「辺野古が唯一」崩すのは厳しい
アメリカを訪問していた翁長知事は16日沖縄に戻り、記者団に対し、アメリカ軍普天間基地の辺野古移設に反対する立場を「多くの人たちに伝えられた」と成果を強調した一方「『辺野古が唯一』という考えを崩して別のどこかに持っていく実現の可能性は厳しいと感じてきた」と述べました。
翁長知事は今月11日からアメリカを訪問し、ワシントンでシンポジウムに出席したほか、政府関係者らと面会しました。
16日沖縄に戻った翁長知事は、那覇空港で記者団に対し「過重な基地負担や辺野古新基地建設に反対していることなどを説明し、多くの方々に沖縄の実情と私の考えを正確に伝えられ、大変有意義だった」と成果を強調しました。
一方翁長知事は「私が説明したことは、多くの方々にご理解頂いたと思っているが、『辺野古が唯一』という考え方を崩して、別のどこかに持っていくことの実現の可能性については、なかなか厳しいというのを感じてきた」と述べました。
その上で記者団が「県として辺野古に代わる移設先の案を検討しないのか」と質問したのに対し、翁長知事は「沖縄側から発言して物事がよくなるとは思えず、厳しいが頑張っていかなければならない」と述べ、辺野古移設に代わる案を提示することに慎重な姿勢を示しました。