年は30代後半、小学生のお子さんのいるパートさん。
通称「キャピキャピさん」だ。
私が休憩しているとき、同じ事務所のちょっと奥の方で、キャピキャピさんとベテランアルバイトのこだわり君(20代後半)がなにやら、「きゃきゃ」とからかいあいごっこをしていた。
説明しよう。
キャピキャピさん 「あ~~ん、今日雨降ってるけど、私っておっちょこちょいだから、家に傘忘れてきちゃったよん」
こだわり君 冗談混じりに 「そういう時は濡れて帰りましょうか?ははは」
キャピキャピさん 「あん、ひど~~い、こだわり君ってそんなこと言うんだ~」
こだわり君 「走って帰れば余裕ですよ」
キャピキャピさん 「走って帰るなんて、私って若くないのよ~。若くない。若くないってば~」
※ 若くないという言葉は「いえいえ、そんなことないですよ」を求めているのだろう。
こだわり君 「じゃあ歩いて帰ったらいいですよ」
キャピキャピさん 「言ったな、こにょやろ~~、こだわり君なんて嫌い。もう、パンチするぞ」
※ 「嫌い」と言う言葉はツンデレ効果を狙っているのだろう。
※ パンチは猫パンチ並みの威力にすることで猫並みの可愛さを演出しているのだろう。
こだわり君 「はははは」
このようなブリブリの会話であった。
この時の私の心の中は悪の色に染まっていた。
「こっちは忙しくてイライラしているのに、このくそ忙しい時に、能天気にはしゃぎやがって」という気持ちだ。
しかし、後で思い返し、こうして記事にすると、別にどうでもいいことだ。
心に余裕がないからこそ、ぶりっ子な言動に心をかき回されるのだ。
相手の個性を受け入れる広い心を育てたい。