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犬山城しゃちほこの復活祝う 予備と記念撮影も

うれしそうに予備のしゃちほこと写真に納まる人=犬山市の国宝犬山城で

写真

 犬山市の国宝犬山城で十七日、昨年七月の落雷で壊れたしゃちほこの修復完了の記念式典があった。

 工事用の足場が除かれ、城はすっきりした元の姿。式典では、二月二十六日に天守頂上に据え付けたものと一緒に奈良県の瓦工場が焼いた予備のしゃちほこを披露した。

 山田拓郎市長は「落雷以来、多くの方から心配や寄付をいただいた。メディアにもたびたび取り上げられ、昨年は登閣者(入場者)が約三万人も増えた。今後も市は城の管理団体としてしっかりやっていきたい」とあいさつした。

 予備のしゃちほこと記念撮影ができるこの日限りのサービスがあり、午前九時前から百五十人限定で配られた整理券を手に来場者が写真に納まった。

 六時半から並んだ整理券一番の同市羽黒の無職吉野勇さん(78)は「瓦屋さんが素晴らしいしゃちほこを焼いてくれた」と喜んだ。終了後、予備のしゃちほこは城近くの市文化史料館に運ばれ、この日から展示されている。

 昨年七月十二日の落雷では天守の南北に一つずつあったしゃちほこのうち、北の一尾が砕けた。壊れたしゃちほこは一九六四年の修理に合わせて天守に取り付けられていた。

 (三田村泰和)

 

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