国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するクルーたちは、まもなく新しい仲間を迎えることになる。それは「浮遊する頭脳のようなもの」だ。
イメージ的にはガンダムシリーズに登場する小型球形ロボット「ハロ」を連想させるそのロボットは、Crew Interactive Mobile Companion(クルー・インタラクティブ・モバイル・コンパニオン)の頭文字から「CIMON」と名付けられた。
フランスの航空機企業エアバス社とIBM社のコラボによって開発されたCIMONは、自動式の球形ボディに搭載された人工知能で、宇宙ステーションの微重力環境で浮かぶように設置される。
ボディに備え付けられたディスプレイには、宇宙飛行士に役立つデータの他、フレンドリーな顔が表示される。またIBM社のAI技術で喋ることもできる。
その任務は、ISSに滞在する宇宙飛行士のサポートで、ISS内のミッションとしては初のAIが関連した試みである。
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Meet Cimon, the floating AI astronaut
2018年6月から宇宙飛行士の同僚として活動するCIMON
CIMONはインテリジェントマシンとしてデータを処理し、宇宙飛行士のルーチンワークを支援する。ニューラルネットワーク(人間の脳を模したコンピューターシステム)はさらに一歩進んで、宇宙飛行士の「同僚」として働いてくれる。
重量は5kgで、すでに欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士アレクサンダー・ゲルスト氏と訓練を開始している。
ゲルスト氏は2014年5月から11月までESAの代表としてISSに滞在していたが、今年CIMONを連れて再びISSに戻り、2018年6月から10月にかけてホライズンズミッションに参加する予定だ。
image credit:airbus
宇宙飛行士と対話しながら作業をサポート
2016年以降、50名の技師チームがCIMONの宇宙旅行計画に携わり、ISSのデータ入力、あるいは方向制御や移動制御の開発といった作業に取り組んできた。
同時にCIMONはISSのレイアウトを記憶したり、写真や音声サンプルを通じて仲間となるゲルスト氏について学んできた。
CIMONが宇宙に送られてからは、ルービックキューブを解いたり、医療実験でインタラクティブカメラとなったり、宇宙飛行士の実験のチェックリストを管理したりと、一連のタスクに宇宙飛行士たちとともに携わる予定だそうだ。
また、人間との交流を行うための訓練を受けており、宇宙飛行士のストレス軽減と効率改善に役立つことを期待されている。
References:airbus / standard
もうちょっと顔を目玉2つだけにして、球体上部のカバーが羽根のようにパタパタ動いたり、「アスラン・ザラ」の名前を連呼したりしたらかなりハロに近づくな。ていうか個人的な願望としては近づけてほしいな。
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コメント
1. 匿名処理班
三脚のモノリスみたいなやつにしてほしいんだよ俺は
2. 匿名処理班
ゼ、ゼロ軍曹・・・いや、なんでもない。
3. 匿名処理班
>フレンドリーな顔
すまないが、もう少しシンプルなのにしてくれないか
4. 匿名処理班
むしろテラホークスのゼロ軍曹じゃない?
5. 匿名処理班
眼が死んでるじゃんw
ゆるキャラやサンリオキャラみたいに目を丸くして少し離す
鼻は小さくするか無くして、口を大きめに鼻との距離を近くする
横に長い楕円形の輪郭の下側にそれらを描くとかなり可愛くなる
6. 匿名処理班
完全に宇宙兄弟のブギーじゃないか!
7. 匿名処理班
榎本の漫画に出てきそうな
8. 匿名処理班
どうせならハロ型にしてほしかった。
9. 匿名処理班
実際の性能諸々はともかくとして
イントボールの可愛さには及ばんな!
10. 匿名処理班
顔がw
11. 匿名処理班
クッソ忙しい時
ないし緊急時
この顔見たらイラッとするだろうな~…
12. 匿名処理班
Int-ballのが可愛いよ
ハロっぽさで言えばさ
13. 匿名処理班
『ゲルスト ゴハンタベタカ?』
『ゲルスト ゲンキナイ ゲルスト』
『ゲルスト ノウハレベル ユウリョウ ユウリョウ』
ゲル「うるせー!」
14. 匿名処理班
確かに丸いが、ハロと言うならもうちょっと愛嬌が欲しい
が凄い時代になってきたもんだな、このロボ無重力を活かしてるが重力化でも似たようなのが身近になるのはもうすぐって感じる
15. 匿名処理班
相棒の名前はたぶんガーファンクルだな
16. 匿名処理班
ハロを連想させるというよりハロをヒントに作った気もする
17. 匿名処理班
顔がきらいだわ
18. じょん・すみす
この手の、液晶画面(有機何とかかも知らんが)で
人の顔の様な物を出すのは、なぜか好きになれない・・・
19.