of
 シャープペンシルで下書きをする際にはコンパスや定規を使用しているが、ペンを入れていく作業はすべてフリーハンドである。

 カニの甲羅、そして歯車などの直線や円もブレたり歪んだりすることなく進んでいく。

TOP

6_e1

02

 スティーブン氏はこのシリーズの他にも動物や植物、鉄製品をモチーフとした作品を制作している。

 これらの作品のプリントは彼のウェブサイトで購入可能だ。

STEEVEN SALVAT
2

References:SteevenSalvat / written by いぶりがっこ / edited by parumo
▼あわせて読みたい
記憶を頼りに都市の俯瞰図をペン画で描いた「世界都市景観図」


こういうの好き!数百もの細かいイラストを重ね合わせて立体的な絵を作る細密ペン画の奥深い世界


魚とサンゴを合体させたら未知なる美しさが芽生えたようだ。ハイパーリアルなキメラアート


カメラのない時代、精密で詳細な生物画を描きあげたドイツの生物学者「エルンスト・ヘッケル」


美術解剖学の先生のチョークスキルがあまりにも高かった。黒板にチョークで描いた人体解剖図がハイクオリティ


今、あなたにオススメ
Recommended by
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア : 69 19 3 

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 00:42
  • ID:lLoJ.VHH0 #
このコメントを評価する
goodbad+1
▼このコメントに返信する

関係ないところかも知れないけどペンの持ち方が独特だね。
画家は変わったペンの持ち方をする人が多いって聞くけど、だからこそこんな繊細なペン入れ具合になるのだろうか。

2

2. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 00:59
  • ID:VNTyMwBA0 #
このコメントを評価する
goodbad0
▼このコメントに返信する

ペンの持ち方が…

このコメントへの意見(1件): ※5
3

3. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 01:03
  • ID:rvud.YSI0 #
このコメントを評価する
goodbad0
▼このコメントに返信する

なんてすごい根気と技術だ
お願い!もっとゆっくり見せて

4

4. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 01:33
  • ID:MgPe0EvA0 #
このコメントを評価する
goodbad0
▼このコメントに返信する

この作者さんに、平家蟹モチーフで、何か作品を描いて欲しくなった。一枚お幾ら万円くらいで描いてくれるのかな?それにしても、こういう人の頭の中は普通の人とは何か違うのだろうか?と思うよ。普通は歪んで正確には見えない図しか描けないものだと思う

5

5. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 01:46
  • ID:FdVUQGUe0 #
このコメントを評価する
goodbad0
▼このコメントに返信する

※2
ペンの持ち方と描かれる絵(文字)の質は関係ないってことだね
姿勢はきれいだけど出来たものが見れた物じゃないのなら
多くの場面でより確実に価値があるね

6

6. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 01:49
  • ID:OM7vekkx0 #
このコメントを評価する
goodbad0
▼このコメントに返信する

こういう人の指先はもう精密機械だなー

7

7. 匿名処理班

  • 2018年03月20日 01:52
  • ID:PZKePo160 #
このコメントを評価する
goodbad0
▼このコメントに返信する

ロットリング使ってるんですね。
この世界はやっぱりそうなんか。

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク