麻雀雑記あれこれ

■照魔鏡を使用できる条件
2年前に白糸台高校のメンバーに対して宮永照は対局を外から眺めるだけで的確なアドバイスをしています。麻雀はランダム性の強い競技ですから普通は少し見ただけであそこまで的確なアドバイスは出せません。それを考慮すると、実際に部員に対して照魔鏡を使った直接の描写はありませんが使用していたと考えるのが妥当でしょう。
ここで注目したいのは部員にアドバイスをした時点で宮永照は実際に席について対戦はしていない点です。対戦しなくても相手をみることができるならば映像を見て照魔鏡を使用すればよいのにそれをしていません。特に白水哩についてはテレビで対局が放送されているにも関わらず春季大会で実際に対戦するまでリザベーションの法則性を理解していませんでした。

従って照魔鏡は映像に対しては使用できないことが推察されます。

■照魔鏡では考え方の変化やクセは見抜けない

戒能良子の推測ですがこれは作中の描写から納得できます。考え方の変化まで読み取れるなら準決勝での園城寺怜のダブル・トリプルや松実玄のドラ切りも読み取れたはずですがそれらはできませんでした。
また、クセを見抜けるようならチームメイトの弘世菫や亦野誠子に事前にアドバイスができたはずですがそれもしていません。どころか対局中にタブレットでクセを探す素振りもみせています。

弘世菫は決勝戦に向けて「クセを直して逆手に取る」と言っていますがその際に照魔鏡を使ってクセを見つける、という方法は取れないと予想されます。おそらく地道に映像や牌譜などからクセを見つけるのでしょう。

■照魔鏡を同じ相手には使用するには時間をあける必要がある

このこと自体は宮永照自身が語っています。では再び見るためにはどれくらいの時間が必要なのでしょうか。それを解くヒントとして準決勝の描写が上げられます。アニメ版での描写になりますが準決勝で宮永照が照魔鏡を使った際には対戦相手の松実玄・園城寺怜・花田煌の3人を照魔鏡で見ています。

2回戦でも宮永照は照魔鏡を使っていた、と仮定して花田煌に対して使用できていたことを考えると2日経てば再度見ることができることがわかります。
ですが、よくよく見てみると松実玄と園城寺怜は宮永照に「見られた」ことを明確に意識していますが花田煌は全くのノーリアクションです。もしかすると「準決勝で花田煌に対して照魔鏡を出したが、見ることは出来なかった」という解釈も可能かもしれません。この解釈ですと照魔鏡は2日程度では同じ相手を見ることが出来なくなります。
この場合に問題となるのは決勝戦です。準決勝から決勝戦までの期間は2回戦から準決勝までの期間と同じく2日間です。従って決勝戦では松実玄を照魔鏡で見られない可能性が出てきます。
参考-咲-Saki-のインハイ開催日程ってどうなってる？

■照魔鏡に着目した決勝先鋒戦の展開
以上の情報を元にして決勝先鋒戦の展開を予想してみます。
まず1期最終話EDの描写から片岡優希に対して照魔鏡が使われるのは間違いないでしょう。

問題は松実玄です。単純に松実玄に対して照魔鏡が使用できない展開になったとしても準決勝で見れているのであまり問題はないように見えます。しかし照魔鏡では「打ち方の変化は見抜けない」ため松実玄の打ち方に何かしらの変化があった場合にはその限りではありません。
松実玄の打ち方の変化として真っ先に考えられるとすると準決勝で見せたような要所でのドラ切りが挙げられます。
またそれ以外にもドラゴン復活の儀式による局数を意図的に調整して決勝戦の途中で復活するようにする展開も考えれます。話の流れとしては以下のようになるのでしょうか。

　照魔鏡が使えないので松実玄のもとにドラが集まらなくなっていることが分からない
⇛ドラは東場に強い片岡優希の元に集まる
⇛片岡優希はドラを持っていない＝安手だと思い込み差し込む
⇛片岡優希が手を開けるとドラが固まっており予想外の高打点に振り込んでしまう
⇛松実玄の元にドラが来ないことにようやく気づく
⇛ここでドラゴン復活に必要な局数を消化し次局からは松実玄の元にドラが集まるようになる
⇛今度は片岡優希を警戒して松実玄に振り込む

奇襲のような先鋒ですが照魔鏡を使えないとすると宮永照にはドラ独占の法則性が不明に映ってしまうため混乱してしまう、という展開は十分あり得るかと思います。ある程度宮永照が追い詰められる展開があった方がギギギというやつを使用する流れに説得力が生まれますしね。

5位決定戦も大将戦を迎えて遂に決勝戦が始まります。照魔鏡が使用されるのは先鋒戦の最序盤ですので数カ月後には実際に読むことができるのでしょう。予想した展開が合っているのか答え合わせが今から楽しみです。