ダイヤ改正後、初めての平日。博多行き特急の始発便に乗り込む利用者=19日午前5時11分、JR大分駅 JR九州が過去最大規模の減便となるダイヤ改正を実施して初めての平日を迎えた19日朝、県内の各駅では通勤、通学などの利用客が慌ただしくホームを行き交った。通勤時間帯の減便数は少なく「あまり支障はない」との声が聞かれた一方、区間短縮の影響を受ける人たちは「会議に間に合わなくなる」などと困惑の表情を見せた。 1日約1万9千人が乗車する大分駅。博多行き特急は午前4時43分の始発が区間短縮の対象となり、中津発に変更された。博多に向かう最初の便は5時21分になった。 毎週月曜日に出張で大阪へ向かうため、4時台の始発を利用していた大分市王子中町の会社員男性(48)は「9時から会議がある日は間に合わなくなる。自分は会社に理解してもらっているが、困っている知人もいる」。ホームに並んだスーツ姿などの約30人と一緒に、約40分遅くなった始発便に乗り込んだ。 由布市の由布院駅。午前7時20分発の大分行き普通列車が区間短縮で庄内発になったため、一つ前の同3分発に乗る通勤、通学客らが目立った。 6時40分ごろ、由布院駅を訪れた同市湯布院町の外国語指導助手日野サラさん(30)は「様子を見ようと早めに来た。利用者が集中すると、座れるか心配」。由布高校に通う1年の男子生徒(16)は「一本遅い7時57分発では間に合わない。帰りの列車も減便になったので、部活動に影響がありそう」と渋い顔だった。 佐伯駅では、佐伯市海崎の無職男性(47)が由布市の大学病院に向かうため、特急にちりんに乗り込んだ。「通院で列車を3カ月に1回程度利用している。待ち時間が長いと少し不便だが、民間企業なので(減便は)仕方がないのではないか」と話した。 牧駅無人化 初日 トラブルなかったが… 県内初 遠隔案内システム導入