こんなシーンが撮られていただなんて!
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から登場した、ギンギラギンにさりげないアーマーが激カッコ良いキャプテン・ファズマ。なのに大した活躍もないままフィンに打ち負かされる可哀想なキャラクターでもあります。
しかも3部作中の2作目『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、フィンとの決闘で最後はメガ・スター・デストロイヤーの爆炎の底に落ち、そこから這い上がることはありませんでした。
ですがこのシーンには削除された別シーンが撮影されており、ファズマは一度業火の中から蘇っていたのです。
這い上がったファズマは、トルーパーたちと共にフィンを囲み、「不従順で不敬な裏切り者め!」と叫びます。しかしフィンは前作でファズマの頭に銃を突きつけた時の話をし、トルーパーたちに失態をバラして動揺させます。
アンタはウープ・ホッグ(SW世界にいるクリーチャー)みたいに悲鳴を上げたじゃないか。証拠は基地と共に吹っ飛んだけど、スターキラーのシールドを解除したのはオマエだっただろう。もしそれをトルーパーたちやマスターが知ったらどうするんだ?
ファズマは「そんなこと誰が信じるものか」と言ったものの、トルーパーたちが不安げな動きを見せ始めたため、ファズマはトルーパーたちを一掃。そこでまたフィンに一発逆転され、燃え盛るメガ・スター・デストロイヤーの爆炎に飛んでいくのでした。
さてこのシーン。最後の2人のセリフが、本採用された「オマエはいつもクズ野郎だ」、「反逆のクズだ」と同じなので、続きというよりは一応2パターン撮って、どちらにしようか検討したのでしょうね。ですがファズマのマスクは壊されているものの、這い上がってきたのはバラバラに崩れた床ではなく持ち上がってくる床だったりするので、最初にフィンがマスクを壊すシーンも違うものがありそうです。
本編でのファズマはあまりにもあっけなさ過ぎる終わり方だったので、こっちが採用されたら良かったんじゃないかなぁと思うのですが……皆さんはどうお感じでしょうか?
このシーンは、アメリカで3月13日から発売されている4K UHD版『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にボーナス・コンテンツとして収録されています。おそらくルークがレイに与えていた3つめの修行シーンもあるかと思われます。
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Source: YouTube
(岡本玄介)